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今週の無料記事(バックナンバー)

携帯サイト「教育進学総合研究所」の注目記事を毎週木曜日に更新します。

[2017年5月]
05.18●関西大に強い高校ランキング
05.11●立命館大に強い高校ランキング
[2017年4月]
04.27●東京工業大に強い高校ランキング
04.20●名古屋大に強い高校ランキング
04.13●東北大に強い高校ランキング
04.06●北海道大に強い高校ランキング
[2017年3月]
03.30●早稲田大に強い高校ランキング
03.23●東大に強い高校ランキング
03.16●明治大に強い高校ランキング2017
03.09●中央大に強い高校ランキング
03.02●社会人が評価する地域貢献に積極的だと思われる大学ランキング2016
[2017年2月]
02.23●東大推薦入試・京大特色入試の分析
02.16●グローバル(国際的)なイメージがある大学ランキング2016
02.09●学びたい学部・学科がある大学ランキング2016
02.02●センター試験自己採点集計からみる国公立大の出願動向
[2017年1月]
01.26●先生や両親から勧められる大学ランキング2016
01.19●専門分野が深く学べると思われる大学ランキング2016
01.12●キャリアサポートをはじめ学生サポートが充実していると思われる大学ランキング2016
[2016年12月]
12.22●理数教育に力を入れている中高一貫校ランキング2016
12.15●最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校ランキング2016
12.08●保護者に人気がある中高一貫校ランキング2016
12.01 ●グローバル教育に力を入れている中高一貫校ランキング
[2016年11月]
11.24 ●入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校ランキング2016
11.17 ●生徒や保護者の入学後の満足度が高い中高一貫校ランキング
11.10 ●面倒見が良い中高一貫校ランキング2016
11.03 ●生徒に人気がある大学ランキング2016
[2016年10月]
10.27 ●研究力が高い大学ランキング
10.20 ●生徒に勧めたい大学ランキング(私立編)
10.13 ●小規模だが評価できる大学ランキング
10.06 ●入学後の生徒の満足度が高い大学ランキング2016
[2016年9月]
09.29 ●改革力が高い大学ランキング
09.22 ●就職に力を入れている大学ランキング
09.15 ●教育力の高い大学ランキング
09.08 ●業種別有名企業就職者数ランキング
09.01 ●学部系統別実就職率ランキング2016
[2016年8月]
08.25 ●学部系統で異なる実就職率(2016)
08.18 ●有名企業への実就職率ランキング
08.11 ●2017年大学入試 難易度予測
08.04 ●東京理科大現役進学率ランキング2016
[2016年7月]
07.28 ●上智大現役進学率ランキング2016
07.21 ●早大現役進学率ランキング2016
07.14 ●国公立大現役進学率ランキング(東日本編)
07.07 ●10年で難関私立大の合格者を増やした高校ランキング2016(中国・四国編)
[2016年6月]
06.30 ●10年で難関私立大の合格者を増やした高校ランキング2016(東海編)
06.23 ●10年で難関私立大の合格者を増やした高校ランキング2016(関東・甲信越編)
06.16 ●難関大合格力がある高校ランキング2016(福岡編)
06.09 ●難関大合格力がある高校ランキング2016(愛知編)
06.02 ●10年で京大現役合格者を増やした高校ランキング2016
[2016年5月]
05.26 ●10年で東大現役合格者を増やした高校ランキング2016
05.19 ●国公立大歯学部に強い高校ランキング2016
05.12 ●九州大に強い高校ランキング2016
[2016年4月]
04.28 ●名古屋大に強い高校ランキング2016
04.21 ●東大に強い高校ランキング2016
04.14 ●東京工業大に強い高校ランキング2016
04.07 ●北海道大に強い高校ランキング2016
[2016年3月]
03.31 ●早稲田大に強い高校ランキング2016
03.24 ●立教大に強い高校ランキング2016
03.17 ●明治大に強い高校ランキング
03.10 ●私学人気で受験率アップの首都圏中学入試
03.03 ●東日本大震災から5年~大学と被災地とのつながり
[2016年2月]
02.25 ●志願者数日本一はどの大学に
02.18 ●難関私立大の志願状況
02.11 ●これから出願できる大学
02.04 ●学習院大、法政大などで志願者激増、私立大理系学部は人気ダウン
[2016年1月]
01.28 ●センター利用入試のボーダーラインはどうなる?
01.21 ●大学入試直前情報(国公立編)
01.14 ●模試の動向から予測する今年の大学入試
01.07 ●キャリアサポートをはじめ学生サポートが充実していると思われる大学ランキング
[2015年12月]
12.24 ●大学のUターン就職支援
12.17 ●来年の医歯薬系入試はどうなる?
12.10 ●生徒に人気があるのはどんな大学?
12.03 ●研究力が高い大学ランキング
[2015年11月]
11.26 ●生徒に人気がある大学ランキング
11.19 ●生徒に勧めたい大学ランキング(私立編)
11.12 ●生徒に勧めたい大学ランキング(国公立編)
11.05 ●入学後の生徒の満足度が高い大学ランキング
[2015年10月]
10.29 ●入学後に生徒を伸ばしてくれる大学ランキング
10.22 ●小規模だが評価できる大学ランキング
10.15 ●改革力が高い大学ランキング
10.08 ●グローバル教育に力を入れている大学ランキング
10.01 ●教育力が高い大学ランキング
[2015年9月]
09.24 ●就職に力を入れている大学ランキング2015
09.17 ●面倒見が良い大学ランキング2015
09.10 ●面倒見が良い中高一貫校ランキング
09.03 ●有名企業就職者数ランキング2015
[2015年8月]
08.27 ●業種別就職者数ランキング2015
08.06 ●有名企業への就職率ランキング(2015)
08.13 ●学部系統で異なる就職率(2015)
[2015年7月]
07.30 ●就職率ランキング2015(中小規模大学編)
07.23 ●就職率ランキング2015(大規模大学編)
07.16 ●難関国立大現役進学率ランキング2015(西日本編)
07.09 ●全国 国公立大学「現役」進学率ランキング2015 西日本編
07.02 ●保護者参観日~親の気持ちはどこにある?~
[2015年6月]
06.25 ●難関国立大現役進学率ランキング2015(東日本編)
06.18 ●東大に初めて合格を出した高校2015
06.11 ●2016年の大学入試はどうなる?(国公立編)
06.04 ●10年で早慶の合格者が増えた高校ランキング(2015)
[2015年5月]
05.28 ●外国大学への進学に強い高校
05.21 ●10年で京大現役合格者が増えた高校ベスト10(2015)
05.14 ●国公立大医学部医学科 合格者数ランキング(東日本編)2015
[2015年4月]
04.30 ●団地や空き家の再生に大学生が活躍!
04.23 ●2015年首都圏私立高校入試はどうだった?
04.16 ●エキスパートが振り返る2015首都圏私立中学入試
04.09 ●北海道大学に強い高校ランキング2015
04.02 ●早稲田大学に強い高校ランキング2015
[2015年3月]
03.26 ●明治大学に強い高校ランキング2015
03.19 ●志願者数日本一はどこの大学に?(2015)
03.12 ●青山学院大学に強い高校ランキング2015
03.05 ●2015首都圏中学入試は人気復活の兆し
[2015年2月]
02.26 ●難関国公私立大の入試はどうなる?2015
02.19 ●私立大の出願状況2015
02.12 ●これから出願できる大学(2015/2/12現在)
02.05 ●センター試験自己採点から見る国公立大最終志望状況2015
[2015年1月]
01.29 ●大学入試センター試験が中間集計を発表 理系の数学と理科で平均点下がる
01.22 ●2015国公立大入試直前情報
01.15 ●模試の動向から見た2015年の大学入試
01.08 ●医歯薬系の大学入試はどうなる?2015
[2014年12月]
12.25 ●2015年の新設学部(学科):グローバル系学部編
12.18 ●2015大学入試センター試験の志願者数が確定
12.11 ●高校進路指導教諭が予測する2015年の大学入試
12.04 ●2015首都圏中学入試の狙い目校は?
[2014年11月]
11.27 ●生徒に人気がある大学ランキング2014
11.20 ●私立大のセンター利用入試の最新動向
11.13 ●首都圏推薦入試で早慶付属校の併願が可能に
11.06 ●慶應義塾高の試験日変更で難関校の受験地図が変わる!?
[2014年10月]
10.30 ●2015年首都圏私立中入試で人気アップ校はどこ?
10.23 ●入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校ランキング2014
10.16 ●面倒見が良い中高一貫校ランキング2014
10.09 ●職員室の雰囲気を変えた!アクティブ・ラーニングに取り組む教員の団体戦
10.02 ●入学後の生徒の満足度が高い大学ランキング2014
[2014年9月]
09.25 ●充実した教育で見直される大学付属校

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関西大に強い高校ランキング(2017.05.18配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。私立大編の第10回は「関西大に強い高校ランキング」をお届けする。

■昨年2位の生野がトップに浮上

関西大の今春の合格者ランキングは、昨年2位の生野が合格者を244人としてトップに立った。昨年1位だった泉陽は218人で2位となった。僅差の3位には岸和田が217人で続く。4位は池田の181人で、上位4位までを大阪の公立校が占めた。5位は清教学園で私立校ではトップとなる180人だ。 

以下、6位は郡山で175人、7位は畝傍で167人、8位は高津で164人、9位は四條畷で162人、10位は八尾が159人で続く。

■大阪から数多くランクイン

関西大のキャンパスはメインとなる千里山キャンパス(大阪・吹田市)をはじめ、高槻キャンパス(同・高槻市)、堺キャンパス(同・堺市)など全て大阪府内にあるため、ランキングも大阪の高校がほとんどだ。この傾向は今年さらに強くなっており、上位20位までにランクインした大阪の高校は、昨年の13校から今年は15校に増えている。今春は大阪大が世界適塾入試の導入にともない後期日程を廃止したため、大阪の進学校の受験生が併願校として出願を増やした影響もありそうだ。

立命館大に強い高校ランキング(2017.05.11配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。私立大編の第9回は「立命館大に強い高校ランキング」をお届けする。

■茨木が318人でトップ

今春の立命館大の合格者数ランキングは、茨木が318人でトップとなった。2位は311人の膳所だ。上位2校は300人超えとなった。同志社大のランキングでも茨木は4位、膳所は1位となっており、同志社大・立命館大に特に強い2校といえる。

以下、3位は石山で294人、4位は守山で220人、5位は彦根東で218人となっており、2位から5位まで滋賀の公立高校が並ぶ。6位は嵯峨野で213人。7位は四條畷と三島で204人、9位は春日丘で191人、10位は豊中で176人となっており、7位から10位までは大阪の公立高校が続いた。

■大阪と滋賀から数多くランクイン

立命館大のメインキャンパスである衣笠キャンパスは京都市北区に位置するが、京都の高校でランクインしたのは嵯峨野、西京の2校にとどまる。大阪から11校、滋賀から6校と、この2府県からのランクインが多いのが特徴的だ。立命館大は学部によって衣笠キャンパスのほか、びわこ・くさつキャンパス(滋賀・草津市)と大阪いばらきキャンパス(大阪・茨木市)に分かれて学ぶため、それぞれのキャンパスに通いやすい地域の受験生から人気が高くなっているようだ。

東京工業大に強い高校ランキング(2017.04.27配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。国立大編の第10回は「東京工業大に強い高校ランキング」をお届けする。なお、合格者数は3月31日現在判明分のものだ。

■浅野が2位以下に大差をつける

今春の東京工業大の合格者数ランキングは、浅野が22人でトップとなった。2位の東京工業大附科学技術と駒場東邦(17人)に5人差をつけている。浅野は一橋大の合格者ランキングでも14人で6位に入っており、旧七帝大に並ぶ国立難関大である「東工・一橋」に強い学校だ。

以下、4位は早稲田と横浜翠嵐で15人、6位は浦和・県立と渋谷教育学園幕張で14人、8位は市川が13人で続く。9位には東邦大付東邦、攻玉社、城北、湘南、聖光学院の5校が12人で並んだ。

■1都3県から幅広い人気

ランキング上位22校の所在地をみると、地元の東京から10校がランクインしたほか、神奈川から7校、千葉から4校、埼玉から1校と、首都圏から幅広く合格している。

同校は理系の国立最難関クラスの大学ということで、男子から人気が高い。男子校は1位の浅野、3位の駒場東邦、4位の早稲田をはじめとして11校がランクインした。一方で14位の豊島岡女子学園、20位のフェリス女学院と女子校が2校ランクインしており、女子の躍進も目立っている。

名古屋大に強い高校ランキング(2017.04.20配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。国立大編の第7回は「名古屋大に強い高校ランキング」をお届けする。なお、合格者数は3月31日現在判明分のものだ。

■前年3位の明和が1位に

今春の名古屋大合格者数ランキングは、前年3位の明和が80人でトップに立った。2位は岡崎で77人、3位は一宮で73人だ。前年トップの刈谷は65人で4位に後退した。ここまでの4校は全て地元である愛知の公立校だ。この4校は全て昨年も上位4位に入っており、名古屋大に強い高校だ。

5位には私立ではトップの東海がランクイン。同校は国公立大の医学部医学科に多く合格者を輩出している学校で、名古屋大の合格者63人のうち半数近い31人が医学部医学科の合格者だ。以下、6位は豊田西で50人、7位は岐阜と旭丘で49人、9位は時習館で46人、10位は半田が45人で続く。

■地元の公立校が上位を占める

上位20校中、地元愛知の学校が16校と圧倒的に多い。他には岐阜から2校、静岡と三重から1校ずつランクインした。

また、最難関の医学部医学科の合格者を見ると、前出の東海がトップだ。2位は南山で10人、3位は旭丘で8人、4位は岡崎で6人、5位は四日市で5人となっている。医学科と大学全体のランキングは似た顔ぶれとなった。

東北大に強い高校ランキング(2017.04.13配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。国立大編の第5回は「東北大に強い高校ランキング」をお届けする。なお、合格者数は3月31日現在判明分のものだ。

■仙台第二が今年もトップ。2位仙台第一も差を詰める

今春の東北大の合格者数ランキングは、前年1位の仙台第二が94人で今年もトップに立った。2位は、仙台第一で89人だ。1位、2位は昨年と同じだが、1位の仙台第二が昨年より22人減、2位の仙台第一が昨年より9人増となったことで、その差は昨年の36人差から5人差へと大きく縮まっている。

昨年同数で3位に並んだ盛岡第一と山形東は、盛岡第一が47人で今年も3位、山形東が45人で4位となった。以下、5位は仙台第三で43人、6位は弘前で41人、7位は八戸で39人、8位は秋田で38人、9位は福島・県立と水戸第一が34人で続く。

■東北6県のほか、関東・甲信越から幅広くランクイン

ランキング上位21校の所在地を見ると、地元の宮城は4校にとどまり、幅広い所在地の学校が入っている。東北地方からは、青森、岩手、福島から2校ずつ、山形、秋田から1校ずつと、満遍なくランクイン。関東・甲信越では茨城と埼玉から2校、栃木、群馬、千葉、新潟、長野から1校ずつランクインしている。

また、最難関の医学部医学科の合格者数ランキングを見るとトップは仙台第二で13人、2位は山形東で6人、3位は秋田と東海で5人、5位は東京学芸大附、麻布、海城、新潟で4人となった。東北大に強い公立校と、医学部に強い東京や愛知の中高一貫校が並ぶ結果となった。

北海道大に強い高校ランキング(2017.04.06配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。国立大編の第3回は「北海道大に強い高校ランキング」をお届けする。なお、合格者数は3月31日現在判明分のものだ。

■札幌北と札幌南が100人を超える

北海道大の合格者数ランキングは、札幌北が127人でトップに立っている。2位の札幌南は112人で、上位2校が合格者100人を上回った。3位は札幌西で83人、4位は札幌東で66人。この上位4校は北海道大の合格者数が多く、例年1位から4位までを占めることが多い。

以下、5位は札幌開成(48人)、6位は旭川東(44人)、7位は札幌旭丘(36人)、8位は帯広柏葉(27人)、9位は北広島と札幌光星(25人)の順だ。

■上位はほぼ地元北海道

ランキングの上位22校中、17校が北海道の学校だ。北海道大は旧七帝大(東京大、京都大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大)の1つであり、全国区の人気がある大学だが、地理的条件もあり、上位はどうしても地元の学校で占められている。北海道以外では、14位の浦和・県立の19人が最多だ。

また、ランキングを見ると公立校が19校と優位にある。ただ、最難関の医学部医学科の高校別合格者数では、トップは札幌南15人、次いで北嶺8人、札幌北5人の順だ。私立の北嶺の健闘が光る。

早稲田大に強い高校ランキング(2017.03.30配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。私大編の第6回は「早稲田大に強い高校ランキング」をお届けする。

■開成が10年連続トップを達成するか

早稲田大は一般とセンター方式の正規合格者を発表した。繰り上げによる合格者は未集計だが、集計時点でのランキングは開成が197人で1位となった。開成は昨年まで9年連続でトップを継続しており、このまま10年連続となる可能性が高い。

2位は昨年と同じく渋谷教育学園幕張(186人)、3位は公立トップで昨年の20位から大きく順位を上げた横浜翠嵐(160人)だ。以下、4位は桜蔭(159人)、5位は浦和・県立と栄東(157人)、7位は麻布(151人)、8位は海城(149人)、9位は市川(142人)、10位は東京学芸大附(135人)の順だ。

■入学定員管理の厳格化の影響で全体的に合格者を減らす

昨年の同時期のランキングと比較すると、1位の開成は283人から197人に、2位の渋谷教育学園幕張は212人から186人に合格者を減らしているなど、ランキング上位の高校でも合格者の減少が目立っている。これは入学定員管理の厳格化の影響で、総合格者数が昨年の1万7541人から1万5840人へと大幅に減少していることが原因だ。受験生にとっては厳しい入試となっている。そんな中、3位の横浜翠嵐は昨年の135人から160人に合格者を増やしており、躍進が目立っている。

東大に強い高校ランキング(2017.03.23配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。国立大編の第1回は「東大に強い高校ランキング」をお届けする。

■開成が36年連続の1位

東大は昨年から推薦入試の導入に伴って後期が廃止されており、実質的に前期一発勝負。ランキングは3月16日夕現在判明分のものだ。160人の開成が36年連続のトップに立っている。前年より10人減となったが、現時点では唯一の3桁で、依然として2位以下に大差をつけている。

2位は94人の灘だ。最難関の理科3類に最多となる18人の合格者を出している。3位は渋谷教育学園幕張と麻布が78人で並ぶ。以下、5位は聖光学院(69人)、6位は桜蔭(63人)、7位は栄光学園(62人)、8位は駒場東邦(52人)、9位は海城(49人)、10位は東京学芸大附(46人)の順だ。なお、昨年102人で2位だった筑波大学附駒場は集計時点で合格者数が未回答となっている。

■中高一貫校が有利。公立校も躍進

1位から10位までは全て中高一貫校が占めた。東大など最難関大に合格するためには、6年間かけて入試に向けた準備ができる中高一貫校が有利なことは間違いないようだ。

公立高では昨年に引き続き日比谷(45人)がトップ。全体では11位だ。他には旭丘(37人)、横浜翠嵐(34人)、浦和・県立(32人)がランクイン。日比谷を除く3校はそれぞれ昨年から10人以上合格者を増やしているなど、公立校の躍進も目立っている。

明治大に強い高校ランキング2017(2017.03.16配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。私大編の第4回は「明治大に強い高校ランキング」をお届けする。

■湘南が2年ぶりのトップに返り咲くか

明治大のセンター後期入試を除いた合格者数ランキングは、湘南が207人でトップに立った。昨年192人で4位だった湘南は、一昨年には215人でトップになっている。センター後期の結果次第では、2年ぶりのトップに返り咲く可能性が見えてきた。

2位は195人の桐光学園だ。昨年、一昨年ともに最終的に200人の合格者を出している。3位の川和(177人)も昨年202人の合格者を出した明治大に強い学校だ。以下、4位浦和・県立(170人)、5位横浜翠嵐(166人)、6位攻玉社(155人)、7位山手学院(153人)と続く。

■アクセスの良さから、神奈川の学校が多くランクイン

明治大は神奈川の学校からの合格者数が多い。ランキングの1位から3位までを占めたほか、上位20校中半数近い9校が神奈川の学校だ。明治大は神奈川・川崎市に理工学部と農学部が学ぶ生田キャンパスがある。さらに、本部のある駿河台キャンパス(東京・千代田区)に加え、和泉キャンパス(同・杉並区)、中野キャンパス(同・中野区)とも交通至便な新宿から近く、神奈川からはどの学部の学生でも比較的通学がしやすくなっている。

中央大に強い高校ランキング(2017.03.09配信)

大学合格者数を高校別に集計し、各大学に強い高校を分析した。私大編の第1回は「中央大に強い高校ランキング」をお届けする。

■前年2位の桐光学園がトップに立つ

中央大は、センター後期を除いた各方式の合格者を発表した。現時点での合格者数ランキングは、前年2位の桐光学園が前年の最終よりも5人増の130人でトップに立った。2位は前年10位の立川。前年より21人増の102人とし、順位を大幅に上げた。3位は浦和・県立(91人)、4位は厚木(90人)と首都圏の公立高が続く。昨年1位だった桐蔭学園は88人で5位となった。以下、6位大宮開成(87人)、7位八王子東(81人)、8位川越・県立(78人)、9位川和(77人)、10位大宮(76人)の順だ。

■移転に伴いランクインする学校の傾向が変わる可能性も

上位20校を所在地別にみると、東京、埼玉、神奈川から6校ずつランクインしている。中央大は文系5学部が学ぶ多摩キャンパス(八王子市)と、理工学部が学ぶ後楽園キャンパス(文京区)がともに都内に位置しており、どちらかのキャンパスに通いやすい地域から多くランクインしている。千葉からのランクインが13位の市川1校だけなのは、メインの多摩キャンパスから遠い地理的要因が影響していると見られる。

中央大は2022年までに文系学部の一部を多摩キャンパスから後楽園キャンパスに移転する計画を発表している。移転に伴い、今後はランクインする高校の傾向が変わってくるかもしれない。

社会人が評価する地域貢献に積極的だと思われる大学ランキング2016(2017.03.02配信)

全国の社会人を対象に、大学についてのアンケート調査を実施した。質問項目に対し、3校連記で記入してもらい、大学の回答順にそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントと集計しランキングを作成した。第1回は「地域貢献に積極的だと思われる大学ランキング」をお届けする。

■私立大のランクインが増加

トップは東京大の657ポイントだった。次いで京都大(457ポイント)、早稲田大(354ポイント)、慶應義塾大(258ポイント)、北海道大(216ポイント)と続く。さまざまな研究成果が地域にフィードバックされることをイメージしてか、国立と私立の大規模総合大学が並ぶ。

特徴的なのは、上位20校にランクインした私立大の数が、昨年の7校から10校へと増加したことだ。新規にランクインしたのは東京農業大、東海大、同志社大の3校。東京農業大は28位から15位に、東海大は29位から16位に、同志社大は23位から19位に、それぞれ昨年から順位を上げてランクインしている。大規模総合大学の中で東京農業大が入っているのは、農業を通じた地域おこしをイメージする社会人が多いのかもしれない。

東大推薦入試・京大特色入試の分析(2017.02.23配信)

2年目を迎える東大の推薦入試、京大の特色入試の合格者が発表された。トップ大学が欲しがるスーパーエリートはどのように育まれるのか、入試結果から分析した。

■東大の推薦入試に合格者を出した学校は

東大推薦入試の合格者は昨年を6人下回る71人。約100人の募集人員に対して約30人の定員割れだ。東大が認める高校時代の活動歴と学力を併せ持つ受験生は、現時点で70人くらいということだろう。それでも、どのような人物が合格するかなど、推薦の実像がはっきりすると出願者が増え、連動して合格者も増えていく可能性がある。

東大が一般入試とは別に推薦入試を行うのは、ペーパーテストではカバーできない、高い能力を持つ学生が欲しいからだ。推薦要件のレベルは高く、例えば科学オリンピックの受賞歴や優れた研究成果、高い語学力など、高校時代に特筆できる活動歴があることが必要だ。それもあって、今年の出願校159校中、昨年に続いて出願したのは54校に留まる。2年連続で出願し、かつ合格者を出した学校には、東京学芸大付や日比谷、麻布、桜蔭、海城など、一般試験でコンスタントに合格者を出している学校が多い。

高校の教科を超えた能力が求められる東大の推薦では、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)やSGH(スーパーグローバルハイスクール)などに指定され、研究機関や海外などで様々な体験ができる高校が有利だ。判明した58校中、浦和第一女子や伊勢など、25校がいずれかもしくは両方に指定されている。クラブ活動も含め、こうした体験をきっかけとして、突出した活動をしてきた生徒が合格するようだ。

■京大の特色入試では複数の合格者を出した学校も

京大が推薦やAO、後期で行う特色入試も2回目を迎えた。実施学部が増えて枠が広がった上、工学部が推薦要件を緩和したこともあり、合格者自体は増えた。しかし後期を除く募集人員125人に対し、合格者は97人。東大同様、特色入試の水準にかなう受験生は多くないということだろう。

一方で複数の合格者を出した学校もある。西京からは6人、天王寺と大阪桐蔭から3人が合格した。天王寺では課題研究や部活動、学校行事などに積極的に取り組むことでやりたいことを明確化し、大学を通過点として社会貢献ができる人材養成を実施している。合格者は通常の学習と共に、高大連携や海外研修などに積極的に取り組んでいたという。

高校独自の取り組みにより、東大と京大に合格者を出したのは広尾学園。合格者は最先端の研究活動を行う『医進・サイエンスコース』に在籍し、通常の日本の教育とは違うレベルの教育を受けていた。京大・医学部の合格者は実際の手術に立ち会っているという。こうした受験生がペーパーテスト以外で評価されるのは、大学入試が新たな方向に向かう可能性を示しているのかもしれない。

グローバル(国際的)なイメージがある大学ランキング2016(2017.02.16配信)

全国の大学進学を検討している高校生を対象に、大学についてのアンケート調査を実施した。質問項目に対し、3校連記で記入してもらい、大学の回答順にそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントと集計しランキングを作成した。第7回は「グローバル(国際的)なイメージがある大学ランキング」をお届けする。

■キリスト教系の大学が上位にランクイン

トップは東京大の1053ポイントだった。次いで京都大(428ポイント)、早稲田大(355ポイント)、慶應義塾大(266ポイント)と続く。上位9校を含み、ランキング全体では16校がスーパーグローバル大学に指定されている。さらに特徴的なのは、キリスト教系の大学が上位にランクインしていることだ。6位の上智大、8位の国際基督教大、10位の青山学院大、16位の同志社大、19位の立教大などが当てはまる。

学びたい学部・学科がある大学ランキング2016(2017.02.09配信)

全国の大学進学を検討している高校生を対象に、大学についてのアンケート調査を実施した。質問項目に対し、3校連記で記入してもらい、大学の回答順にそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントと集計しランキングを作成した。第5回は「学びたい学部・学科がある大学ランキング」をお届けする。

■多様な学部・学科をもつ大規模総合大学がランクイン

トップは東京大の605ポイントだった。次いで京都大(366ポイント)、早稲田大(251ポイント)、慶應義塾大(202ポイント)、と続く。

国立大では旧七帝大(北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大)が上位を占めた。私立大では早稲田大、慶應義塾大、明治大、日本大、近畿大などが上位だ。多様な学部・学科を擁する大規模な総合大学が多くランクインしている。

センター試験自己採点集計からみる国公立大の出願動向(2017.02.02配信)

1月14日、15日の両日に行われたセンター試験の自己採点の集計が終了した。今春の国公立大の出願動向にはどのような特徴があるのか。自己採点集計の結果から探った。

■5教科7科目の平均点は文系がアップ、理系がダウン

センター試験の5教科7科目の予想平均点は、予備校や出版社の集計によると、昨年に続き文系がアップして理系が下がった。
平均点が上がった文系では高得点者が多く、強気で出願する傾向が強まっている。特に志願者増が見込まれる経済・経営・商学系や法学系は難化しそうだ。文系では人文社会系や国際関係系も志望者が増えており、現時点で志願者が減りそうなのは、教育系だけだ。

理系はこれまでの志望動向が継続しており、工学系の志願者は増えそうだが、理学系や農学系、水産系は前年の志願者を下回ると見られている。志願者増が見込まれる工学系の中でも、情報・通信と建築・土木といった、これから発展が見込まれる系統の人気が高い。例えば、名古屋大が新設する情報の人気は高く、難化が確実視されている。
医療系では志望者が減少する学科が多く、医学部(医学科)が極端に難化することはなさそうだ。

■東大は文一、文二、理二の人気が高い

個別大学の動向を見ると、旧七帝大(北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大)の経済・経営・商学系の人気が高い。志願者が減りそうなのは、名古屋大・経済のみだ。
東大の志望者は、前年を100とする指数で今春は105と増えている。文科類では昨年入試で第一段階選抜がなかったことの反動もあり、文一と文二の人気が高い。理科類では理二の志望者が増えている。理二は他の国公立大の医学部と両にらみの受験生が多い科類だが、医学部志向が落ち着いたこともあり、理二を目指そうと考える受験生が増えているのかもしれない。

難関大の理系学部は全体的に志望者が減少傾向。そうした中、東京工業大は人気が高い。
特に生命について学ぶ7類は、大隅良典栄誉教授のノーベル賞受賞の影響もあり志望者が増えている。
文系の平均点が上がったことで一橋大は全体的に人気が高く、特に社会の後期で志望者が大幅に増えている。

■京大は医学部人間健康科学科のハードルが上がるか

西日本の大学を見ると、京大の学部志望動向は文系の人気が高く理系が低い文高理低だ。文系の志望者の指数が104なのに対し理系は93。多くの理系学部(学科)で志望者が減少する中、医学部の人間健康科学科は、最先端の医療が学べる総合医療科学コースの設置により志願者を増やしている。学科の定員が3分の2に減ることもあり、合格ラインは相当高くなるだろう。今春から学科一括募集になるので、昨年まで目標ラインが低かった看護や医療技術の志望者にとって厳しい入試になりそうだ。

大阪大は推薦やAO入試で実施する世界適塾入試の導入に伴い、文系で後期を廃止する。その分、文系学部の前期の定員が増えるため、法や文、外国語、人間科などは志望者が増えているにも関わらず、倍率は上がらないと見られている。
大阪大と対照的に、神戸大の文は定員が減るところに志望者が増えており、難化傾向なので注意が必要だ。

先生や両親から勧められる大学ランキング2016(2017.01.26配信)

全国の大学進学を検討している高校生を対象に、大学についてのアンケート調査を実施した。質問項目に対し、3校連記で記入してもらい、大学の回答順にそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントと集計しランキングを作成した。第3回は「先生や両親から勧められる大学ランキング」をお届けする。

■旧七帝大をはじめ難関大が上位を占める

東京大が747ポイントでトップに立った。次いで京都大(425ポイント)、早稲田大(311ポイント)、慶應義塾大(251ポイント)、大阪大(186ポイント)と続く。上位には国立、私立ともに難関大が多く名を連ねており、特に旧七帝大(北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大)は全てが10位内にランクインした。

昨年から順位を上げたのは近畿大だ。21位から14位にアップし、西日本の私立大では同志社大に次ぐ2位となった。近畿大は実学教育を打ち出し、近大マグロの研究などで話題を集めているが、こうした実績が教員や保護者へのアピールにも繋がった可能性がある。

専門分野が深く学べると思われる大学ランキング2016(2017.01.19配信)

全国の大学進学を検討している高校生を対象に、大学についてのアンケート調査を実施した。質問項目に対し、3校連記で記入してもらい、大学の回答順にそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントと集計しランキングを作成した。第2回は「専門分野が深く学べると思われる大学ランキング」をお届けする。

■学部を新設した近畿大と日本大が順位を上げる

東京大が1211ポイントでトップに立った。次いで京都大(650ポイント)、早稲田大(298ポイント)、慶應義塾大(197ポイント)、東京工業大(172ポイント)と続く。1位から5位までは、昨年と同じ順位だ。

8位の近畿大は昨年の15位から、10位の日本大は昨年の14位からそれぞれ順位を上げている。2016年より近畿大は国際学部を、日本大は危機管理学部とスポーツ科学部を開設した。こういった改革が受験生の認知度アップにつながり、順位を押し上げた可能性がある。

キャリアサポートをはじめ学生サポートが充実していると思われる大学ランキング2016(2017.01.12配信)

全国の大学進学を検討している高校生を対象に、大学についてのアンケート調査を実施した。質問項目に対し、3校連記で記入してもらい、大学の回答順にそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントと集計しランキングを作成した。第1回は「キャリアサポートをはじめ学生サポートが充実していると思われる大学ランキング」をお届けする。

■近畿圏の私立大が順位を上げる

東京大が844ポイントでトップに立った。次いで早稲田大(481ポイント)、慶應義塾大(381ポイント)、京都大(371ポイント)、明治大(206ポイント)、大阪大(129ポイント)と続く。1位から6位までは、順位の変動はあったものの昨年と同じ顔ぶれとなった。

特徴的なのは、近畿圏の私立大が順位を上げていることだ。7位は近畿大(昨年14位)、9位は立命館大(同16位)、12位は同志社大(同13位)、14位は関西大(同23位)となっており、ランクインした4大学とも昨年より順位を上げている。

理数教育に力を入れている中高一貫校ランキング2016(2016.12.22配信)

景気回復と2020年の大学入試改革に対する保護者の不安を背景に、私立中人気が高まっている。そこで、志望校選びの参考にしたいのが中学受験のエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾の塾長、教室長に項目別にオススメの学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、最初に挙げた一貫校を5ポイント、次を4ポイント・・として点数化して集計した。第11回は「理数教育に力を入れている中高一貫校ランキング」を紹介する。

■東邦大付東邦が躍進

トップは59ポイントの東邦大付東邦で、昨年の5位から躍進した。2位の小野学園女子が58ポイント、3位の文京学院大女子が57ポイント、4位の宝仙学園(理数インター)が56ポイントで、1位から4位まではそれぞれの差がわずか1点ずつとなっており、僅差のランキングとなった。5位以下は、桐蔭学園(46ポイント)、攻玉社(39ポイント)、工学院大付(37ポイント)と続く。

■理工系大学の付属校がランクイン

1位の東邦大付東邦、7位の工学院大付、8位の芝浦工業大柏は、それぞれ東邦大、工学院大、芝浦工業大といった理工系大学の付属校だ。理数教育のための施設・設備が整っていることが評価されたといえる。また、6位の攻玉社、8位の鴎友学園女子など、大学合格実績で理系に強い学校も上位に高く評価されている。

最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校ランキング2016(2016.12.15配信)

景気回復と2020年の大学入試改革に対する保護者の不安を背景に、私立中人気が高まっている。そこで、志望校選びの参考にしたいのが中学受験のエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾の塾長、教室長に項目別にオススメの学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、最初に挙げた一貫校を5ポイント、次を4ポイント・・として点数化して集計した。第10回は「最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校ランキング」を紹介する。

■青稜と洗足学園がトップ

5年連続トップの青稜と昨年の5位から躍進した洗足学園がともに54ポイントで1位となった。

青稜は20年程前の共学化を機に、進学に力を入れ始めた。まずは「学習習慣をつける」、「基礎学力をアップする」との方針で、生徒と複数回の面談を行い、一人ひとりに合った指導に注力している。その結果、生徒がクラスメートや教員に対して自分の素を出しやすい環境になっているといわれており、それが合格実績のアップにも結び付いたようだ。

青稜の合格実績は10年前と比べて、早稲田大が7人から43人、慶應義塾大が1人から21人、明治大が24人から75人と、それぞれ激増している。

■昨年から大きく順位を上げた中高一貫校が複数ランクイン

3位以下では大きく順位を上げた学校が目立つ。今年、浦和県立を抜いて初めて東大合格者数が埼玉でトップとなった栄東は、昨年の34位から3位に、東京都市大等々力は21位から4位に、渋谷教育学園渋谷は24位から7位に、それぞれ躍進した。

保護者に人気がある中高一貫校ランキング2016(2016.12.08配信)

景気回復と2020年の大学入試改革に対する保護者の不安を背景に、私立中人気が高まっている。そこで、志望校選びの参考にしたいのが中学受験のエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾の塾長、教室長に項目別にオススメの学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、最初に挙げた一貫校を5ポイント、次を4ポイント・・として点数化して集計した。第8回は「保護者に人気がある中高一貫校ランキング」を紹介する。

■中央大付横浜がトップ

中央大付横浜(37ポイント)が昨年の3位から順位を上げ、トップに立った。以下、浅野(32ポイント)、早稲田実業(30ポイント)、芝(27ポイント)、鴎友学園女子(25ポイント)、成田高付と神奈川大付(23ポイント)の順となった。

■大学付属校・系属校が人気

トップの中央大付横浜を始め、3位の早稲田実業、6位の神奈川大付と、有名大学の付属校や系属校がランクインしている。これはやはり20年の大学入試改革を踏まえての人気とみられる。有名大学に内部進学枠をもつ付属校や系属校は、来年以降の入試でも人気を集めそうだ。また、浅野、芝、神奈川大付など、比較的伸び伸びと学校生活が送れそうなイメージのある中高一貫校が上位にランクインしているのも特徴だ。

グローバル教育に力を入れている中高一貫校ランキング (2016.12.01配信)

景気回復と2020年の大学入試改革に対する保護者の不安を背景に、私立中人気が高まっている。そこで、志望校選びの参考にしたいのが中学受験のエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾の塾長、教室長に項目別にオススメの学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、最初に挙げた一貫校を5ポイント、次を4ポイント・・として点数化して集計した。第5回は「グローバル教育に力を入れている中高一貫校ランキング」を紹介する。

■トップ10のうち女子校が4校を占める

トップは66ポイントの三田国際学園だった。2位以下は八雲学園(55ポイント)、佼成学園女子(51ポイント)、文京学院大女子(37ポイント)と、女子校が3校続いた。9位にも女子校の文化学園大杉並が27ポイントでランクインしており、トップ10のうち4校が女子校という結果になった。男子校では、惜しくもトップ10から漏れた聖学院が12位で最高位となった。

■学校改革により評価を高めた三田国際学園

トップの三田国際学園は、元々は戸板中・戸板女子高という名前の女子校だった。2015年より校名を変更し共学化、教育面ではグローバル人材育成に力を入れる学校として生まれ変わった。改革の成果が早速学習塾の評価に現れたというわけだ。今後も人気が高くなりそうな1校だ。

入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校ランキング2016 (2016.11.24配信)

景気回復と2020年の大学入試改革に対する保護者の不安を背景に、私立中人気が高まっている。そこで、志望校選びの参考にしたいのが中学受験のエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾の塾長、教室長に項目別にオススメの学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、最初に挙げた一貫校を5ポイント、次を4ポイント・・として点数化して集計した。第3回は「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校ランキング」を紹介する。

■京華が7年連続トップ

第1回の「面倒見が良い」、第2回の「生徒や保護者の入学後の満足度が高い」に引き続き、京華がトップとなった。これで7年連続となり、102ポイントは2位の青稜(49ポイント)に倍以上の差をつけている。

以下、3位が横浜隼人(48ポイント)、4位が常総学院(37ポイント)、5位が昌平(35ポイント)の順だ。

■昌平が躍進

昌平は昨年の11位から5位に躍進している。今年は東大に開校以来最多の3人が合格したほか、一橋大に3人、早稲田大に14人、慶應義塾大に8人が合格するなど、難関大へ複数の合格者を出している。

入学時の偏差値はあくまでも合格するのに最低限必要な学力の目安なので、それ以上に優秀な生徒が入学している可能性はどこの学校にもある。特に都心から離れた学校では、地元の学校でいいという生徒も多い。入学時の偏差値が低く、大学合格実績が高い学校は究極のお買い得校と言える。

生徒や保護者の入学後の満足度が高い中高一貫校ランキング (2016.11.17配信)

景気回復と2020年大学入試改革に対する保護者の不安を背景に、私立中人気が高まっている。そこで、志望校選びに参考にしたいのが

中学受験のエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾の塾長、教室長に項目別にオススメの学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、

最初に挙げた一貫校を5ポイント、次を4ポイント・・として点数化して集計した。第2回は「生徒や保護者の入学後の満足度が高い中

高一貫校ランキング」を紹介する。

■京華が3年連続トップ

前回紹介した「面倒見が良い中高一貫校ランキング」に引き続き、今回も京華がトップ。これで3年連続トップとなった。その理由は

「入学後に学校のファンになる保護者が多い」「入学後の生徒が勉強を進んでやっている」(いずれも東京の学習塾)などだ。面倒見

の良さが入学後の満足度の高さにもつながっているのかもしれない。

■キャンパスを一新した巣鴨が躍進

2位は桐光学園だ。理由としては「補習体制などの充実度が高い」「兄弟姉妹での入学者や志願者が多い」(神奈川の学習塾)などが

挙げられた。3位は青稜、4位は巣鴨と帝京大が並んだ。青稜は昨年10位から、巣鴨は17位からそれぞれ躍進している。巣鴨はキャンパ

スを一新して新校舎が竣工。最新鋭の施設・設備に生まれ変わったことも躍進の理由だろう。

面倒見が良い中高一貫校ランキング2016 (2016.11.10配信)

景気回復と2020年からの大学入試改革に対する保護者の不安を背景に、私立中人気が高まっている。そこで、志望校選びの参考にしたいのが中学受験のエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾の塾長、教室長に項目別にオススメの学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、最初に挙げた一貫校を5ポイント、次を4ポイント・・として点数化して集計した。第1回は「面倒見が良い中高一貫校ランキング」を紹介する。

■京華が7年連続トップ

トップは7年連続で京華だ。2位が帝京大、3位に駒込と神奈川学園が並び、5位が桐光学園、6位が八雲学園の順となった。

京華を挙げた学習塾の意見は「入学後に成績が伸びた生徒が多く、自信をつけている」「一人ひとりの生徒を勉強から生活面までよく見てくれている」(いずれも東京の学習塾)、「成績下位者へのフォローだけでなく、上位者への対策も充実している」(神奈川の学習塾)などだ。

■教員と生徒の距離が近い帝京大

帝京大は昨年の3位からさらに順位を上げ、2位となった。昨年に引き続き共学ではトップだ。理由としては、「学校の課題などの意図をよく理解して取り組む生徒が多いと感じる」(東京の学習塾)、「各先生が一人ひとりに対して細かく指導している」(神奈川の学習塾)などが挙げられている。教員と生徒の距離が近いことが、面倒見の良さにつながっているようだ。

生徒に人気がある大学ランキング2016 (2016.11.03配信)

志望校選びの際に参考にしたいのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭オススメの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。第13回は、「生徒に人気がある大学ランキング」だ。

■首都圏の有名私立大が上位を占める

明治大が463ポイントでトップとなった。早稲田大は446ポイントで、僅差の2位だ。以下、3位が青山学院大(253ポイント)、4位が立教大(233ポイント)、5位が慶應義塾大(231ポイント)と、首都圏の有名私立大が続く。受験生のブランド大学、有名大学志向の高さが表れている。1位から5位まで、順位の入れ替わりはあるが昨年と同じ顔触れとなっている。

■女性総長の効果か?法政大の人気が上昇

法政大は東大や京大を追い抜き、昨年の10位から6位へと大幅に順位を上げた。受験生からの人気の高まりは入試結果にも反映されている。2016年入試では一般入試の志願者数が初めて10万人を突破したのだ。これには、2014年に就任した田中優子総長の影響も大きそうだ。MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)で初の女性総長であり、マスコミの露出が大きいことも受験生へのアピールに一役買っているのかもしれない。

研究力が高い大学ランキング (2016.10.27配信)

志望校選びの際に参考にしたいのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭オススメの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。第12回は、「研究力が高い大学ランキング」だ。

■旧七帝大が上位を占める

東大が1148ポイントでトップとなった。次いで990ポイントの京大だ。この2校が3位の東北大(463ポイント)に倍以上の差をつけている。以下、大阪大(264ポイント)、名古屋大(238ポイント)と続く。上位5位までを旧七帝大が占めた。また、九州大は7位、表にはないが北海道大は12位となっている。旧七帝大は7校とも研究力の評価が高い。

■東京理科大は教育・研究の両面で私大トップクラスの高い評価

私立大でランクインしたのは、8位の東京理科大と、9位の慶應義塾大だ。早稲田大は惜しくもランクインからは漏れたが11位となっている。国立大と同様に難関大が上位になっている。

東京理科大は第2回の「教育力が高い大学ランキング」で私立大1位(全体4位)、第5回の「入学後に生徒を伸ばしてくれる大学ランキング」で私立大2位(全体4位)となっている。教育・研究の両面で私立大トップクラスの評価を得ていることが分かる。

生徒に勧めたい大学ランキング(私立編) (2016.10.20配信)

志望校選びの際に参考にしたいのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭オススメの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。第11回は、「偏差値や地理的、親の資力などの制約がない場合、生徒に勧めたい大学ランキング(私立編)」だ。

■早慶が他校を大きく引き離す

トップは慶應義塾大(1006ポイント)、次いで早稲田大(906ポイント)だ。この2校が3位の国際基督教大(310ポイント)以下に大差をつけた。4位以下は、上智大、同志社大、東京理科大、明治大、立教大、関西学院大、立命館大の順だ。

第10回で紹介した国公立大編と同様、難易度が高い大学が上位に来ている。国公立大、私立大とも、進路指導教諭が生徒に勧めたい大学だからこそ、難易度が高くなっているとも考えられよう。

■地元志向が強いが、早慶は全国的に高評価

回答校を地域別に見ると、関東・甲信越では慶應義塾大がトップで、2位以下は早稲田大、国際基督教大、上智大、明治大の順だ。近畿では同志社大がトップで、2位以下は慶應義塾大、関西学院大、早稲田大、立命館大の順となる。両地域ともにトップは地元の大学であり、地元志向が強いことが分かる。そうした中、早稲田大と慶應義塾大は全国的に評価が高く、どちらの地域でも4位以内に入っている。

小規模だが評価できる大学ランキング(2016.10.13配信)

志望校選びの際に参考にしたいのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭オススメの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。第9回は、「小規模だが評価できる大学ランキング」だ。

■国際教養大が他大学を大きく引き離してトップ

トップは388ポイントの国際教養大。2位の国際基督教大(224ポイント)に大きく差をつけた。3位は武蔵大(205ポイント)で、ここまで3年連続で同じ順位だ。3大学とも200ポイントを超える高い評価だった。次いで津田塾大、成蹊大、成城大、一橋大と続く。

小規模でも他大学にはない強みを持っている大学が上位にランクインしていることが特徴だ。例えば、国際教養大は第4回の「グローバル教育に力を入れている大学ランキング」でも1位だ。国際基督教大はリベラルアーツ教育を古くから行ってきた老舗的な大学で、武蔵大は「ゼミの武蔵」といわれるほどゼミナール形式の授業で有名だ。

■単科大学が多くランクイン

このランキングでは、単科大学が多くランクインしている。第7回の「入学後の生徒の満足度が高い大学ランキング」では大規模大学の強みについて触れたが、こちらでは対照的に、小規模大学ならではの、学生と教職員の距離が近く、学生一人ひとりに目が行き届くところが高い評価につながっている。

入学後の生徒の満足度が高い大学ランキング2016(2016.10.06配信)

志望校選びの際に参考にしたいのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おススメの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。第7回は、「入学後の生徒の満足度が高い大学ランキング」だ。

■東大をはじめ難関大が上位を占める

トップは他大学を大きく引き離した東大。2位が京大、3位が早稲田大、4位が慶應義塾大、5位と6位は僅差で東北大と明治大の順になり、7位に立教大が続く。国公立大、私立大ともに難易度の高い大学が上位を占めた。これらの大学は合格することが難しく第一志望としている受験生も多いため、入学した段階で既に満足度が高いと考えられる。

また、第6回の「生徒に人気がある大学」で見た通り、生徒に人気のある大学のタイプとして「社会的評価・イメージが良い大学」や「知名度が高い大学」が上位に挙げられるなど、大学生の就職状況の好転を背景に、受験生の有名大学志向が高まっていることも一因だろう。

■大規模大学の強みが生徒の満足度に反映される

ランクインしているのは、難関大の中でも大規模な総合大学ばかりだ。大規模大学の強みとしては、施設設備の充実、教員の顔ぶれ、授業の種類が豊富、キャンパスが広い、大都市の中心にあって交通の便がいいなどが挙げられる。こういった強みを反映して生徒の満足度が高くなっているのだろう。

改革力が高い大学ランキング(2016.09.29配信)

志望校選びの際に参考にしたいのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭オススメの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。第4回は、改革力が高い大学ランキングだ。

■近畿大がトップ

トップは昨年の3位から1位に躍進した近畿大。3年連続志願者数日本一という人気大学だ。今年、国際学部を新設し、今はメインの東大阪キャンパスの整備に力を入れている。2020年に最終的に竣工するが、今までの大学にない24時間オープンの自習室(2400室)を設けるなど、斬新なアイデアが盛りだくさんだ。こういった改革が評価されたようだ。

昨年1位だった立命館大が2位になった。改革のフロントランナーのイメージが強く、昨年新設された大阪いばらきキャンパスに、今年、総合心理学部を新設し人気を集めた。

■大きな入試改革を実施した東大と京大

3位は東大、4位は京大だ。両大学とも16年度入試で大きな改革を行った。東大が後期試験を廃止して100人募集の推薦入試を実施。京大は今まで前期試験のみの入試しか行ってこなかったが、今年から推薦入試やAO入試などの特色入試を実施した。募集人員は大きな数ではないが、東大や京大が推薦・AOを導入したことはインパクトが大きく、評価が高かったようだ。

就職に力を入れている大学ランキング(2016.09.22配信)

志望校選びの際に参考にしたいのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭オススメの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。第3回は、就職に力を入れている大学ランキングだ。

■明治大が7年連続トップ

トップは7年連続で明治大。進路指導教諭からは「就職ガイダンスの充実」(埼玉・私立高)、「就職に強く学生への目が行き届いている」(東京・私立高)などと高く評価されている。学生の就活サポートに力を入れていることで知られ実績も高い。2016年春に卒業した学生の就職先を見ると、みずほFG91人、三菱東京UFJ銀行52人、りそなグループ44人など、学生に人気の銀行に強い。

■実就職率が高い大学がランクイン

2位は金沢工業大、3位は法政大、4位は立命館大、5位は産業能率大で私立大が強かった。また、ランキングには実就職率(就職者数÷<卒業生数-大学院進学者数>×100で算出)が高い大学も多い。卒業生1000人以上で昨年、実就職率トップだった金沢工業大が2位に入り、同じく2位だった福井大が10位、8位だった九州工業大が6位に入っている。

回答校を地域別にみると、北海道・東北と関東・甲信越で明治大がトップ。北陸・東海では金沢工業大、近畿では立命館大、中国・四国と九州・沖縄では九州工業大がトップだった。

教育力の高い大学ランキング(2016.09.15配信)

志望校選びの際に参考にしたいのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭オススメの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。第2回は、教育力の高い大学ランキングだ。

■10年連続で東京大がトップ

トップは10年連続で東京大だ。進路指導教諭の評価は「研究レベルが高く論文の数も多く、内容も優れている」(北海道・道立高)、「伝統があり、学問研究の環境が整っている」(東京・私立高)、「最先端の研究を行っており、学生の質も高い」(新潟・県立高)、「科研費、教育研究での実績から」(福岡・私立高)などだ。

この項目では教育力と同時に、研究力の高さを指摘する意見が多かった。素晴らしい研究を行っている教員は、最先端の知を授業に還元するため、学生が伸びるとの考え方が根幹にあるからだろう。

■旧七帝大が上位を占める

2位は京都大、3位は東北大となり、旧七帝大が上位3位までを占めた。次いで4位が東京理科大、5位が国際教養大だ。旧七帝大では大阪大が6位、名古屋大が10位にランクインしており、教育力の評価が高いことがわかる。

また、アンケート回答校の地域別に集計を行うと、関東・甲信越、北陸・東海、中国・四国、九州・沖縄の4地域で東京大がトップだ。北海道・東北では東北大が、近畿では大阪大がトップだった。

業種別有名企業就職者数ランキング(2016.09.08配信)

2016年卒の大学生の就職状況について、ランキング等を用いながら紹介する。第6回は、業種別の有名企業就職者数ランキングをお届けする。

■建設業では私立大が強い

建設・住宅のトップは日本大で、大和ハウス工業41人、積水ハウス29人など257人が就職している。工、生産工、理工といった三つの理工系学部に、建築系の学科がある強みが生きているようだ。この業種は私立大が強く、早稲田大、近畿大からも100人以上が就職している。

製造業では早稲田大が強く、食品、化学、自動車でトップとなった。先進、基幹、創造の三つの理工系学部からのエンジニア職に加え、事務系に就職する文系学生も多い。

■難関国立大が強さを発揮する業種も

卒業生数では早稲田大の4割程度の大阪大が、機械・機器と造船でトップになっている。ダイキン工業28人、川崎重工業24人など、関西に根付いた企業に多く就職している影響だ。大阪大に限らず、難関国立大は産学連携などの共同研究を通じて、地元企業とのつながりが強く、就職者の多さに結び付いている。医薬品はトップが東京大で2位が大阪大。造船はトップの大阪大以下、5位の九州大まで難関国立大が占めるなど、製造業は難関国立大から数多く就職している。

■商社は特定の難関大が上位を占める

就職のハードルが高い商社は、慶應義塾大、早稲田大、東京大、京都大と、私立と国立のトップ大学が並ぶ。このように特定の難関大が上位を占める商社は、17年卒業の大学生に対してプロモーション活動を強化したようだ。社員名簿を開示して自大学の先輩や希望部署の社員などに対する社員訪問を呼びかけており、そうした結果、17年卒の学生の商社人気が高まっている。商社は一部の難関大の寡占化が進む。この傾向に変化がみられるのか、注目される。

学部系統別実就職率ランキング2016(2016.09.01配信)

2016年卒の大学生の就職状況について、ランキング等を用いながら紹介する。第5回は、学部系統別実就職率ランキングだ。受験生人気が高い社会科学系の中でも、就職率の上昇が顕著だった大学を紹介する。

■大規模学部ながら就職率を伸ばした早稲田大・法

法学系の1位は青森中央学院大で、2位は日本文化大だった。この系統で注目されるのは早稲田大。卒業者数が842人と規模が大きいにも関わらず、就職率が前年の87.1%→90.5%と伸び、順位も12位→7位と上がった。

経済系のトップは、福井県立大で昨年と同じだ。2位の岐阜聖徳学園大は、就職率が4.7ポイントアップで96.1%となり、前年の9位から上がっている。同率で2位の日本福祉大は6.5ポイントアップで前年の28位から上がった。4位の金沢大は5ポイントアップの95.8%で前年の14位から上がった。

商・経営系は安田女子大の就職率が96.9%→100%になり、前年の3位から1位になった。2位の東京理科大は96%→98.7%で6位から上がっている。

■文系学生は大学生活を通して、社会で通用する能力と教養の獲得を

このように社会科学系は、就職率が伸びている大学が多い。90%以上の大学数を前年と比較すると、法学系が6校→8校、経済系が22校→39校、商・経営系が30校→54校となっている。

受験生の期待が高まる数値だが、就職に直結する資格や専門性の獲得が難しい文系学部は、大学生活を通じて、社会で通用する能力を獲得していることを証明しなければならないという難しさがある。幅広く学ぶことにより獲得できる教養も大切で、実際に重視している企業も多いようだ。

学部系統で異なる実就職率(2016)(2016.08.25配信)

 2016年卒の大学生の就職状況について、ランキング等を用いながら紹介する。第4回は、学部系統別の平均実就職率を見ていこう。

■学部系統によって就職率に差が生じる

 新卒の採用活動において、学生の所属学部を気にする企業はほとんど無い。それでも、学部ごとに平均実就職率を算出すると、系統により差があるのも事実だ。

 表を見ると、平均実就職率が最も高いのは「看護・保健・医療系」の91.6%だ。「家政・生活・栄養系」「福祉系」「理工系」と続き、ここまでが90%を超えている。

 就職に直結する資格が取得できる医療系や福祉系の就職率が高いのは当然だろう。理工系は実験などを通し、仮説を立ててその答えを導く力など、社会人として求められる能力が身についている学生が多いことから、就職率が高くなっている。

■文系学部の就職率が上昇中

 就職率が低いのは、薬剤師国家試験の難化などの影響がある「薬学系」を除くと、「文・人文・外国語系」「法学系」「国際系」など、専門性が就職に結びつきにくい文系学部だ。

 就職率は理系が高く文系が低い「理高文低」となっている。ただ、理系学部に比べて就職率が低いとはいえ、文系学部の就職率は右肩上がりだ。表を見ると、昨年と比べて3ポイント近く上がっている学部系統が多くある。2013と比較すれば、10ポイント近く上がっている系統もあるのだ。

 こうした動きに受験生は敏感で、近年、サラリーマン養成学部といえる社会科学系の志願者が増えている。その結果学部別志望動向は、リーマンショック以後の就職が厳しかった頃とは対照的に、文系が高く理系が低い「文高理低」となっている。

有名企業への実就職率ランキング(2016.08.18配信)

 2016年卒の大学生の就職状況について、ランキング等を用いながら紹介する。第3回は、有名企業400社への実就職率ランキングだ。

■難関大がランキング上位を占める

 有名企業400社の実就職率ランキングの上位は難関大が占めており、メンバーはほぼ固定されている。1位一橋大、2位東京工業大、3位慶應義塾大までは昨年と同じ順位だ。トップの一橋大は、就職者総数が833人と、規模の小ささで優位性がある。それでも、三菱東京UFJ銀行や三井物産など、金融や商社を中心に、卒業生の6割以上が有名企業に就職するのは大変なことだ。2位の東京工業大も就職者総数が1466人と少ないアドバンテージがあり、常にランキング上位に入っている。

 大規模総合大学で就職率が高いのは、3位の慶應義塾大だ。今春の就職者数が5703人と多いにもかかわらず、みずほFG174人、三井住友銀行114人など、半数近い46.6%が有名企業に就職している。慶應義塾大以上に就職者数が多い早稲田大も健闘しており、今春は電気通信大と入れ替わって4位になった。

■有名企業への就職実績を大幅に高めた大学も

 景気回復の後押しを受け、ランキング中の大学は就職率が上がっている大学がほとんどだ。中には横浜国立大(5.1ポイント増)や芝浦工業大(4.5ポイント増)のように、大幅に伸びた大学もあり、就職率が30%を超える大学は、昨年の11校から15校に増えた。

2017年大学入試 難易度予測(2016.08.11配信)

 今年の入試では、国公立大の志願者は減ったが、私立大では志願者が増えて合格者が減り厳しい入試となった。来年入試はどうなるだろうか。
 

■文高理低の傾向が続く

 来年も文系の志願者が多く理系の志願者が少ない、文高理低の傾向が続きそうだ。特に商・経済・経営系やグローバル系学部の人気が高い。文系学部の就職が好調なこともあり、さらに人気が高くなりそうだ。文系は難易度上位から下位まで志願者が増える可能性が高い。

 私立大は文系学部の定員が多いため、文系学部の志願者増はそのまま私立大全体の志願者増につながる。今年も文系人気により私立大の志願者は前年比4%増となった。文系は理系の受験生よりも併願校数が多いため、人気になると志願者数は一気に増加する。

■入学定員の厳格化でさらに厳しい入試に

 入学定員の厳格化は来年も入試難化の要因になりそうだ。これは文科省が地方創生の一環として始めたもので、定員超過している都市部の大規模大学に対し、今年から助成金の不交付基準を厳しくしたものだ。入学者を減らすことは合格者を減らすことにつながる。今年から首都圏の早慶をはじめとする大手人気大が合格者を減らし、厳しい入試になった。文系で久しぶりに浪人生が増えたという。来年は今年以上に合格者を絞る大学が増えると見られ、人気の文系はさらに厳しい入試になりそうだ。

 来年は近畿大、東洋大、青山学院大、立教大、東京理科大など44大学が合計で7354人の定員増を行うが、合格者が大きく増えるというわけではないので、油断は禁物だ。

 理系は全体として人気が下がっているが、特に医学部医学科の人気低下が目立つ。来年は千葉県成田市に国際医療福祉大の医学部が新設されることもあり、医学部医学科はねらい目になりそうだ。

東京理科大現役進学率ランキング2016(2016.08.04配信)

 複数の学部に出願できる私立大は、合格者が他大学に抜けるため、入学者数を大幅に上回る合格者数を出す。そのため、合格者数だけでは、実際にどの大学の入学者が多いのか見えてこない。そこで、難関私立大への現役進学率が高い学校を、附属校や系属校を除いてランキングした。最終回は東京理科大編をお届けする。
 

■江戸川学園取手が1位

 東京理科大現役進学率の1位は江戸川学園取手(茨城)だ。次いで、芝浦工業大柏(千葉)、開智未来(埼玉)、浦和明の星女子(埼玉)、田園調布学園(東京)の順だ。表中の学校は所在地がバラエティに富んでおり、東京と神奈川の学校が9割を占めた早慶のランキング(第1~2回で掲載)とは対照的だ。これは東京の中心部である新宿区の神楽坂キャンパスのほかに、千葉の野田市と、千葉や埼玉に近い東京の葛飾区にキャンパスがあることに起因している。

■理系学部は合格者が国公立大に抜けやすい

 今回のランキングのもう一つの特徴は、ランキング1位の江戸川学園取手でも現役進学率が7.4%と、10%を超える学校がないことだ。

 理系では国公立大と私立大の学費の差が大きいので、文系以上に私立大の合格者が国公立大に抜ける。東京理科大は合格者が東京大から北海道大や九州大など、幅広いレベルの国公立大に抜けていくため、進学率が低くなっている。学内併願が多いことも進学率が低い一因だ。

上智大現役進学率ランキング2016(2016.07.28配信)

 複数の学部に出願できる私立大は、合格者が他大学に抜けるため、入学者数を大幅に上回る合格者数を出す。そのため、合格者数だけでは、実際にどの大学の入学者が多いのか見えてこない。そこで、難関私立大への現役進学率が高い学校を、附属校や系属校を除いてランキングした。第3回は上智大編だ。
 

■「国際」「グローバル」を冠する学校が上位を占める

 上智大現役進学率ランキングの1位は、郁文館グローバルだった。生徒全員が1年間の留学をするなど、グローバル教育に注力していることが特徴的な学校だ。87人の卒業生のうち、14人が上智大に現役合格。その全員が進学しており、現役進学率は16.1%と高い。

 2位以下は、南山国際、横浜国際、国際の順だ。校名に「グローバル」や「国際」を冠する、外国語教育に力を入れている学校が続く。この4校は上智大への現役進学率が10%を超えており、卒業生の10人に1人が上智大に現役進学していることになる。14位の法政大女子も、18年に共学化して法政大国際(仮称)になる予定だ。入学試験でハイレベルな英語力が求められる、上智大らしい傾向といえる。

■小規模なキリスト教系の学校がランクイン

 上智大はカトリックのイエズス会を設立母体としているため、カトリック系の学校を対象とした特別入試がある。そういった関係もあり、2位の南山国際や8位の聖マリア女学院など、卒業生数が100人前後の比較的小規模なキリスト教系の学校が数多くランクインしている。また、早慶のランキングでは首都圏の学校がほとんどだったが、特別入試の影響もあり、南山国際(愛知)、新潟清心女子(新潟)、聖母被昇天学院(大阪)など、地方の学校からも複数ランクインがあるのが特徴だ。

早大現役進学率ランキング2016(2016.07.21配信)

 複数の学部に出願できる私立大は、合格者が他大学に抜けるため、入学者数を大幅に上回る合格者数を出す。そのため、合格者数だけでは、実際にどの大学の入学者が多いのか見えてこない。そこで、難関私立大への現役進学率が高い学校を、附属校や系属校を除いてランキングした。初回は早稲田大編だ。
 

■女子校の横浜共立学園がトップ

 早稲田大の現役進学率ランキング1位は横浜共立学園だ。早稲田大への現役合格者80人中、36人が進学した。卒業生数が180人と規模が小さいこともあり、現役進学率は20%と高い。ちなみに、早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)とMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)を合わせた現役進学率は51.7%に上る。今春、横浜共立学園を卒業した生徒の半数以上が、これらの有名私大のどれかに進学したというわけだ。

 2位はお茶の水女子大附、3位は頌栄女子学院と続く。上位3校は全て女子校だった。また、5位の吉祥女子、8位の洗足学園など、ランクインした20校中8校が女子校だ。女子校が多いのは、男子ほど東大などの難関国立大に対するこだわりが強くないことが一因だ。

■トップ校の難関私大への現役進学率は低い

 東大や一橋大、東工大などを受ける受験生は、早慶を併願するケースが大半。そのため、難関国立大に強い学校ほど、早慶の現役進学率が低い傾向にある。例えば、今春、早慶の合格者が最も多かった開成の場合、早稲田大の現役合格者は137人いるが、入学者は22人。現役進学率は5.5%でランク外だった。

国公立大現役進学率ランキング(東日本編)(2016.07.14配信)

 全国の進学校の現役進学状況を調査し、卒業生数に占める国公立大への現役進学者数の割合が高い順にランキングした。初回は東日本編をお届けする。

■各県の準トップ校が上位を占める


 「国公立大現役進学率ランキング」の東日本編の1位は昨年と同じで、卒業生の6割以上が国公立大に現役進学する横手だった。同校の進学先は、地元の秋田大が28人と最多だが、隣接県の東北大に23人進学し、岩手大や弘前大の進学者も多い。国公立大に強い伝統とともに、東北の多くの国公立大が視野に入る立地も、進学率の高さの要因のようだ。

 2位以下は、弘前中央、甲府西、鶴岡南、仙台第三で、多くは各県のトップ校に次ぐ学校。その進学先は、弘前中央が弘前大に67人、甲府西が山梨大に40人、鶴岡南が山形大に24人と新潟大に20人。仙台第三は東北大が最多の25人だが、近隣の岩手大や山形大にも22人ずついるなど、地元志向を背景に、近隣の国公立大が多い。受験生が地元の大学にこだわるのは、経済的な状況とともに、地元を離れたくない子と、遠くに出したくない親という、親子関係の影響も大きいようだ。

■首都圏の国公立大現役進学率が伸び悩む

 今回のランキングには、東京大など難関国立大に圧倒的に強い筑波大附駒場以外、1都3県の学校はない。ところが、国公立大に早慶、上智大、東京理科大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大の進学者を加えると、これらの私立大の附属校以外で進学率が50%を超える学校は72校に上る。地元に有名私立大という選択肢があることが、国公立大の進学率の低さの要因になっている。

10年で難関私立大の合格者を増やした高校ランキング2016(中国・四国編)(2016.07.07配信)

 06年と16年を比べ、早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)、同志社大、立命館大、関西大、近畿大、南山大、西南学院大の15校の合格者数で地域別に伸びた学校をランキングした。今回は中国・四国編だ。 

■舟入がトップ、広島の学校が上位を占める


 中国・四国編のトップは舟入だ。難関私大の合格者を142人増やし、昨年の4位から躍進した。立命館大が41人から98人、同志社大が12人から40人、関西大が34人から51人と、近畿圏の難関私大への合格者を大きく増やしている。2位のAICJは05年に設置者が変わり、06年に中高一貫校となった。新しい学校に生まれ変わったことで合格実績を伸ばし、0人だった難関私大合格者を125人に増やしている。3位は107人増のノートルダム清心、4位は102人増の基町だ。5位の福山も04年に中高一貫校となってからの卒業生が出てから進学実績を上げており、合格者を0人から89人に増やしている。

■広島の学校が上位を占める中、岡山学芸館が6位に

 ランキングの上位5校は全て広島の学校が占めた。広島以外の学校では、岡山学芸館が6位にランクインした。MARCHへの合格者を1人から33人に大きく増やしていることが目を引く。四国地方からは昨年3位だった済美平成中教が10位に下がったが、MARCHの合格者は29人増、同志社大・立命館大・関西大の合格者の合計は26人増と、東西の難関私大への合格者を増やしている。また、慶應義塾大への合格者を1人から8人に増やしており、同大への合格者7人増は表中の大学でトップだった。

 昨年トップの広島国泰寺は合格者を54人増加させたが、順位としては13位に後退している。

10年で難関私立大の合格者を増やした高校ランキング2016(東海編)(2016.06.30配信)

 06年と16年を比べ、早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)、同志社大、立命館大、関西大、近畿大、南山大、西南学院大の15校の合格者数で地域別に伸びた学校をランキングした。今回は東海編だ。
 

■向陽が躍進


 トップは向陽で、昨年の16位から躍進した。次いで刈谷、名古屋、愛知の順だ。いずれも南山大の合格者数の多さが、難関私立大合格者の増加につながっている。

 一方で9位の旭丘は、地元の南山大合格者が少なく、早慶などが多くなっている。最近の受験生は地元の大学に進学する志向が強いが、立地的に東京や関西が視野に入る愛知のトップ校は、それぞれの地域の難関大を受ける受験生も少なくないようだ。

10年で難関私立大の合格者を増やした高校ランキング2016(関東・甲信越編)(2016.06.23配信)

 06年と16年を比べ、早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)、同志社大、立命館大、関西大、近畿大、南山大、西南学院大の15校の合格者数で地域別に伸びた学校をランキングした。今回は関東・甲信越編だ。
 

■中高一貫校に変わった大宮開成がトップ


 関東・甲信越トップは大宮開成の531人増。以下、広尾学園、開智、山手学院と続いた。

 トップの大宮開成は05年に中学を開校し中高一貫校となったが、06年はまだ一貫生は卒業していなかった。中高一貫生が卒業し始めてから合格者が増えている。

 広尾学園の06年の合格者は、早稲田大3人のみだったが、この間、早慶の合格者が大きく伸びた。同校の前身は順心女子学園で、共学化と同時に校名を変更して別の学校になり、グローバル教育やコンピュータを使った最先端のICT教育に力を入れることで躍進している。新しい学校に生まれ変わったことに対する保護者の期待は大きく、偏差値が上がり優秀な生徒が入ってきていることが、合格実績アップにつながったようだ。

 4位の山手学院は、今春の難関15私大の合格者数が全国トップ。唯一4桁の1050人だ。10年前にも既に598人が合格していたが、それをさらに上回った。7位に入った昭和学院秀英は千葉トップだ。早稲田大が47→115人、慶應義塾大が12→48人、明治大が48→148人に伸びている。

難関大合格力がある高校ランキング2016(福岡編)(2016.06.16配信)

 難関の9国立大と16私立大について、主要な都府県ごとに卒業生に対する合格者の割合を集計し、難関大への合格力を測る。最後は、福岡編だ。

■国立大のトップは私立の久留米大付設も、全体として公立優位


 国立大ランキングは、1位の久留米大付設の占有率が57%で、2位の修猷館と18ポイントの差がある。上位の学校が九州大の合格者で占有率を伸ばす中、同校は東大や京大に多数の合格者がいる。このように、トップは私立校だが、ランキング全体を見れば、福岡は公立校が優位。3位以下は、福岡、筑紫丘、東筑などが並ぶ。

■東京や近畿の大学にも合格者が多い修猷館と筑紫丘


 私立大ランキングは西南学院大の合格者が占有率アップの鍵を握る。そうした中、1位の修猷館と3位の筑紫丘は、比較的同大の合格者が少なく、同志社大や立命館大、早慶など、近畿と東京の難関私大の志向が強い。東大や京大志望で視線が大都市に向いている受験生は、併願校として東京や近畿の難関私大を受験する傾向があるようだ。

難関大合格力がある高校ランキング2016(愛知編)(2016.06.09配信)

 難関の9国立大と16私立大について、主要な都府県ごとに卒業生に対する合格者の割合を集計し、難関大への合格力を測る。今回は愛知編をお届けする。

■各公立校に優秀な生徒が分散


 学校群が残る愛知の公立校は、優秀な生徒が分散する。そのため、国立大ランキングの上位3校は、占有率が40%強で横並び状態。ただ、愛知の公立校2トップといえる旭丘と岡崎が東大と京大が多いのに対し、刈谷は名古屋大の合格者が占有率を押し上げるという違いがある。愛知は国立大の占有率が高い公立校が多く、私立校の東海と滝を挟んで、明和や一宮、時習館、半田、豊田西などが上位にランクインしている。

■地元の南山大のほか、立命館大、同志社大への合格も多い

 地元の難関私立大が南山大のみの愛知では、同大の合格者が私立大ランキングを押し上げる学校が多い。そうした中、1位の旭丘は、同志社大が最も多く、早慶上智の占有率も40%と高い。東海も早慶上智の占有率が比較的高いが、合格者が最も多いのは立命館大。地理的に京都が近いことから、南山、明和、名古屋の合格者が最も多い大学も立命館大だ。

10年で京大現役合格者を増やした高校ランキング2016(2016.06.02配信)

■府立校改革で文理学科を設置した北野と天王寺が京大現役合格者数を伸ばす


 ランキングは06年と16年の京大の現役合格者を比べ、増えている学校を増加順に並べたものだ。トップは北野の20人増。以下、西京、神戸、東海と天王寺と続く。ベスト5の大半は公立校で、京大入試は公立校が強いことが分かる。

 トップの北野の現浪合計の合格者数は、06年の43人から今春は62人と19人増。つまり、現役だけの合格者の方が増え幅が大きいのだ。その結果、合格者に占める現役の割合は、同時期に4割から6割に上がっている。

 北野の京大合格実績が伸びたのは、府立校改革の影響が大きい。大阪府は大学進学に力を入れるため、北野、天王寺、大手前など府立10校に全府から応募できる文理学科を設置した。この10校の京大合格者を06年と比べると、186人から241人に伸びている。中でも伸びが大きいのは天王寺で北野を上回る25人増。両校に次いで伸びている高津の7人を引き離している。

■中高一貫校では大阪桐蔭が現役占有率アップ、首都圏からは女子学院がランクイン

 中高一貫校で京大現役合格者の伸びが大きいのは4位の東海で、女子学院、大阪桐蔭、開明と続く。合格者に占める現役占有率に注目すると、6位の大阪桐蔭の現役合格者は06年の8人から19人に伸び、合格者の現役占有率が7割にアップしている。

 同じく6位には、東京の女子学院が入っている。東大合格者数で常に上位に入る学校だが、今年は京大の合格者も多く、18人が合格して東日本でトップだった。

 女子学院に限らず、近年、首都圏で京大人気がアップしている。京大は、東大のように3年進級時に学部が決まるのではなく、受験時に学部・学科まで決めて受験する。大学で学びたいことが、はっきり決まっている受験生向きなことが人気アップの一因。さらに、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が在籍していることも魅力となっているようだ。

10年で東大現役合格者を増やした高校ランキング2016(2016.05.26配信)

■中高一貫校が上位を占める


 ランキングは06年と16年の東大現役合格者数を比べ、増えている学校を増加順に並べたものだ。ランキングの特徴は中高一貫校が強いことで、11校中、9校を占める。特に渋谷教育学園幕張、早稲田、聖光学院、豊島岡女子学園の4校は20人超えだ。

■10年で東大現役合格者が3倍に伸びた渋谷教育学園幕張

 トップの渋谷教育学園幕張の今春の東大現役合格者数は、06年と比較して37人増。現浪合わせた合格者数は、同時期に26人から過去最高の76人と、約3倍に増えた。

 同校の教育方針は授業を大切にし、おいてきぼりを作らないこと。授業を理解していないようなら放課後などに教えている。そういった生徒の様子をクラス担任や教科の担当者だけでなく、学年で把握して指導するという丁寧な教育を行っている。さらに卒業生が進路ガイダンスを行うことで、海外大学や東大など難関大の様子がよくわかり、身近に感じられるようになってきたことも高い合格実績に結びついているようだ。

国公立大歯学部に強い高校ランキング2016(2016.05.19配信)

■上位校は私立の一貫校が多い


 今春の歯学部の志願者は、国公立大が10%程度減ったのに対し、私立大は前年並みだった。「国公立大歯学部合格者数ランキング」は、青雲、明星、ノートルダム清心、広島学院など、私立の一貫校が多数派。公立校が多い国公立大の薬学部とは対象的な傾向が見られる。開業医の子弟など、早くから歯学部志望の生徒は、難関大合格に有利な一貫校に入学するからだろう。

 岡山大や広島大、徳島大、九州歯科大、鹿児島大など、岡山以西には歯学部を持つ大学が7校と多い。そのため、東筑や宮崎西、熊本、ラ・サールなど、西日本の学校が多数入ったことも特徴だ。

■医学部志向が強い学校が歯学部にも多数の合格者を出す

 個別大学の1位は、北海道大が札幌南、東北大が仙台第二など、同じ大学の医学部ランキングの1位と重なる。医学部志向が強い地域のトップ校が歯学部でも1位になる現象には、医学部志望者が安全志向から歯学部に志望変更するケースの影響もあるだろう。

 私立大の上位も、北海道医療大の旭川東や札幌南、明海大の開智や江戸川学園取手、愛知学院大の滝や東海、福岡歯科大の青雲など、大学の地元にある、医学部志向が強い進学校が入っている。

九州大に強い高校ランキング2016(2016.05.12配信)

■修猷館が頭ひとつ抜けてトップ


 今春の九州大合格者数ランキングは、前年2位の修猷館が、26人増の135人でトップになった。2位は前年1位だった福岡で、5人増の115人。3位は筑紫丘で、27人増の110人だった。上位3校は3桁の合格者数を出す九州大に強い学校だが、今春はトップの修猷館が頭ひとつ抜ける形となった。

 4位は東筑で82人(前年より13人増)、5位は明善で66人(同7人増)。6位は63人で小倉(同13人減)と熊本(同3人増)が並んだ。

 以下、8位が大分上野丘で53人(同14人減)、9位は佐賀西で49人(同10人減)、10位が済々黌で43人(同8人増)と続いた。

■公立校が強い 九州地方を中心に近県から合格者を集める

 ランキングのトップ10は全て公立校が占め、また上位22校全体で見ても公立校が17校、私立校が5校と、圧倒的に公立校が強い。

 また、ランキングは地理的要因から九州の高校がほとんどを占める。上位22校中、最も多いのは地元の福岡(11校)だが、次に多いのは意外にも九州最南端の鹿児島(3校)。次いで熊本と長崎が2校ずつ、さらに大分、佐賀が1校ずつで、宮崎はゼロとなっている。

 また、山口、広島が1校ずつと、九州以外の近県からも合格者を集めている。

名古屋大に強い高校ランキング2016(2016.04.28配信)

■刈谷が大幅増で1位に


 今春の名古屋大合格者数ランキングは、前年3位の刈谷が、34人増の106人でトップになった。2位は前年と同じく一宮で、3人増の85人だった。3位は明和で、19人増の78人。前年トップだった岡崎は、21人減の69人となり、4位に後退した。5位は旭丘で12人増の60人だった。

 6位は東海で54人(前年より7人減)。同校は国公立大の医学部医学科に最も多く合格者を輩出している学校で、名古屋大の合格者54人のうち23人が医学部医学科の合格者だ。

 以下、7位は50人で時習館(前年より15人増)と半田(同9人増)が並んだ。9位は豊田西で47人(同12人減)、10位は向陽で46人(同9人増)となった。

■地元志向が強く、地元の公立上位校に人気

 ランキングを見ると、愛知の学校がトップ10を独占し、また上位20校全体でも16校を占めている。愛知は地元志向が強い土地柄で、名古屋大は旧帝国大学の中でも合格者の地元占有率が高いことで知られている。

 また上位20校では私立校が3校に対し、公立校が17校と圧倒的に公立校が強い。刈谷、一宮、岡崎、旭丘、岐阜などは東大合格者も多い学校で、地元や近県の公立上位校の志望先として人気を集めているようだ。

東大に強い高校ランキング2016(2016.04.21配信)

■開成が35年連続の1位


 東大は推薦入試の導入に伴って後期が廃止され、実質的に一発勝負の入試となった。最初の入試となった今春の合格者数ランキングのトップは35年連続の開成だった。前年より15人減の170人だったが、依然として2位に大きく差をつけている。

 2位は筑波大学附属駒場で、前年より10人減の102人。3位は94人の麻布(前年より6人増)と灘(前年同数)で、東西の東大ランキング上位の常連校が並んだ。そんな中、渋谷教育学園幕張が前年より20人の大幅増で合格者を76人として、トップ5に入った。

 以下、6位は聖光学院で71人(前年より3人減)、7位は桜蔭で59人(同17人減)。8位には57人で東京学芸大学附属(同3人増)、駒場東邦(同25人減)、栄光学園(同12人増)の3校が並んだ。前年5位だった駒場東邦は大幅減となり、前年8位の渋谷教育学園幕張と入れ替わる形となった。

■中高一貫校が圧倒的に強い 公立校にも伸び

 ランキング上位21校のうち、11位の日比谷、19位の西以外の19校が中高一貫校だ。特に私立中高一貫校が15校を占め、圧倒的な強さを見せている。19位の県立千葉は唯一の公立一貫校。2008年に中学校が併設され、14年に第一期の一貫生が卒業して以来、東大合格者を増やしている。

 一貫校の合格実績が伸びる一方、日比谷が前年より16人増、西は10人増と、今春は高校単独校の公立校も合格者が増えている。ランキングには登場していないが、岡崎、旭丘、岐阜などでも伸びが目立った。

東京工業大に強い高校ランキング2016(2016.04.14配信)

■浅野が頭ひとつ抜けて1位


 今春の東京工業大の合格者数ランキングは、浅野が前年より合格者を5人増やし、28人でトップとなった。2位の早稲田(23人、前年より6人増)に5人差をつけている。早稲田も3位には4人差だが、さらに頭ひとつ抜けた形だ。浅野は一橋大の合格者ランキングでも2位に入っており、旧七帝大に次ぐ国立難関大である「東工・一橋」に強い学校といえる。

 3位は東京工業大学附属科学技術(19人、同7人増)で、4位は渋谷教育学園幕張(18人、同5人増)。ベスト3にはいずれも前年より合格者数が伸びた学校が並んだ。

 5位は17人で麻布(前年より1人増)と湘南(同6人減)が並び、さらに7位には15人で大宮(同1人増)、県立千葉(同10人減)、国立(同4人増)、海城(同6人増)、駒場東邦(同1人減)の5校が並ぶ混戦となった。

■1都3県から幅広い人気

 ランキング上位22校の所在地をみると、地元の東京が半数の11校を占めるが、それ以外は神奈川が6校、千葉が3校、埼玉が2校と、首都圏から幅広く合格している。メインの大岡山キャンパスは山手線の目黒駅から東急目黒線で至近の場所にあり、近県からも通いやすいためだ。

 同校は理系の国立最難関クラスの大学ということで、男子から人気が高い。男子校は1位の浅野、2位の早稲田をはじめとして8校がランクインする一方、女子校はゼロとなっている。

北海道大に強い高校ランキング2016(2016.04.07配信)

■札幌南が大差のトップ


 今春の北海道大の合格者数ランキングは、札幌南が124人でトップになった。2位の札幌北は91人なので、30人以上の大差がついている。3位は札幌西で85人、4位は札幌東で65人。この上位4校は北海道大の合格者数が圧倒的に多く、毎年1位から4位までを占める。この4校を前年と比較すると、トップだった札幌北は合格者が40人減り、札幌東も37人減となった。一方で札幌南は8人増、札幌西は7人増と、それぞれに明暗が分かれた。

 以下、5位は旭川東で49人(前年より6人増)、6位は札幌開成で48人(同18人増)、7位は札幌第一で35人(同8人増)と続いた。8位は帯広柏葉で32人(同7人減)、9位は札幌旭丘で31人(10人減)、10位は北嶺で26人(同5人増)だった。

■上位はほぼ地元北海道 公立校が優位

 ランキングの上位22校中、18校が北海道の学校だ。北海道大は旧七帝国大学(東京大、京都大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大)の中で、全国区の人気がある大学として知られるが、地理的条件もあり、上位はどうしても地元の学校で占められるようだ。

 また、ランキングを見ると公立校が18校と優位にあり、私立校はわずか4校で、7位の札幌第一が最高位だ。北海道は私立校が少なく、公立校の約5分の1しかないことがランキングにも反映されているようだ。

早稲田大に強い高校ランキング2016(2016.03.31配信)

■開成が9年連続のトップ


 今春の早稲田大の合格者数ランキングは、開成が前年より43人増の283人で、9年連続の1位となった。2位は渋谷教育学園幕張で前年より23人増の212人。3位は女子学院で前年より15人増の196人だった。トップ3は全て私立校が占めた。

 公立の最高位は4位の湘南で、前年と同数の195人。5位は私立校の麻布で前年より28人増の192人だった。

 以下、6位は日比谷で191人(前年より36人増)、7位は開智で175人(同20人増)、8位は本郷で169人(同13人増)、9位は栄東で168人(同90人増)。栄東は前年より合格者が倍以上に伸びた。10位には167人で東京学芸大学附属(同2人増)と豊島岡女子学園(同14人減)が並んだ。

■首都圏の公立・私立のトップ校から広く人気を集める

 ランキングの上位20校を見ると、開成、渋谷教育学園幕張、麻布、豊島岡女子学園、駒場東邦、聖光学院など、東大合格者数ランキングで毎年上位の私立校が並ぶ。

 公立校も同じく東大合格者数の多い湘南、日比谷、西、県立浦和、県立千葉など、各都県の歴史があるトップ校ぞろいで、難関国立大の併願先として人気が高い。そうした中、開智や栄東といった、近年東大合格者数を伸ばしている勢いのある学校がトップ10に入った。

立教大に強い高校ランキング2016(2016.03.24配信)

■駒場が倍以上に合格者を伸ばして1位に


 今春の立教大の合格者数ランキングは、駒場が前年の55人から、59人増の114人と、合格者を倍以上に伸ばして1位になった。2位は淑徳与野で、昨年より7人増の112人。3位は昨年1位の浦和第一女子で、昨年より12人減の111人だった。

 4位は山手学院で昨年より23人増の106人、5位は大宮で昨年より14人増の104人。以下、6位は101人で川越女子(前年より5人減)と市川(同4人増)が並び、8位は98人で昭和学院秀英(同16人増)、9位が93人で薬園台(同13人増)、10位が91人で開智(同4人減)と続いた。

■女子校から人気 所在地別では埼玉が上位に

 立教大は、伝統的に女子の人気が高い。ランキング上位20校のうち、女子校は2位の淑徳与野、3位の浦和第一女子、6位の川越女子など8校だ。男子校は20位の川越のわずか1校しかいない。

 また、上位20校を所在地別で見てみると、埼玉が8校と最も多い。立教大は埼玉・新座市に新座キャンパスがあるほか、メインの池袋キャンパス(東京・豊島区)も埼京線や東武東上線などにより埼玉からのアクセスが良いためだ。池袋キャンパスはさまざまな路線が乗り入れており通いやすい。そのため、ランキングには千葉の学校が4校、神奈川の学校も2校入っている。

明治大に強い高校ランキング(2016.03.17配信)

■山手学院が合格者激増で1位に


 明治大の合格者数ランキングは、センター後期入試の発表を残して山手学院がトップに立っている。合格者は前年を71人上回る234人と激増した。山手学院は青山学院大の合格者数ランキングでも1位で、難関私大の合格実績を伸ばしている。

 2位は桐光学園で前年と同数の200人。3位の川和は前年より70人増の199人と、こちらも激増している。

 前年1位の湘南は、27人減の188人で4位に後退。一方、5位の柏陽は46人増の172人で、前年の24位から大きく順位を上げた。

 以下、6位は大宮で169人、7位は市川で167人、8位は県立浦和で155人。9位には152人で川越と国立が並んだ。
 

■神奈川の学校が約半数 埼玉・千葉からも人気

 明治大は神奈川の学校からの人気が特に高い。ランキング1位から5位までを占めるほか、上位21校中10校が神奈川の学校だ。明治大は同県の川崎市に生田キャンパスがあるほか、和泉キャンパス(東京・杉並区)や中野キャンパス(東京・中野区)が神奈川からアクセスしやすい場所にあることが理由と見られる。

 また和泉、中野の両キャンパスと、本部のある駿河台キャンパス(東京・千代田区)は交通至便な新宿から近く、近県からのアクセスが良いことで、埼玉や千葉の学校もランキングに入っている。

私学人気で受験率アップの首都圏中学入試(2016.03.10配信)

■桐朋が大幅増加

 日能研調べによると、今年の首都圏中学入試の受験者は約5万6400人で、昨年と比較して約800人増加した。受験率は0.4ポイントアップの18.9%。私立中を選ぶ家庭が増えているという。人気アップの大きな理由は、2020年からの大学入試改革にある。今後、大学入試がどのように変わっても、柔軟な対応が可能な私学への期待が高いからと見られる。

 では、どこが人気だったのか。上位男子校では武蔵、桐朋、海城、芝、攻玉社、成城、浅野、サレジオ学院などで志願者数が伸びた。桐朋は入試を2回に増やし640人の大幅増。2月2日の2回目は、1日に入試を実施するトップ校の武蔵や駒場東邦などとの併願者が多く、難易度が高かったという。17年に板橋から豊洲へ移転する芝浦工業大も増加した。

 女子校では豊島岡女子学園、吉祥女子、普連土学園、大妻、洗足学園、浦和明の星女子、淑徳与野などが増加した。

 共学校では、昨春東大合格者が増えた渋谷教育学園渋谷や開智、山手学院などが人気だった。また、東京都市大等々力、開智日本橋学園、三田国際学園など、学校改革を実施して教育内容が変わった学校も志願者数が大きく伸びた。

■付属校人気が復調

 さらに、今春は難関大付属校人気が復調傾向だ。慶應義塾普通部、慶應義塾中等部、慶應義塾湘南藤沢、青山学院、立教新座、立教池袋、中央大付、法政大、法政大第二、学習院などで志願者が増加した。法政大第二は男子校から共学化し、女子の志願者が増えて厳しくなった。そのため近隣の日本大や神奈川大付に併願者が集まった。そのほか日本大第一、日本大第三、日本大豊山、土浦日本大、東海大付高輪台なども志願者が増加した。

東日本大震災から5年~大学と被災地とのつながり(2016.03.03配信)

 東日本大震災の発生もうすぐ5年。この間大学では、被災地とつながり、復興への支援を続けてきた。

 岩手県の三陸地域にある北里大の釜石研究所は、長期間の停電で海洋微生物のライブラリーが全滅の危機に陥るなど、甚大な被害を受けた。その後、全国の研究者の支援で微生物の7割が復活したが「次は地元産の酵母など、微生物の力で三陸を復興させよう」と、様々な事業を展開してきた。その中の一つが、釜石市の花「はまゆり」から採取した酵母を使った商品開発だ。津波で水没しながらもその年の夏にはたくさんの花を咲かせたはまゆりは、漁港の復旧に取り組む住民を励ましてきた貴重な存在。地元の許可を得て摘み取った10輪の花の中から最適な酵母を採取するのは至難の業だったが、見事に成功。この酵母は発酵能力が高く、香りもフルーティで用途が広く、釜石バーガー、大豆ハム、地ビールなどのご当地グルメの開発につながった。いずれも地元で生産され、地元の商店やWEBなどで販売されている。中でも釜石バーガーは、2014年4月に大槌町で開催された「復興グルメF-1大会」でグランプリを獲得した。

 同県陸前高田市の「うごく七夕まつり」は、きらびやかに飾られた山車を地域の人たちが曳いて歩く夏の風物詩だったが、津波の被害などで存亡の危機にあった。そこで追手門学院大の学生は、震災の翌年から同市の川原地区に赴き、山車の飾りつけや巡行の手伝いを通じて祭りを支えている。関西人ならではの明るさで祭りを盛り上げる一方で、現地の流儀を尊重し、距離感を保つことも大切だという。そうすることで、地元の人たちとの信頼関係につながっているようだ。

 神奈川大の「東北ボランティア駅伝」は、この3月で200回目を数える。がれきの片づけや遺留品捜索などの力仕事から、子どもたちの学習支援まで、地域との交流を深めながら、これまで延べ1万6000人以上がボランティアの「襷」をつないできた。一度参加した学生はリピートすることが多く、平均回数は4回以上にもなる。学生の成長にも大きく寄与しているという。

 被災地の状況も変化している。大谷大の学生がボランティアで訪れていた仙台市の仮設住宅があと数ヶ月で閉鎖されることになり、1月末が最後の訪問となった。炊き出しや、落語、合唱会などで親睦してきた地域の人々との別れを経験し、今後の新たな支援活動を考える節目になったようだ。

 仏教系の大学ならではのユニークな取り組みを行っているのが立正大。仏教学部の学生がうちわ太鼓を叩き、「南無妙法蓮華経」を唱えながら歩く「唱題行脚」を毎年3月に行ってきた。今年は、宮城県南三陸町や福島県いわき市などを訪れる。

 聖学院大の人間福祉学部こども心理学科では、被災地にいる子どものケアのための冊子「子どもの心にそっと寄り添う」を毎年発行、希望者に無料で配布している。1月に発行した第5集では、阪神・淡路大震災の経験を踏まえて子どもたちの心のケアを行う、精神科医の亀岡智美氏などが寄稿。「5年経ったからこそ必要な心のケアがある」「学ぶことが自信をもたらし、心のケアにもつながる」と説いた。

 震災が研究を加速させる例もある。芝浦工業大工学部情報工学科の米村俊一教授は、津波の到達位置と避難場所を可視化できるアプリを開発中だ。まだ試作の段階だが、江東区周辺を想定した実験に成功。今後は気象庁、消防庁、自治体などのデータとリアルタイムに連動させ、実用化を目指していくという。

(被災地支援のまとめはこちら)
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=9160

志願者数日本一はどの大学に(2016.02.25配信)

■暫定トップは13年以来の明治大


 2月19日現在の私立大の志願者数ランキングは、明治大が前年を2353人上回る10万8055人でトップ。2位は9年ぶりに志願者が増えて10万8039人になった早稲田大。志願者が4545人増えたのは、東大の後期廃止に伴い同大志望者の併願が増えたことに加え、文学部と文化構想学部が新たなセンター方式を導入した影響と見られる。

 2年連続でトップだった近畿大は、現時点で昨年より1万1130人少ない10万2574人で3位。同大は国際学部の新設効果もあり、志願者数が確定した前・中期の集計では4193人増となっている。

 昨年、志願者が10万人を超えたのは、近畿大、明治大、早稲田大の3校だったが、今春は法政大も7990人増で10万1976人となった。志願者が確定していない5位の日本大も、10万人を超える可能性が高い。

■近畿大の3年連続日本一が濃厚に

 現時点で後期募集の志願者が確定していない大学は、前出の日本大を含め明治大、近畿大、立命館大などがある。後期募集の出願状況次第では、今後、順位の逆転がありうるということだ。

 ランキング上位大学の後期募集の志願者数規模を見ると、昨年は、明治大が481人、近畿大が1万6948人となっている。今年も同程度の志願者があると仮定すると、近畿大が明治大と早稲田大を抜いて3年連続の1位になることは確定的だ。

 その他の順位は、早稲田大と法政大の志願者数が確定しているため、明治大の3年連続の2位は堅く、早稲田大も昨年と同じ3位と見られる。4位法政大、5位日本大という順位は、日本大の志願者が伸びて逆転があるのか、注目される。

難関私立大の志願状況(2016.02.18配信)

■東大後期廃止の影響で早慶の志願者増


 難関私立大の志願状況を見ると(2月12日現在、以下同じ)、東京の大学の出願状況が好調だ。難易度が近いグループごとに集計すると、早慶上智(早稲田大、慶應義塾大、上智大)が1998人増でMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)は9402人増となっている。

 早慶上智では、昨年まで8年連続で減少してきた早稲田大が増加に転じている。慶應義塾大も昨年に引き続き増えている。早慶の志願者が増えた一因は、東大が後期日程を廃止したこと。東大が第一志望の受験生は、東京工業大や一橋大の後期と同時に、早慶を視野に入れるケースが増えたようなのだ。上智大は、昨年導入したTEAP(アカデミック英語能力判定試験)方式のスコアを高くした影響で、志願者が減少している。

 MARCHでは、法政大が前年、中央大がここ数年続いた志願者減の反動により、両校ともに大幅増となっている。青山学院大は前年並みだが、昨年の大幅な志願者増の反動は見られず人気は継続。明治大も昨年を上回っているが、立教大だけが前年の増加の反動もあり志願者が減っている。

■新キャンパス効果継続で立命館大が志願者増

 中部では南山大の志願状況が好調だ。昨年は、理工学部が瀬戸キャンパス(愛知県瀬戸市)から名古屋市内の名古屋キャンパスに移転した影響で志願者が増えたが、その反動もなく、今春も前年を上回っている。

 関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)全体では、現時点で1万人以上の志願者減だが、同志社大と立命館大は前年を上回っている。立命館大は、ほぼ前年並みだが、これから判明する後期の志願者を合算すると、前年を大きく上回りそうだ。昨年、開設した大阪いばらきキャンパスの政策科学部の大幅増と、総合心理学部を新設した影響が大きい。

 関西大と関西学院大は志願者が減少している。両校とも後期の志願者の上積みが見込めるので、今後、昨年との差が縮まる見込みだ。

これから出願できる大学(2016.02.11配信)

■難関大の受験チャンスはまだ残っている

 大規模大学の入学定員超過率が、2018年までに段階的に厳格化される。その影響で、今春の私立大入試は厳しさを増すと見られる。これから出願できる大学の重要度は、例年以上に大きくなりそうだが、量と質ともに充実しているので安心だ。

 難関大は個別試験で後期入試を行うケースは少ないが、センター方式なら成蹊大、中央大、東京女子大、日本女子大、明治大、南山大、立命館大、関西大、関西学院大などに出願ができる。難関大の中でも、立命館大と関西大は個別試験による選抜も実施する。立命館大は大半の学部が2教科で受験できる。関西大の多くの学部は3教科型だが、外国語は英語1教科、総合情報と社会安全は2教科で受験が可能だ。

 東北学院大や聖学院大、国士舘大、産業能率大、東洋大、日本大、立正大、関東学院大、同志社女子大、京都産業大、龍谷大、近畿大、甲南大などは、学部や方式により2教科で受験できる。獨協大、大妻女子大、関西外国語大などは、学部によって1教科受験が可能だ。

■一度に複数回の合否判定が受けられる大学も

 教科学力以外を評価するケースもある。国際医療福祉大は学科試験1科目と面接、東京経済大は英語と国語もしくは理解力、判断力、思考力を問う基礎学習能力試験の2科目で合否判定する。追手門学院大のチャレンジ入試は、英語を解読し日本語で解答する基礎力診断テストで合否が決まる。

 一度の入試で複数回の合否判定を受けられる大学も多い。日本大のN方式2期は一回の受験で複数の学部(学科)の併願が可能。城西大や聖学院大、東京経済大、立正大なども、1度の受験で複数学部を併願できる。

 合格学部が第一志望でなければ、学納金を無駄にせず再チャレンジできる。白鴎大や城西国際大、岐阜聖徳学園大、愛知大、大阪電気通信大、近畿大、神戸女子大など、後期で合格した学部に前期の学納金を振り替えられる大学は数多くあるのだ。

 受験生のニーズに応える、実施大学や入試方式は十分に揃っている。諦めずに最後までチャレンジしたい。

学習院大、法政大などで志願者激増、私立大理系学部は人気ダウン(2016.02.04配信)

 2016年私立大一般入試は、途中段階だが、全体で志願者が増えている。特に文系学部の人気が上昇しているのが特徴だ。

 センター試験利用入試で見ると、早稲田大、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)では、早稲田大、中央大、法政大で志願者が増加している。早稲田大は文・文化構想・商、中央大は法・経済・商、法政大は法・経済・経営などの増加が大きかった。早稲田は文と文化構想でセンターのみの方式を新しく始めたことが大きい。明治大、青山学院大、立教大は、センター前期で経済や商などでの志願者減少が影響した。

 西日本は、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)のうち立命館大のみが増加、他の3大学は昨年を下回った。立命館大は、15年に開設した大阪いばらきキャンパスに新設される総合心理に志願者が集中したことが要因だ。

 一般入試(センター試験利用入試を除く)で増加が目立つのは、学習院大だ。52年ぶりの新設となる国際社会科に2千人以上出願し、他の4学部も前年を大きく上回り52.0%の大幅増となった。その他の大学では、早稲田大、慶應義塾大、青山学院大は昨年並み、中央大、法政大は増加した。法政大はセンターと合わせて初の10万人超と人気を集めている。明治大、立教大は減少だ。上智大はTEAP型の志願者が半減し、学科別入試と合計しても12.6%減だった。15年から導入した英語テスト「TEAP」の基準点をアップした学科が多かったことが理由だ。西日本では、立命館大が総合心理の人気もあって13.8%増。同志社大は前年並み、関西大、関西学院大は前年より減となった。

 16年の私立大一般入試は、理工系の志願者減少も特徴のひとつだ。芝浦工業大は13.3%減、東京電機大は4.2%減。東京理科大は、埼玉県久喜市から都心の神楽坂に移転する経営が57.7%と激増したが、他学部の減少が大きく5.5%減。工学院大は情報に2学科を新設し3.0%増、千葉工業大は工学部を3学部に改組し54.1%の大幅増となった。総合大学でも、慶應義塾大の医・理工・薬、明治大の理工・農・総合数理などで減少した。

 15年の一般入試(センター入試+一般)では近畿大の志願者数が1位となったが、現時点では早稲田大と明治大が近畿大を上回っている。ただ、近畿大は昨年1万7千人近くが出願した後期があるため、今後大きく増える可能性がある。

 (志願者状況は2/3弊社判明分)

センター利用入試のボーダーラインはどうなる?(2016.01.28配信)

■志願者減が見込まれる難関10国立大

 1月16日、17日の両日に行われた大学入試センター試験の自己採点の集計が終わり、今春の国公立大の志望状況が固まりつつある。旧七帝大に東京工業大、一橋大、神戸大を加えた難関10国立大学全体の志願者は、東大の後期廃止の影響もあり減少すると見られている。東大の前期は模試の志望者が増えていたが、出願直前の志望状況からは志願者がやや減少しそうだ。

 東大が後期を廃止する影響で志望者が増えていた東京工業大と一橋大の後期は、いずれも志願者が増えそうだが、模試時点の志望状況に比べると多くはない。難化するといわれ続けてきたため、自主規制をする受験生がいたようだ。

 京大は模試段階で志望者が減少していたが、志願者は前年並みで落ち着くと見られている。同大は特色入試の導入で法の後期を復活するが、予想通り京大と東大の前期不合格者同士のハイレベルな争いになりそうだ。

■科目負担が増す大学は倍率が低くなる

 その他の難関10国立大学の状況を見ると、東北大、名古屋大、大阪大、九州大の志願者が前年並みとなりそうだが、文系学部は総じて増加傾向。 難関10大学に次ぐ、地域拠点大の志願者は前年並みが見込まれる。千葉大は法政経や新設の国際教養の志願者が多くなりそう。横浜国立大・経済や横浜市立大・国際総合科の国際都市学系も人気が高い。

 一方、前期で2次試験の理科を2科目に増やす電気通信大・情報理工や東京農工大の農と工。同じく2次試験で外国語を課す千葉大・教育(学科による)や茨城大・農、佐賀大・理工、長崎大・工、鹿児島大・理など、科目負担感が増す大学は志願者が集まらず倍率が緩和されそうだ。

 さらに、外部英語試験のスコアもしくはセンター試験の英語で70%以上が出願条件となる東京海洋大も、ハードルの高さから志望者が減っており、資格を満たす受験生にとっては狙い目の大学になりそうだ。

大学入試直前情報(国公立編)(2016.01.21配信)

■国公立大全般の入試状況は前年並み

 新課程移行による科目負担増を避ける動きが継続しており、今春の国公立大入試は志願者が大幅に増えることはなさそうだ。

 旧七帝大に東京工業大、一橋大、神戸大を加えた難関10国立大の志望者はほぼ前年並み。これらの大学の中では東大の人気が高かったが、入試が近くなるにつれ人気は落ち着きを見せている。京大は理系学部を中心に志望者が減っているが、経済は人気が高い。

 他大学の前期の志望状況を見ると、北海道大の法、経済、総合入試文系、医(医)、歯。東北大の文、法、経済、教育。大阪大と神戸大の法。九州大の経済、東京工業大の6類(環境・社会理工)と7類(生命理工)などが難化しそうだ。一方、東北大・薬、名古屋大・農、大阪大の薬と農、神戸大の農と理、九州大・理などは易化含み。

■国立大改組の影響で公立大人気に

 筑波大や千葉大、横浜国立大、新潟大、金沢大、岡山大、広島大、熊本大、首都大東京、大阪市立大といった、準難関・地域拠点10大学は、安全志向から難関10大学より志望者が集まっている。

 一般的な大学では、2次試験で科目負担増となる大学の志望者が減っている。新たに小論文を課す埼玉大の教養と経済の後期、理科が1から2科目に増える電気通信大と東京農工大の前期などは志願者が減りそうだ。これらの大学以外でも、理系学部で入試科目が増える大学が多い。

 難化が確実視されているのは、志望者増加率が国立大を上回っている公立大。今春は国立大15校で、教育学部の教員免許取得を目指さないゼロ免課程が廃止されるため、その受け皿として、同じ大学の他学部と共に、近隣の科目数の少ない公立大を志望する受験生が増えているのだ。高崎経済大の志望者が2割増で、福井県立大は福井大の改組の影響で4割増。静岡大の改組により静岡県立大や静岡文化芸術大の志望者が増えるなど、改組がある大学周辺の公立大は難化の可能性が高い。

模試の動向から予測する今年の大学入試(2016.01.14配信)

■東大志望者が増加傾向、京大は志願者減か

 近年の安全志向は今春入試でも継続されそうだが、その傾向は極端ではなさそうだ。例えば、旧七帝大に東京工業大、一橋大、神戸大を加えた「難関10国立大学」全体の志望状況は前年並みだが、東大は志願者が増えそうだ。対照的に京大は理系を中心に志望者が減少傾向。京大の志望者減は安全志向が一因と見られ、その影響で大阪大の志望者が増えている。現時点で、神戸大の志望者はそれほど増えていないが、センター試験の平均点次第では、志願者が増えそうだ。

 その他の難関10国立大学で志願者が増えそうなのは、東北大、東京工業大、一橋大、名古屋大、九州大で、文高理低の学部志望状況を背景に、文系学部を中心に難化しそうだ。理系でも工学系は比較的人気が高く、北海道大・工学部の機械知能工、名古屋大・工学部の物理工と機械・航空工などの学科が難化含みとなっている。

■難関国立大の後期縮小で早慶が人気に

 難関私立大では、早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)全体の志望者数は前年並みだが、東大など難関国立大の後期縮小または廃止の影響もあり、早慶は志願者増が見込まれている。東京理科大も大学全体の志望者は増えているが、経営学部の大幅増の影響が大きく、他の学部は工学部以外は前年を下回っている。早慶上理では、上智大の志願者が減少しそうだ。

 MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)は、全体の志望者が前年を上回る中、明治大と立教大はほぼ前年並み。青山学院大の志願者は連続増が見込まれ、法政大も増えそうだ。MARCHで最も志願者が増えそうなのは、ここ数年の反動により全学部で増加が見込まれる中央大だ。

 近畿圏の関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)全体の志望者は前年を上回っているが、個別の大学で増えているのは立命館大のみ。もっとも、関西大、関西学院大、同志社大の志望状況はほぼ前年並みで、大幅に易化する兆しはない。

キャリアサポートをはじめ学生サポートが充実していると思われる大学ランキング(2016.01.07配信)

 今週は受験生に聞いた「キャリアサポートをはじめ学生サポートが充実していると思われる大学」のランキングをお届けする。

 トップは東京大、次いで早稲田大、京都大と続く順位は4年連続。

 7位の青山学院大は昨年12位、11位の中央大は昨年20位から順位が大きくあがった。

大学のUターン就職支援(2015.12.24配信)

 UターンやIターン就職に力を入れる大学が増えている。地方創生の動きの中、人口減少に悩む地方の自治体も、若い担い手を呼び込もうと大学との連携を進める。

 首都圏以外の出身者が4割弱を占める大東文化大では、U・Iターンを希望する学生を対象にセミナーやガイダンスを年に数回開催している。例年100名程度が参加するガイダンスでは、地方求人の特徴や、U・Iターンのメリットやデメリットについてレクチャーする。一方、地方の自治体との連携も強化。栃木、新潟、長野、愛媛の4県と協定を締結しており、これらの県からは、地元の企業情報や、生活情報の提供が受けられる。都市部以外の出身者のうちU・Iターンするのは2割弱で、近年大きな変化はない。しかし保護者の意識が変わってきているらしい。同大ではすべての都道府県で保護者会を開催しているが、子どもの就職への関心はとても高く、地元に戻って就職してほしいと願う保護者が増えているという。ただ、地方の求人は業界に偏りがあるなど、学生と企業のマッチングは東京よりも難しいのが現状だ。

 龍谷大では、出身者の多い中四国を中心に、12の県とU・Iターンの協定を締結している。同大での取り組みはユニークで、まずは自分の郷土への意識を育み、その先のUターンを視野に入れるというものだ。例えば毎年4月、近畿地区以外からの新入生を対象に「ふるさとタイム」というイベントを開催。同郷の先輩学生や卒業生と交流して郷土意識を醸成すると同時に、故郷の自治体関係者から就職情報を入手することもできる。8回目となった今年は300名以上の新入生が参加した。同大でも近年、U・Iターンする学生数に大きな変化はないが、やはり保護者は子どもに地元へ戻ってきてほしいと考える傾向にあるという。

 キャンパスにいるだけでは地元の良さはわからないということで、学生を自分たちの「ホーム」に招き入れているのが鳥取県だ。8月と9月の2回、関西圏の学生を対象に日帰りバスツアーを実施した。県内の企業を回って若手社員と交流したり、県内での就職や生活に関するレクチャーを受け、鳥取での定住のイメージを持ってもらう。今年は42名が参加したが、県外の出身者が多かったという。

 大正大が来年4月に設置する「地域創成学部」では、地域経済を活性化させる人材の養成を掲げる。1年次から地域実習を取り入れ、人々との交流を通じて地域の課題を発見、問題解決に向けたプレゼンテーションを繰り返す。街づくりなどに貢献できる人材を育て、卒業後はU・Iターンも視野に入れる。

 景気の動向にも大きく左右されるため一朝一夕に成果をあげるのは難しいが、こうした取り組みは大学と自治体双方にメリットがあり、今後も広がっていくだろう。

来年の医歯薬系入試はどうなる?(2015.12.17配信)

■理系人気低下も医療系の志望状況は堅調

 文系学部の人気の高まりにより、来春は理系学部の志願者減が見込まれる中、医療系学部は比較的堅調だ。特に国公立大の医学部(医学科)は、前年の志望者を上回っている。学部志望動向が変化しても、受験生の地元志向は弱まらず、特に地方では、医学部が優秀な受験生の受け皿になるからだ。

 一方、私立大医学部の志望状況はほぼ前年並み。そうした中、37年ぶりに医学部を新設する東北医科薬科大(現東北薬科大)が注目され、東北はもちろん首都圏の受験生も多くなると見られている。既存の大学では、東海大・医が学費の値下げやセンター方式の導入により志願者増、近畿大・医は、センター方式の前期と中期で2次試験を新たに課すため、志願者減となりそうだ。

■薬学部と医療技術系が志望者減

 歯科医師過剰などの影響で志願者が減っていた歯学部の志望者減は底を打ち、来春は国公立大が増加で私立大は前年並みの模様。歯学部の志願者減は、歯科医師国家試験の難化も要因だった。15年の状況を見ると、医師国家試験の合格率は上位55校が90%を超しているのに対し、歯科医師国家試験で90%以上の大学は東京歯科大のみと、試験のハードルの高さは相変わらず。歯学部以上に合格率が低く、90%以上の大学がゼロなのは薬剤師国家試験。その影響もあり、薬学部の志望者は私立大で大きく減っている。

 歯科医師や薬剤師と比較して、合格率が高いのは看護師国家試験。170大学以上で合格率が90%以上となっている。看護系学部は人気が続いてきたが、ここ数年、学部(学科)新設による定員増の影響で落ち着いた入試となり、来春も大きく難化する可能性は低そうだ。理学療法士や作業療法士を養成する医療技術系は、薬学部同様に志望者が減少している。文系学部人気の高まりの影響を受けた可能性が高く、来春は薬学部と共にハードルが下がりそうだ。

生徒に人気があるのはどんな大学?(2015.12.10配信)

■資格が取得できる大学の人気が下がる

 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、「生徒に人気がある大学」のタイプを聞いてみた。

 トップは「自分のしたい勉強ができる大学」72.4%だった。以下、「社会的評価・イメージが良い大学」「知名度が高い大学」「就職に有利な大学」「資格が取得できる大学」の順だった。

 「資格が取得できる大学」は昨年の2位から5位に後退した。大学生の就職状況が好転したことから、ブランド大学や有名大学志向が強まっているようだ。これはリーマンショックによる不況が到来する前の状況に戻ったことになる。

 逆にその当時と比べて、躍進したのが「留学制度の充実・国際交流の活発な大学」で、12位から8位に上昇した。世の中のグローバル化に、高校生も対応したいという姿勢が読み取れる。

研究力が高い大学ランキング(2015.12.03配信)

■東京大と京都大が他大学を引き離す


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「研究力が高い大学」ランキング。トップは東京大で、京都大、東北大、東京工業大、名古屋大と続いた。ポイントを見ると、東京大と京都大が他の大学を大きく引き離していることが分かる。進路指導教諭が考える研究力が高い大学は、この2校が抜きん出ているのだ。

■科研費獲得額ランキングと連動

 ランキングの大学は、科学研究費補助金(科研費)の獲得額ランキングベスト10とまったく同じ。ただ、科研費ランキングと研究力が高い大学ランキングとでは、順位が微妙に異なる。1位と2位は両ランキング共通で東京大と京都大だが、科研費ランキングで3位の大阪大は研究力ランキングでは6位だ。

 東北大は、大阪大より科研費の獲得額が少なくないにも関わらず150ポイント以上の差をつけている。同大は「面倒見が良い大学」「教育力が高い大学」でそれぞれ3位に入るなど、多くの分野で進路指導教諭の評価が高い大学だ。

 東京工業大と名古屋大も大阪大より科研費獲得額が少ないにも関わらず、順位は上回る。ただ、この3校は260ポイント台でほとんど変わらない。100ポイント前後の九州大や北海道大と比較すると、この3校の研究力は進路指導教諭から高く評価されているようだ。

生徒に人気がある大学ランキング(2015.11.26配信)

■明治大と早稲田大が他大学を引き離す


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「生徒に人気がある大学」ランキング。1位は明治大で、以下、早稲田大、慶應義塾大、立教大、青山学院大となり、私立大がベスト5を占めた。中でも、明治大と早稲田大の2校は3位以下の大学とのポイント差が大きく、生徒の人気の高さが際立っていることが分かる。

■景気回復によりブランド大学志向強まる

 進路指導教諭に生徒に人気のある大学の理由を聞いたところ、トップは「自分のしたい勉強ができる大学」72.4%だった。以下、「社会的評価・イメージが良い大学」「知名度が高い大学」「就職に有利な大学」「資格が取得できる大学」の順。昨年2位だった「資格が取得できる大学」が5位に後退し、大学生の就職状況が好転したことから、ブランド大学や有名大学志向が強まっているようだ。

 これはリーマンショックによる不況が到来する前の状況に戻ったことになる。逆にその当時と比べて、躍進したのが「留学制度の充実・国際交流の活発な大学」で、12位から8位に上昇した。世の中のグローバル化に、高校生も対応したいという姿勢が読み取れる。

生徒に勧めたい大学ランキング(私立編)(2015.11.19配信)

■総合大学に混じり国際基督教大が上位に


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「偏差値や地理的、親の資力などの制約がない場合、生徒に勧めたい大学」ランキング(私立編)。トップは慶應義塾大で2位が早稲田大。この2校が3位以下に大差をつけた。次いで国際基督教大、同志社大、上智大、東京理科大、明治大の順だ。

 上位に東京と近畿圏の大規模総合大学が並ぶ中、3位には教養学部1学部からなる国際基督教大が入った。「面倒見が良い」(8位)、「教育力が高い」(7位)、「グローバル教育に力を入れている」(3位)など、様々なランキングで上位に入っている大学だ。

■地域を問わず注目される早慶

 地域別に見ると、関東・甲信越は、慶應義塾大、早稲田大、国際基督教大、東京理科大、上智大の順。近畿は慶應義塾大、同志社大、早稲田大、立命館大、関西学院大の順だった。両地域とも慶應がトップで、慶應義塾大の評価が高いことが分かる。早稲田大も関東・甲信越と近畿の両方のランキングに入っている。早慶は地域を問わず、進路指導教諭の注目度が高い大学といえる。

生徒に勧めたい大学ランキング(国公立編)(2015.11.12配信)

■東京大が京都大を逆転してトップに


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「偏差値や地理的、親の資力などの制約がない場合、生徒に勧めたい大学」だ。国公立大トップは東京大で、2位が京都大となり、この2校に評価が集中している。昨年は、山中伸弥教授のノーベル医学・生理学賞の受賞や広報活動の充実により、首都圏など近畿圏以外の志望者が増えたこともあり、東京大を抜いて京都大がトップだった。今年は東京大が初めて推薦入試を導入し、そのための広報活動に力を入れたことなどの影響で、再び順位が入れ替わったようだ。

■伝統校が並ぶ中、国際教養大が6位にランクイン

 ランキングの3位は東北大、4位は大阪大、5位は東京工業大と続く。旧七帝大や東京工業大、一橋大といった伝統のある大学がランキングの上位に並ぶなか、6位には04年に設置された歴史の浅い国際教養大がランクインしていることは評価できる。同大は秋田にあるにも関わらず、全国から学生が集まる。多様な地域の教諭の注目度が高いことが、ランキングに現れているようだ。

 対照的に、国際教養大より順位が下の北海道大や一橋大、九州大、名古屋大は地元占有率が高い大学であり、各地域のローカル大学化しつつあることが、順位となって現れているようだ。地域別に見ると、関東・甲信越では東京大、近畿では京都大がトップだった。

入学後の生徒の満足度が高い大学ランキング(2015.11.05配信)

■難関大がランキング上位を占める


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。各項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「入学後の生徒の満足度が高い大学」ランキング。トップは東京大で、2位が京都大、以下、慶應義塾大、早稲田大、東北大、明治大、国際基督教大、東京工業大の順となった。難関大が上位に並ぶ。入学した段階で満足度が高いことが、影響していると見られる。

■東京大と京都大は教育力の高さが後押し

 もちろん、満足度が高い要因は難関大に入学したことだけではない。東京大は「教育力が高い大学」ランキングで、2位の京都大に234ポイントの差をつけてトップになっている。教育力が生徒の満足度の高さに結びついているようだ。もっとも、京都大の教育力が低いわけではなく、「教育力が高い大学」で3位の東北大とは91ポイントの差がある。

 3位の慶應義塾大と4位の早稲田大は就職の良さも影響していると見られる。例えば、今春の両校の3大メガバンク(みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行)の就職者数が慶應義塾大363人で早稲田大326人など、大手企業に圧倒的に強いことが満足度が高くなる一因になっているようだ。

入学後に生徒を伸ばしてくれる大学ランキング(2015.10.29配信)

■昨年に引き続きトップは東北大


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。各項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「入学後に生徒を伸ばしてくれる大学」ランキング。トップは昨年に引き続き東北大。厳しく鍛えてくれると評判のゼミや研究室での指導により、生徒が伸びていると感じる進路指導教諭が多いようだ。

■進級の厳しさが評価された東京理科大

 2位は昨年の3位から上がった東京大。旧七帝大(東京大、京都大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大)を挙げる教諭は多く、東京大以外にも前出の東北大や京都大、大阪大と10校中4校を占める。研究力が高く実績をあげていることが、生徒を伸ばしてくれる証と見ているのだろう。

 3位の東京理科大は、進路指導教諭から「伝統的に進級が難しい大学」との意見があり、それだけ学生を入学後に伸ばしているという評価だ。

小規模だが評価できる大学ランキング(2015.10.22配信)

■他大学を圧倒するトップ3大学の評価


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。各項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「小規模だが評価できる大学」ランキング。トップの国際教養大から国際基督教大、武蔵大までの3校のポイントが高く、他大学と大きな開きがある。4位以下は、成蹊大、津田塾大、金沢工業大、成城大の順となった。

■他大学にない強みを持った大学がランクイン

 1位の国際教養大はグローバル教育が高く評価されたようだ。2位の国際基督教大は、秋篠宮佳子様が入学されて話題になった大学で、今年の志願者は22.6%増となった。リベラルアーツ教育やグローバル教育を古くから行ってきた老舗的な大学。最近、多くの大学が取り組むようになってきたが、伝統が違い教育にも定評があり、高く評価されているようだ。

 ゼミを中心とした少人数教育で定評がある武蔵大や石川県にありながら、大企業の就職に強い金沢工業大、メガバンクや商社など、有名企業に卒業生の半数が就職する一橋大など、他大学にない強みを持っている大学がランクインしていることが分かる。

改革力が高い大学ランキング(2015.10.15配信)

■新キャンパス効果で立命館大がトップ

 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。各項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「改革力が高い大学ランキング」。トップは立命館大で以下、東京大、近畿大、京都大、明治大と続いた。立命館大は今年、大阪いばらきキャンパスを新しくオープンし、経営学部と政策科学部が移った。京都市内の衣笠キャンパスから移転した政策科学部の志願者は28人増にとどまったが、滋賀県草津市のびわこ・くさつキャンパスから移転した経営学部の志願者は、1,883人と大幅増となった。来年にはここに総合心理学部を新設予定だ。

■現在も改革を続けている大学が上位に

 東京大は今年から初めて推薦入試を実施することが改革力に結びついたようだ。ちなみに、東大は科類単位の募集で、教養課程を経て3年次から所属学部を決めるが、推薦入試では、入学時から所属学部が決まっている。低学年次から専門教育を受けられるなど、一般入試で入学した学生とは異なるプログラムを受講できることが特徴だ。

 近畿大は来年、新しく国際学部を新設予定で、京都大は今年から、学力AOもしくは推薦入試などで入学者を選抜する特色入試を実施する。やはり、現在も改革を進めている大学が上位に来ている。

グローバル教育に力を入れている大学ランキング(2015.10.08配信)

■グローバル教育の草分けの国際教養大


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。各項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「グローバル教育に力を入れている大学」。トップの国際教養大は、「小規模だが評価できる大学」でも1位。「面倒見が良い大学」「教育力が高い大学」「入学後生徒を伸ばしてくれる大学」でいずれも4位、「生徒に勧めたい大学」6位、「就職に力を入れている大学」「改革に力を入れている大学」もそれぞれ12位と高評価だった。表中、常に公立大ではトップだ。04年に開学した新しい大学で、国際教養学部のみの単科大。授業はすべて英語で行われ、在学中に1年間の留学が必須で、1年次は全学生が外国人留学生と一緒に寮生活を送る。「他大学にはないカリキュラム」(群馬・県立高)と進路指導教諭から評価され、大学のグローバル教育の草分けだ。

■スーパーグローバル大学が上位にランクイン

 留学が必須の国際教養大は、5年かけて卒業する学生も多いが、国際系学部全体で実就職率94.1%(就職者数÷<卒業生数-大学院進学者>×100で算出)はトップの実績だ。同大は、有名企業に多くの卒業生を送り出している。就職先を見ると、有名大の文系学部に比べて、世界的に有名な日本のメーカーや商社などへの就職者が多く、メガバンクなど銀行が少ないことが特徴。留学をすることにより日本で高く評価されているのは、技術力が高いメーカーだと感じることが要因のようだ。

 2位は上智大で、以下、国際基督教大、立教大と早稲田大の順だった。表には昨年の文科省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」に指定された大学が多いのが特徴だ。指定されていないのは、わずか1校だった。

教育力が高い大学ランキング(2015.10.01配信)

■東大と京大が教育力1、2位を分け合う


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。各項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「教育力が高い大学」。トップは東京大、次いで京都大、東北大、国際教養大、大阪大、東京理科大と続いた。東京大が圧倒的に強い。進路指導教諭の評価を見ても、「研究の最先端を行っている。学生の質が高い」(山形・県立高)、「自ら学ぶ態度を良しとして学生の主体性を育むことを前面に出しているから」(岐阜・県立高)、「高い水準の授業を効果的に行うことと、教養を身につけることが両立されている点」(奈良・私立高)などだ。

■教育力の評価が高い国立大

 「教育力が高い大学」を地域別に見ても、北海道・東北で東北大、近畿で京都大以外すべて東京大がトップだ。しかも、地域別では旧7帝大がすべて出てきており、その他の国立大では広島大と岡山大が中国・四国で出てくるだけだ。公立大は国際教養大1校、私立大は東京理科大、慶應義塾大、同志社大の3校しか出てこなかった。教育力では、国立大の強さが際立っている。

就職に力を入れている大学ランキング2015(2015.09.24配信)

■6年連続でトップは明治大


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。各項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。

 今回は「就職に力を入れている大学」。トップは6年連続で明治大だ。就職支援に力を入れ、10~13年の志願者日本一への原動力のひとつともなった。また、上位には実就職率が高い大学も多い。卒業生1000人以上の実就職率ランキング(就職者数÷<卒業生数-大学院進学者>×100)トップの金沢工業大が2位に入った。表にはないが、同じく実就職率ランキング2位で国立大トップだった福井大が13位、8位の九州工業大が11位、4位の芝浦工業大が17位、9位で女子大トップの昭和女子大が19位、6位の大阪工業大が27位などとなっている。

■多くの項目で評価が高い産業能率大

 大規模大学が多い中で6位に入ったのが産業能率大だ。「面倒見が良い大学」「小規模だが評価できる大学」ともに9位、「入学後に生徒を伸ばしてくれる大学」17位、「教育力が高い大学」23位など、多角的に評価されている。文科省が推奨するアクティブラーニングの草分けの大学としても知られる。就職以外にも、人間形成を含めた教育力の高さ、4年間で学生を伸ばしている点に対する注目度も高まっている。

 この「就職に力を入れている大学」を地域別にみると、北海道・東北では明治大がトップで2位が小樽商科大と金沢工業大、関東・甲信越では明治大がトップで2位が日本大、北陸・東海では金沢工業大がトップで、2位が福井大、近畿ではトップが立命館大で、2位が金沢工業大、中国・四国では安田女子大がトップで2位が金沢工業大、九州・沖縄では九州工業大がトップで、2位が福岡工業大だった。工業系大学の強さが目立つ結果となった。

面倒見が良い大学ランキング2015(2015.09.17配信)

■11年連続「面倒見が良い大学」でトップの金沢工業大


 志望校を選ぶ時に頼りにしたいのが、大学事情に詳しいエキスパートの意見。そこで大学通信は全国の進学校2000校の進路指導教諭にアンケートを行い、さまざまな項目について、オススメの大学を挙げてもらった。各項目ごとに5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント・・として計算し集計した。(◎:私立 △:国立 無印:公立)

 最初は「面倒見が良い大学」だ。トップは調査開始以来11年連続で金沢工業大。進路指導教諭の評価を見ると、「基礎基本からしっかり教育している」(北海道・道立高)、「入学させた学生を大学の専門教育に耐え得る力をつけている」(群馬・県立校)、「生活面まで見てくれ、学生が入学後伸びる大学」(京都・府立高)などとなっている。

 入学後、学生が理解あるいは履修してこなかった科目について、高校時代からの学び直しをサポートしている。日本で初めて数理工教育研究センターを設け、数学、理科、工学基礎教育の習熟度アップを目指し、個別指導を行っている。日々の行動履歴などを記録するポートフォリオを修学アドバイザーと共有することで、学生の意欲を高めるシステムもある。同大に対しては、教員だけでなく、職員のやる気を指摘する声も多かった。

■2位の武蔵大は少人数教育が評価

 2位の武蔵大は“ゼミの武蔵”として知られ、少人数教育を中心に学生を伸ばしている。「教職員と学生の距離が近い」(埼玉・県立高)、「少人数ゼミでの指導もあって教育力が高く、就職率も高い」(神奈川・県立高)などと評価されている。

 3位東北大、以下、国際教養大、明治大、立命館大、昭和女子大と続いた。面倒見が良いというと少人数教育の大学を思い浮かべてしまうが、大手総合大学も上位に入っている。進路指導教諭の中には、「面倒見が良い大学は学生の力を伸ばすことで、そのために学生のニーズに応えることを実践した大学」との見方で、大学の規模は関係ないようだ。

面倒見が良い中高一貫校ランキング(2015.09.10配信)

■6年連続で「面倒見が良い」でトップの京華


 志願者減が続いてきた中学入試だが、20年に大学入試改革が実施されると、一貫校が有利になるという思いから、来春は厳しくなると見られている。そんな時に頼りたいのが、中学受験のエキスパートの意見。大学通信は、首都圏の学習塾の塾長、教室長に項目別にオススメの学校を聞いた。5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5P、次を4P…として集計した。

 まず、「面倒見がいい良い」のトップは、6年連続で京華だ。2位が北豊島、以下、帝京大、聖光学院、八雲学園となった。京華を挙げた学習塾の意見は、「入学時の生徒の偏差値などに対して、6カ年でしっかり伸ばしてくれる」「落ちこぼれの生徒をなるべく出さないようフォローアップ体制がしっかりしている」「一人一人をとてもよく見ている」(いずれも東京の学習塾)などだ。

 北豊島を挙げた理由では「少人数教育で生徒に目が行き届き、個性を把握している」ことを評価している学習塾が多かった。

■自主性に任せる進学校が多い中、聖光学院がランクイン

 4位の聖光学院は、今年も過去最高の74人が東大に合格。京大8人、慶應144人、早稲田178人合格している進学校だ。進学校は生徒の自主性に任せているところが多いが、聖光学院はその対極の面倒見が良いとの評価だ。まだ横浜に大手予備校が少ない時代に、学校ですべての勉強を見るようにして人気が上がったと言う。最近は新校舎を建て、グローバル教育にも昔から力を入れていることもあり、面倒見が良い評価になったようだ。

有名企業就職者数ランキング2015(2015.09.03配信)

■特定大学の寡占化が進むマスコミ・商社

 過去5年間の就職者数から、大手企業に強い大学を検証してみると、企業ごとに採用大学の特徴が見られる。

 特定の大学からの採用が極端に多いのは、放送局や新聞などのマスコミ。フジテレビは上位8校で70%以上、日本テレビ放送網は上位7校で70%弱を占める。毎日新聞社や朝日新聞社などの新聞社も同様の状況だ。

 総合商社も採用大学の寡占化が進んでおり、三井物産は慶應義塾大、早稲田大、東京大の3校で総採用数の半分、ベスト10の大学では80%近くを占めている。丸紅もベスト10の大学の占有率が70%以上だ。マスコミや商社は、採用数が少ない上、難関大の中でも優秀な学生が受けることが、採用大学が偏る一因。

 理系の採用が中心の職種では、クラレや住友化学、住友電気工業、旭硝子、ブリヂストンなどが、京大や大阪大など、特定の大学の占有率が高い。研究職が採用の中心の企業では、大学の研究室との関連性が過去から連綿と続いていることが要因と見られる。研究職が中心の企業でも、帝人、富士フイルム、JFEグループ、IHI、川崎重工業などは、全国から幅広くバランスの良い採用をしている。それでも、大学の顔触れは旧帝大クラスや早慶が中心で、研究職が中心の企業のハードルが高いことに変わりはない。

■採用大学の地域性が見られる大学も

 文系が中心の職種では、二トリやローソン、日本マクドナルドといったスーパーや外食産業がバランスのよい採用をしている。いずれの企業も、上位は早稲田大や立教大、立命館大といった有名大学だが占有率は低い。生命保険や銀行も採用大学のバランスがいい。大学のネットワークを活用した営業を見越して、幅広い大学から採用しているためだ。

 生保や銀行は、採用大学の地域性もある。創業の地が滋賀の日本生命保険の上位は関西の大学が入る。複数の銀行が合併してできたメガバンクでは、継承銀行が住友銀行の三井住友銀行は関西の大学、三菱銀行が継承銀行の三菱東京UFJ銀行は、関東の大学が上位に並ぶ。地域性は理系職種でも見られる。関西に本社があるダイキン工業や住友電気工業は、大阪大や同志社大など関西の大学が多く、東芝や日立製作所は東京の大学が上位。

 特定の大学以外の就職が厳しい企業があれば、建築やサービス業は採用数が多く、有名企業でも門戸が広いケースもある。また、大学の立地によって採用実績が変わるなど、大手企業に入るには、学生の資質以外の要素もあるようだ。
 

業種別就職者数ランキング2015(2015.08.27配信)

■建設・住宅や金融に強い私立大


 大手企業の業種別就職者数の上位は、国公立大と私立大で得意な業種が異なるが、大学の顔触れは、有名大学以外は見当たらない。建設・住宅のトップは伝統的にこの業種に強い日本大。2位以下は、早稲田大、法政大、近畿大など、私立総合大学が占める。工学部などからの技術職に加え、文系学部から事務職に就職するなど、複数の職種に対応できる総合大学の強みが表れている。

 金融業も私立大が強い。銀行は早稲田大と慶應義塾大がほぼ同数で、以下、関西学院大、明治大、同志社大、関西大まで就職者が300人以上だ。証券、損保、生保なども含め、金融業は、早慶とMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)といった、東西の有名私立大がランクインしており、国立大は少数派。国立大に比べて私立大の文系定員が多いことが一因だ。

■研究者としての就職者が多い国立大

 業種別就職者数ランキングの上位に、国立大が数多くランクインしているのは、繊維や医薬品、化学など。研究職が採用の多くを占める企業は、修士以上の就職者が大半のため、大学院進学者が多い旧帝大クラスの大学が強い。歴史のある旧帝大は、そうした企業に多くの卒業生がいて、関係性が深いことも就職者数に結び付いているようだ。旧帝大クラスの大学は、造船、電力といった重厚長大な産業にも強い。

 業種別ランキングの多くは、旧帝大クラスや早慶上智、MARCH、関関同立などで、大手企業に強い大学はほぼ固定されている。伝統的に多くの卒業生が就職していることが要因だ。

学部系統で異なる就職率(2015)(2015.08.13配信)

■就職率が最も上がった文・人文・外国語系


 今春の学部系統別の就職率は、文・人文・外国語系が、4.3Pと最も大きな伸びとなった。この系統の学生は、例えば、金融なら経済や経営学部以外は難しいだろうと、最初から選択肢を狭めてしまう傾向が強かったという。好調な就職状況がそうした学生の意識を変えたことが、就職率アップの一因と見られている。

 文・人文・外国語系の次に就職率が伸びているのは国際系。グローバル化の進行とともに、留学などにより語学力や積極性、多様性を身に付けた人材を企業は望んでおり、国際系や外国語系の学生に対する注目度が高まっているようだ。

 社会科学系を見ると、就職率が最も低いのは法学系。公務員や法曹を目指すため、卒業時までに進路が決まっていない学生が多いことが一因だが、今春は3.7Pアップと、経済系や商・経営系より高い伸びとなった。経済系と商・経営系も3P以上の伸びだ。
 

■資格取得できる学部が優位

 文系で就職率が最も高いのは福祉系。社会福祉士など、就職に有利な資格が取得できるためだ。こうした資格系学部の就職率は高く、管理栄養士などが取れる文理融合型の家政・生活系が90.2%、理系では看護・保健・医療系が91.8%だった。

資格系学部で就職率が下がっているのは薬学系。薬剤師国家試験の制度変更に伴い、最初に新卒の薬剤師が卒業した12年の就職率は93.5%で、表中の系統の中で最も高かった。それが一転、今春は最も低い系統になった。06年以前の薬学部の新設ラッシュで、学生数と求人数の差が大きくなった影響により、大学間の格差が広がっているようだ。

 資格系学部以外では、理工系が福祉系を抜いて、3番目に就職率が高い系統になった。製造業など所属学科に直結した職種に加え、どのような種類の会社でも、IT系の専門職が求められているなど、職種の選択肢の幅が広いことが要因だ。

有名企業への就職率ランキング(2015)(2015.08.06配信)

■多くの大学で有名企業の就職率が上がる


 景気回復による求人倍率の上昇に伴い、大学生の就活環境は売り手市場になっている。そうした状況を背景として、学生の就活に対する意識は強気のようだ。先輩が希望の企業に入社できたという情報が伝わり、大手企業を中心に就活を考える学生が増えており、16年卒の学生も大手志向が強そうなのだ。

 大手志向の高まりは、15年卒の就職状況からもうかがえる。「有名企業400社の実就職率ランキング」をみると、前年を上回っている大学が大半で、中には、電気通信大(8.2P増)、東京外国語大(6.3P増)のように、就職率が大きく上がった大学もある。リーマン・ショック以降の採用数の抑制により、大半の大学で有名企業の就職率が下がったが、ここ数年は上昇傾向。今春は、リーマン・ショック以前の水準を上回る大学も多い。
 

■卒業生の2人に1人が有名企業に就職する大学も

 一橋大と東京工業大の上位2校は、有名企業就職率ランキングで不動の位置にあり、毎年のように、5割以上の学生が有名企業に就職している。今春は、東京工業大と一橋大の順位が入れ替わった。

 慶應義塾大は昨年と同じ3位。上位2校は比較的、規模が小さい大学なのに対し、慶應義塾大は、8082人の卒業生がありながら、有名企業の就職率が5割近い。就職先も伊藤忠商事、住友商事、丸紅、三井物産、三菱商事の5大商社が159人。みずほFG、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行の3大メガバンクが363人と、商社や銀行に強く、有名企業全体で3151人が就職している。

 有名企業就職者の実数では、早稲田大が3997人で慶應を上回る。商社と金融の就職者数も、5大商社が119人、3大メガバンクが326人と慶應とそん色ない。実就職率が慶應より低いのは、大手企業以外も視野に入れるなど、学生の多様性が高いことが一因だ。

 ランキングの上位には、東京工業大以外にも、電気通信大、東京理科大の理工系大学や、大阪大、名古屋大といった理系学部の定員が多い国立大学が並ぶ。製造業や建設業など、理系職種の採用意欲の高まりが影響しているようだ。

就職率ランキング2015(中小規模大学編)(2015.07.30配信)

■看護系と工科系が上位を独占


 卒業生が100人以上、1000人未満の中小規模大学の就職率ランキングは、ベスト3を看護系が占めた。1位の日本赤十字北海道看護大の就職率は100%で、2位の浜松医科大も医学部看護学科のみの集計では100%だ。3位の東都医療大も限りなく100%に近い。看護師国家試験の合格率が高いことに加え、慢性的な看護師不足が高就職率の要因になっている。

 4位の豊田工業大と5位の富山県立大は、ともに工科系の単科大学。理系学部が強いのは、エンジニアなどの理系職種はもちろん、現在はどのような企業でもIT部門の専門家が求められているためだ。さらに、研究などを通じて論理的な思考力が養われている理系の学生は、銀行などのいわゆる文系職種が視野に入ることも要因だ。
 

■薬科系大学の就職力が下がる

 ランキングのもう一つの特徴は、薬科系大学が順位を下げていること。06年に薬剤師の資格を取るための薬学教育が6年制になった。その最初の卒業生が出た12年は、ベスト10の内、4校が薬科系大学で、13年は6校に増えたが、今春は明治薬科大と京都薬科大の2校のみだ。

 薬科系大学の就職が好調だったのは、6年制への移行に伴い、10年と11年に新卒の薬剤師がいなかったためだ。その後、薬剤師の充足とともに、供給が需要を上回るようになった影響で、ランキング上位の薬科系大学が減少したようだ。

就職率ランキング2015(大規模大学編)(2015.07.23配信)

■工科系大学がランキングの上位を占める


 今春の大規模大学(卒業生が1000人以上)の実就職率ランキングの特徴は、1位の金沢工業大をはじめ、ベスト10の内、6校を工科系大学が占めていること。就活に学部は関係ないが、理工系の学生の多くが、研究活動を通じて、「計画したことを実行に移し、その結果を評価して改善する」という、ビジネスに役立つPDCAサイクルが身についていることが、就職率が高い一因。就職先も、JR西日本や大和ハウス工業、三菱電機など、卒業生の55%が大手上場企業に就職している。

 上位の工科系大学は、昨年より順位を上げている大学が大半で、前年の順位は、愛知工業大が9位、芝浦工業大が7位、名古屋工業大が10位、大阪工業大が20位だった。九州工業大は3位から下がったが、就職率は0.4Pダウンでほぼ前年並みだった。
 

■大手金融や商社に強い一橋大

 ランキングベスト10の内、総合大学は福井大と群馬大、一橋大の3校。2位の福井大は、金沢工業大と同じ96.1%だが、小数点2桁目以降が0.03P差で2位だった。福井大は、11年から4年連続トップだった就職力の高い大学。丁寧な就職支援により、就職後3年以内の離職率が低い大学としても知られている。一橋大は、就職先上位企業が、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、丸紅など、伝統的にメガバンクや大手商社に強い大学だ。

 女子大で唯一、ベスト10に入ったのは昭和女子大。11年から5年連続で、卒業生1000人以上のランキングの女子大トップをキープしている。就職先もみずほFGや三越伊勢丹、三菱東京UFJ銀行など、大手企業が上位に並ぶ。

難関国立大現役進学率ランキング2015(西日本編)(2015.07.16配信)

■卒業生の半数が難関9国立大に進学する甲陽学院と灘


 「難関9国立大現役進学率ランキング」(西日本編)のトップは、前年の3位から上がった甲陽学院で、2位は前年の1位から下がった灘。両校は卒業生の2人に1人が現役で難関9国立大のいずれかに進学している。

 難関大進学率が高い灘と甲陽学院だが、進学先の傾向は異なる。東大77人、京大22人の灘に対し、甲陽学院は京大47人、東大20人、大阪大22人とバラける。ただ、大阪大進学者の内、12人は医学部であり、両校は進学率と進学先ともに高いレベルにある。

 3位以下は、東大寺学園、白陵、大阪星光学院など上位7校まで私立中高一貫校が占め、いずれも進学率が3割超だ。中でも白陵の進学率の伸びが大きく、前年の10位から4位になった

■地元旧帝大に強い公立校がランクイン

 公立で最も進学率が高いのは、8位の一宮で、9位の岡崎、11位の刈谷など、愛知の複数の学校がランキングに入っている。一宮は、東大と京大合計の進学者23人に対して、名古屋大は72人。岡崎は、東大と京大合計が20人で、名古屋大は67人。刈谷も同様の傾向だ。地元の旧帝大の進学実績が、全体の進学率に影響しているのは、九州の学校も同じ。修猷館、大分上野丘、福岡の3校も、九州大の進学者が多い学校だ。

 ランキング中の公立校で、最難関の京大の進学者が多いのは堀川と北野。大阪府は、11年にグローバルリーダーズハイスクールを10校指定し、文理学科を4クラスずつ設置した。16年から、北野は天王寺と共に、全クラスで募集を開始するので、今後の難関9国立大の進学率アップが期待されている。

全国 国公立大学「現役」進学率ランキング2015 西日本編(2015.07.09配信)

■各地域の公立校が上位にランクイン


 国公立大の現役合格者数が、卒業生に占める割合をランキングした、全国国公立大学「現役」進学率ランキング(西日本編)は、トップが長崎の諫早で2位が富山の砺波、3位が徳島の富岡東と、各地域の公立校の進学率が高い。進学率が60%を越える学校は、15校に上る。

 1位の諫早は、3年次に4回の志望校検討会を開き、志望校や志望理由書、成績などを分析し、今後の指導方針を考える。生徒の第一志望を尊重しながら検討会の内容を伝えることで目標が明確になり、受験勉強に向かう意欲が高まることが、国公立大合格者が多い要因のようだ。
 学力面では、1年次からの小論文指導や、センター試験後の志望大学、文系・理系別の11コースに分かれた特別授業がある。さらに、卒業式後も、後期入試に向けた指導を続けるという。クラブ活動が活発な、文武両道の諫早の現役進学率が高いのは、こうした最後まで頑張れるシステムがあるからだ。

■国公立大の現役進学率が低い近畿圏の学校

 上位3校以外にも、長崎東、松山南、大分舞鶴、武生、松山西中教など、国公立大志向が強い地方にあって、着実に生徒の力を伸ばしている学校がランキングの上位に来ている。そうした中、地方と同様に国公立大志向が強い近畿圏の学校が表中にほとんどない。ランキングに入っているのは、東大や京大などの旧帝大や国公立大医学部の合格者が多い、私立の甲陽学院だけだ。

 近畿圏は、京大や大阪大以外にも、大阪市立大や大阪府立大など、数多くの国公立大があるが、地方に比べて進学校の数が多く、進学者が分散する。そのため、現役合格率が高い学校が少ないようだ。国公立大現役進学率ランキングは、地方の公立校の強さが際立っている。

保護者参観日~親の気持ちはどこにある?~(2015.07.02配信)

 保護者参観日前日、中学1年生の授業で、「明日、お父さんかお母さんが来る人、手をあげてみて」「先生、ウチはお爺ちゃんも来ます」と、すぐトナリの生徒から「運動会と間違ってんじゃないの」と声がかかり、とにかくにぎやかである。「よーし、わかった。いいとこ見せんといかんね」と、こんなことを決めた。「明日は、全員手を上げよう。答えがホントに分かった人は右手、分からん人は左手。いいね。左手上げた人は絶対指さないから安心しなさい」生徒も大乗り気で反応もよかった。

 翌日授業が始まった。教室の後ろには保護者があふれている。新学期の1年生の保護者は全員といっていいほど押しかける。生徒の方はいつ問題が出されるか落ち着かない。ほどよいところで、「この作品を書いた芥川龍之介の、他の作品の名前を一つでも言える人いますか?」待ってましたとばかり、全員が勢いよく手を上げる。「ハイ、ハイ、」と大きな声で左手を上げているのもいる。もちろん、右手を上げている生徒を指名する。「『蜘蛛の糸』」と『鼻』です」と大成功。保護者も、さすが厳しい入試を突破してきた子たちだといった表情を見せている。

 何回か繰り返すうちに、右手と左手をあわてて取り替えたりする者があったりして、親たちもカラクリに気づき笑い出す親も出てきた。そんな時、ひょうきんなT君があわてて右手から左手に替えた。すかさず、T君を指名すると、困惑した顔で何間違ってんだとばかり口を尖らせて「先生!こっち、こっち」と左手を振る。「悪かった。左だったね」と言った時には親たちは大爆笑だった。

 保護者参観日の意図するところは定かではないが、授業中の子どもたちの元気な様子を親たちが見て、わが子も皆に溶け込んで真面目に学習しているなと安心できれば十分である。信頼してわが子を学校
に預けたのだから、保護者は参観日に教員の評価や校内の不備の点検などしないことだ。その方が子どもも素直に育つ。学校も保護者のアンケートなどで教員の勤務評定などするようなことがあったらとんでもない品のないことだ。

難関国立大現役進学率ランキング2015(東日本編)(2015.06.25配信)

■2人に1人が現役で東大に進学する筑波大付駒場


 「難関9国立大現役進学率ランキング」は、首都圏の国立と私立の中高一貫校で占められた。これらの学校は、難関9国立大の進学率が上がっているケースが多い。13年の進学率と比較すると、1位の筑波大付駒場は45.4%→54.1%と9P近くアップしている。同時期に東大の現役進学者数が64人から81人に増加した影響が大きく、今春は卒業生の2人に1人が現役で東大に進学した。

 2位の聖光学院は東大の現役進学者が49人から61人に増え、難関9国立大の進学率が35.4%→41.2%に上がった。同様に3位の駒場東邦も東大進学者が42人から60人に増加し、全体の進学率が28.2%→39.7%になった。一時期難関大の合格実績が下がっていた武蔵も、今春は13年と比較して6.3P増となった。

■地元旧帝大に強い北海道と宮城のトップ校

 5位の開成は400人近い卒業生がいるにもかかわらず、その内の36.1%が東大を中心に進学している。6位の桜蔭は、難関9国立大の進学率は30%台だが、全国公立大を対象とした進学率は50%を越えている。同校の今春の国公立大医学部(医学科)の現役合格者は38人おり、難関9国立大以外の国公立大合格者の大半が医学部と見られる。

 公立校の最上位は札幌北で、13年と比較して9P近く上がっている。その結果、今春の進学率は、北海道のトップ校である札幌南を上回った。もっとも、札幌南の国公立大医学部の合格者数は、札幌北を大幅に上回っており、進学実績が逆転したとは言いきれない。

 表中の公立校は、先の札幌北や札幌南の他、仙台第二、札幌東、札幌南、仙台第一など北海道と宮城の進学校が大半だ。いずれの学校も、東北大と北海道大に圧倒的に強いことが要因となっている。

東大に初めて合格を出した高校2015(2015.06.18配信)

■実績を積み上げて東大合格者を輩出


 最難関の東大や京大に合格者を出せるということは、その学校の教育力が高いことになる。つまり、子どもが望む第一志望校に合格させられる教育力があると考えられ、翌年の入試で志願者が集まる。

 では、今年東大の合格者が増えた学校はどこなのか。「過去30年で今年初めて東大合格者が出た学校」は16校あった。その中には開智未来のように、まだ中高一貫生が卒業していない学校もあるが、大半が6年一貫教育校。しかも、どの学校も難関私立大など他大学の実績も高い。たまたま優秀な生徒が合格したのではなく、実績を積み上げてきた結果であり、出るべくして出たと言える。

 中高一貫校の中には公立一貫校も多い。今年初めて卒業生を出した相模原中教や平塚中教をはじめ、佐渡中教、清水南、水口東、咲くやこの花、安佐北など、公立、私立を問わず中高一貫校が強い。 

■開学以来初めて合格者がでた学校も

 表中には開校以来初めて、東大合格者を出した学校も少なくない。かえつ有明は創立110年を超える歴史のある伝統校だが、初めて理Ⅰに、それも現役で合格者がでた。合格したのは帰国生で、中学入試では日本語があまりできない状態で入学してきたが、英語の帰国生プログラムを学んでいるうちに、それを国語に応用して力をつけ、センター試験では国語が最もできるくらいに伸びたことが合格の要因のようだ。

 京都学園も創立以来初めて合格者を出した。合格した科類は理Ⅰで、こちらも現役だ。下宿して大学に通いたいため東大を目指したのだという。入学時の成績はそれほど高くなかったが、6年間で大きく変わり、学校の勉強だけで合格したということだ。合格した生徒は、リーダーシップがあり周囲にもいい影響を与え、皆で励まし合いながら合格を勝ち取った影響もあり、同校としては過去最高の61人の国公立大合格者を輩出した。

2016年の大学入試はどうなる?(国公立編)(2015.06.11配信)

■準難関大で志願者が大幅に減った今春入試

 国公立大の志願者は4年連続の減少。文系は基礎を付した科目とはいえ理科が2科目必要という負担増。理系は専門理科2科目の負担が現役にとって大きかったことや、数学ⅡBで新課程の平均点がとても低かったことが要因だ。難関大の前期の出願状況は、東大と一橋大で文系の志願者が戻り、名古屋大は去年の反動と地元志向の強まり、大阪大は京大からの志望変更などにより前年を上回った。

 国公立大の志願者減の影響を最も受けたのは準難関クラス。もともとセンター試験での専門理科2科目を敬遠して志望者が減っていたところに、センター試験の理科や数学ⅡB、地理、倫理・政経の平均点が下がったため、さらに志願者が減った。地方大学レベルは、ほぼ前年並みの志願者数だった。

■来年は文系の志願者が増える

 今春のセンター試験は、基礎理科がそれほど難しくなかったため、文系の国公立大志望者が増えると見られる。理系は、上位層は専門理科の点数がとれるが、中・下位層には厳しいのでそれほど増えない可能性がある。いずれにせよ、来年も現役中心の入試が加速していくので、今まで以上に現役生がどこを目指すか、現役生が強気になれるかどうかが入試状況を決める要因となる。

 大学別では、旧帝大クラスの人気は大きく変わらず、医学部(医学科)は今春、前期の志願者が大幅に減った北陸地区の大学が反動で難化しそうだ。首都圏では東京農工大の農と工が前期の2次試験の理科を1科目から2科目に増やすため、科目負担増を嫌う受験生の影響で志望者減が見込まれる。難化含みなのは、16年に公立化する山口東京理科大。学費が安くなることもあり、今春に続き志願者が増えそうだ。成美大、旭川大、新潟産業大、長野大など、公立化を計画している大学も注意が必要だ。

10年で早慶の合格者が増えた高校ランキング(2015)(2015.06.04配信)

■面倒見のいい私立校が上位を占める


 10年で早慶の合格者が増えた高校ランキングのトップは、05年から176人増で今春の合格者が246人だった本郷。2位の早稲田の合格者は223人で170人増だった。上位の高校は、大幅に合格者が増えている学校が多く、3位の開智、4位の逗子開成までの4校は、05年と比較して3倍以上の合格者増となっている。上位の高校は学校全体で進学実績を伸ばそうという、面倒見のいい学校が多い。開智には先端クラスがあるが、一般クラスの面倒見も良いため、早慶に多くの合格者を出せるのだという。

■公立校で伸びているのは進学重点校

 私立最難関の早慶の合格者が増えている学校は、上位5校まで私立の中高一貫校。東大や京大と同様に、早慶の合格者を増やすには、6年間を有効に使ったカリキュラムが求められるということだ。

 そうした中、公立校で伸びているのは東京と神奈川の伝統校。6位の西が05年から118人増で294人となり、同様に横浜翠嵐が109人増で222人、日比谷が107人増で288人となっている。

 西と日比谷は東京の進学指導重点校、横浜翠嵐は神奈川から学力指導重点校に指定されていることが、早慶の合格実績向上を後押ししている。

外国大学への進学に強い高校(2015.05.28配信)

■海外大学を志望校に考える生徒が増えている

 かつての海外大学は、日本の大学入試が厳しかった時代には、大学に合格できない学生が進学するイメージがあった。しかし、今は真剣に志望校の一つとして考える高校生が増えてきている。それは帰国子女にとどまらず、ずっと日本で生活してきた生徒の海外大進学希望者も増えているのだ。

 海外大学の進学者の多い学校では、学内で海外の大学についての説明会や海外大学の教授を招聘しての後援会などを行い、進路選択の手助けをするケースもある。大学も昨年、文部科学省が選定したスーパーグローバル大学などを中心に、推薦やAO入試などで、海外の大学と併願しやすい環境が出来るなど、海外大進学に向けた環境が整いつつある。そうした状況を背景に、今後、志望者が増えると見られているのだ。

■東大とダブル合格で海外大学を選ぶケースも

 今春の海外大学の合格状況を見ておこう。渋谷教育学園渋谷は、トロント大、ノースウェスタン大、ブリティッシュコロンビア大などに33人が合格した。日本の大学では東京大に33人、京都大に6人が合格している。次に多かったのは、東大、早稲田大、慶應義塾大の3大学で合格者数トップの開成で、海外大学は20人だった。ハーバード大2人、エール大、カリフォルニア大ロサンゼルス校、北京大などに合格している。

 加藤学園暁秀と同志社国際は、19人が海外大学に合格した。加藤学園暁秀は、早くから国際バカロレア認定校になり、海外の大学に生徒を送り出してきた伝統から進学者は多い。18人が合格した渋谷教育学園幕張では、東京大とダブル合格し、プリンストン大に進学する生徒がいるという。こうして見ると、グローバル教育に力を入れている、中高一貫校が強いことが分かる。大学受験において、地殻変動が起きる可能性があるということも踏まえつつ、中学や高校を選ぶ時代になってきたようだ。

10年で京大現役合格者が増えた高校ベスト10(2015)(2015.05.21配信)

■愛知・京都・大阪の公立校が健闘


 京大の現役合格者が最も増えているのは、21人増の大阪桐蔭。2位以下は、14人増の一宮と北野、13人増の刈谷、西京、洛北、12人増の大手前と愛知以西の公立校が続く。京大は京都や大阪の教育委員会と協定を結び公立校と活発に交流しているため、志望者が増えているのだ。京大は近畿圏以外での広報活動に積極的なこともあり、10位には東京の麻布(10人増)が入っている。同校の総合格者は、05年と比較して6人増だが、総合格者に対する現役生の割合は、12・5%から78・6%に上がっている。

■東大より京大を目指す愛知の受験生

 京大の現役合格者が増えているのは、地元志向の高まりも影響している。大阪や京都はもちろん、愛知の受験生にもそうした意識が強いようだ。東京と京都を比較すると京都の方が近いため、東大に合格できる学力があっても、地理的な要因で京大を選ぶケースが増えていると言う。地元志向は保護者も強く、名古屋から京都なら気楽に日帰りができるので、子どもを遠くに送り出す感覚が薄いようなのだ。

 このように東大から京大にシフトする受験生が増えている影響で、東大の総合格者に占める中部の学校の出身者は11年頃から減り始め、今春は10年と比較して104人少ない239人だった。

国公立大医学部医学科 合格者数ランキング(東日本編)2015(2015.05.14配信)

■首都圏の医学部志向が強まる

 これまで、首都圏は国公立大医学部より東大志向が強かったが、ここ数年、医学部人気が高まっている。東大合格者数ランキングで34年連続トップの開成も、13年までは医学部合格者が50人前後で推移してきたが、昨年が62人、今春は78人と合格者が増加傾向だ。

 桜蔭や海城などランキング中の首都圏の学校は、全て前年の合格者数を上回っている。今春の国公立大の医学部合格者に占める1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)の学校の割合は20%を超え、05年より3%近く増えた。

 首都圏の医学部志向が高まっている一因としてグローバル化が考えられる。トップ企業の世界展開が進む中、国内で働きたいと考える優秀な生徒が、医師を選択しだしている可能性があるのだ。もちろん、医師は適性が不可欠。医学部対策講座で僻地医療従事者の講演を聞く海城のように、ミスマッチを防ぐプログラムを充実させる学校が増えている。

■入試環境も首都圏の受験生の追い風に

 首都圏の医学部合格者が増えた背景には、入試事情も関係している。今春は秋田大や山形大など東日本の多くの国公立大医学部で志願者が減った。そのため、結果的に首都圏の受験生のハードルが多少下がったようなのだ。

 今春の国公立大医学部の志願者は、前年より2000人以上のマイナスとなった。このように国公立大医学部の人気に高止まり傾向がみられる中、首都圏の医学部志向がさらに強まるのか。来年以降の動向が注目される。

団地や空き家の再生に大学生が活躍!(2015.04.30配信)

 高度経済成長期に建てられた団地の老朽化、高齢化が進んでいる。かつては活気があった街を再生するため、大学生が活躍している。

 息の長い活動を続けているのが大東文化大だ。キャンパスから徒歩5分の高島平団地での取り組みは10年にも及ぶ。かつて「東洋一」とうたわれたこの団地も、今では地区の約4割が65歳以上の高齢者だ。同大では、団地内の空き店舗をコミュニティカフェとして、学生と地域住民との学び合いの場にしている。学生による書道講座や中国語講座が人気で、昨年度は延べ2400人もの住民が参加した。参加者からは「若者と話をするのは楽しく、エネルギーをもらえる」「テレビばかり見ている毎日から脱皮できた」といった声が寄せられている。

 実践女子大では、地元多摩平の森にある団地の「元気な街づくり」を合言葉に、高齢者を対象とした散歩会や卓球大会、講演会などを開催している。3月には近隣の明星大、東京薬科大の学生とともに、約100人の地域住民を前にして、高齢化が進む団地再生をテーマにプレゼンを行った。団地内での家庭菜園や、高齢者見守りの機能を持たせた地域内のポイント制などが提案され、今後の実現可能性を模索していく。

 団地の空室に学生が住むプロジェクトも増えている。多摩大、京都橘大、藤田保健衛生大では、この4月から学生が大学近くの団地に入居する取り組みが始まった。単にそこで生活するだけでなく、自治会に参加し、子ども向けイベントなどの地域貢献活動も行うのが特徴だ。
このような取り組みは、高齢化する団地の活性化や地域の担い手育成の効果だけでなく、大学にとっては学生寮の提供という福利厚生的な意義もある。特に留学生のニーズが高いという。

 住民減少の問題を抱える地域で空き家を再生し、そこに入居するプロジェクトを進めているのが関東学院大の学生。人間環境デザイン学科の授業で、金沢八景キャンパスの隣町、横須賀市追浜で空き家問題が深刻化していることを知ったのがはじまり。そこは谷状の地形が入り組む谷戸地域で、道幅が狭くて車が入れず、坂も多いため空き家が増えていた。興味を持った学生がこの地域を歩いて調査していたところ、空き家の大家さんに出会い、改修プロジェクトへの同意が得られて取り組みがスタートした。さらに市の資金援助も得られた。地元工務店の指導のもと、学生自ら家具のデザイン、床や壁の張り替えを行い、ウッドデッキも新設して2カ月で工事が完了。この4月から2名の学生が入居する。プロジェクトに関わる学生の動機は「座学だけでなく、ものづくりの現場に関わりたかった」「故郷が過疎地域なので問題意識があった」など様々。「家を工事して終わりではなく、ここからが本番。管理運営をしっかりして、次のプロジェクトへのステップとしたい」という。

2015年首都圏私立高校入試はどうだった?(2015.04.23配信)

■共学化した学校の志願者が増加

 上位男子校では、開成の志願者が増加している。しかし合格者が多く発表されたため、競争率は0.1ポイント下がった。合格最低点がアップしたが、難易度は前年並みだった。そのほか桐朋、本郷、成城などで志願者が増えている。城北、巣鴨は減少した。

 女子校は、豊島岡女子学園、十文字、江戸川女子、佼成学園女子、千代田女学園などで志願者が増えた。中堅以下の学校では、前年並みか減少した学校が多くなっている。
 
 今春から共学化した東洋大京北と三田国際学園は、大幅に志願者が増えて難易度がアップした。カリキュラム改革を実施して新しい学校に生まれ変わったことが浸透している。昨春共学化して志願者が増えた安田学園と岩倉は、今年は人気が落ち着いて減少した。その他の共学校では、関東第一、淑徳巣鴨、順天、多摩大目黒、広尾学園、豊南、堀越などで志願者が大きく増えている。

■試験日前倒しの慶應義塾が人気ダウン

 
 早慶の付属校では、早稲田大高等学院、早稲田実業、早稲田大本庄高等学院、慶應義塾志木で志願者が増えた。早実は女子、本庄は男子が増加した。そんな中、慶應義塾が大きく減少した。試験日を1日前倒ししたために例年の併願パターンが崩れ、慶應をあきらめて合格確実な学校を選んだ受験生が多かったようだ。
 
 明治大の付属校では、明治大付明治は志願者が増えたが、明治大付中野と明治大付中野八王子は減少した。最近志願者が減少傾向だった青山学院は、女子の志願者が大きく増えている。中央大の付属校では、中央大(文京区)と中央大杉並は増加したが、中央大付(小金井市)と中央大付横浜は減少した。
 
 来春から共学化する法政大第二は、入試科目を国語・英語必須、数学・理科・社会のうち1科目選択から、一般的な国数英3科目に変更したが、受けやすさから志願者が増えた。併設大だけでなく難関大進学者も多い國學院でも、大きく志願者が増えている。

エキスパートが振り返る2015首都圏私立中学入試(2015.04.16配信)

■受験生数は微減

 今春の首都圏中学入試の受験生数は昨年比微減にとどまり、併願校数が増加した。今年の人気校はどこだったのか、中学受験のエキスパートに聞いた。
 
 男子はトップ男子校の開成や麻布、駒場東邦の志願者が増えた。最近は安全志向から減少傾向だったが、教育の良さが再認識され、強気に受験する家庭が増えたようだ。その分、武蔵や海城、慶應義塾普通部などが減少しているが、チャレンジ層の受験生が減っているだけで難易度は大きくは変わっていない。
 
 昨年、大学合格実績がアップした攻玉社や早稲田、本郷も人気だった。その影響から城北や巣鴨、世田谷学園が減少している。佼成学園、聖学院、成城なども注目を集めた。
 
 神奈川のトップ校、栄光学園と聖光学院の志望者はともに減少した。鎌倉学園が1日午後に算数選抜入試を新しく始め、15人の募集人員に183人もの志願者が集まった。

■6年ぶりのサンデーショックは?

 
 今年は1日が日曜日のため、ミッション系の学校が試験日を2日に移動する「サンデーショック」の入試だった。女子に影響が大きく、前回の2009年では、桜蔭と女子学院、雙葉とフェリス女学院などの難関校同士の併願が多く見られたが、今年は少なかった。以前はトップ校の併願校として選ばれていた豊島岡女子学園や鴎友学園女子、吉祥女子、洗足学園などを第一志望にする受験生が増えているためだ。
 
 入試回数を減らした晃華学園や午後入試を増やした東京女学館、1日に入試を行わずに2日が最初の入試だった玉川聖学院などで志願者が増えた。また、カリタス女子の1日の午後入試や、田園調布学園、三輪田学園も増えている。

■学校改革校が人気

 共学校では聖徳学園や順天、淑徳巣鴨など堅実な教育を行っている学校が増えている。
 
 校名を変更し、共学校として新しくスタートした東洋大京北、三田国際学園、開智日本橋学園は、事前の予想通りに志願者が大幅に増えた。大きな改革を実施したり、志望者が多い学校にさらに集中する傾向がみられる。来年から青山学院大の系属校になる横浜英和女学院や新しいコースを設けた麗澤なども同様に志願者が増えた。

北海道大学に強い高校ランキング2015(2015.04.09配信)

■札幌北が2年ぶりに1位 地元高校がランキングに並ぶ


 今春の北海道大合格者ランキングは、札幌北が昨年より9人増の125人で2年ぶりに1位となった。昨年1位だった札幌南は昨年より2人減の116人で2位だった。過去30年の北海道大ランキングのトップを見ると、札幌北が25回、札幌南が6回と、この2校の争いとなっている。

 3位は札幌東で102人(昨年より16人増)、4位は札幌西で78人(同7人減)。北海道大の合格者はこの上位4校が群を抜いて多く、5位の旭川東(43人、昨年より4人増)と4位の札幌西とは30人以上の差がある。

 それ以降も北海道の公立高校が並ぶ。6位に札幌旭丘(41人、昨年より7人減)、7位に帯広柏葉(39人、同3人増)、8位に札幌開成(29人、同14人減)、9位に室蘭栄(28人、同14人増)と続く。

 私立校は札幌第一の10位(27人、同3人減)が最上位で、上位20位の中に私立校は3校と公立校の強さが目立つ。

■全国型の北海道大

 
 ランキングには北海道の高校が目立つが、北海道大は、同じ旧帝国大である東北大、名古屋大、大阪大、九州大と比べると、総合格者に対する地元高校の割合が低い「全国型」の大学であることが知られている。ベスト20を見ても、15位に神奈川の横浜翠嵐(18人、同9人増)、19位には静岡の静岡(16人、同9人増)が入るなど、北海道から遠い地域の高校も見られる。

早稲田大学に強い高校ランキング2015(2015.04.02配信)

■開成が8年連続のトップ 湘南と西が大きく伸びる


 早稲田大合格者ランキングは、開成が08年から8年連続のトップ。追加合格者分のデータが公表前のため、全て昨年の同時期との比較になるが、15人増で、唯一200人を超えている。

 2位以下は昨年より大幅増の学校が続く。湘南は昨年の150人から37人増で2位。同じく3位の西は、142人から44人増。4位の渋谷教育学園幕張は142人から40人増だ。この3校が伸びたことにより、昨年2位の女子学院は1人減ながら5位に後退した。

■上位公立校に明暗 合格者は首都圏に集中

 
 昨年、168人で公立トップだった日比谷は、18人減で10位。次いで154人で公立2位だった横浜翠嵐も23人減で18位だった。今年大幅増で上位に食い込んだ湘南、西と比べると、上位の公立校は明暗が分かれた。

 今年の早稲田大合格者数ランキングで最も伸びたのは16位の開智で、昨年の76人から64人増で140人となった。早稲田大は追加合格分のデータが今後発表される予定で、まだ上積みがありそうだ。

 早稲田大の合格校を都道府県別に見ると、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で72.8%を占める。昨年より2.5%伸びていて、首都圏への集中が見られる。早稲田大は首都圏以外の受験生に向けた奨学金制度を設けるなど、地方への門戸拡大に力を入れているが、首都圏の受験生の地元志向がそれを上回っているようだ。

明治大学に強い高校ランキング2015(2015.03.26配信)

■湘南が過去最高の合格者数で初の1位


 明治大合格者ランキングは、3月試験の発表を残し、現時点では湘南がトップになっている。同校は過去30年で最高の合格者数は166人(4位)だったが、今年は昨年より合格者が59人増え、過去最高の215人となり初の首位に立った。

 2位は昨年と同じく桐光学園。2012年と2013年に1位を取っている、明治大に強い学校だ。

 3位の開智は、昨年より68人増えた。同校も2009年に2位を取って以後、たびたびトップ10に入っている。

 4位の桐蔭学園は昨年1位だったほか、過去30年で16回トップを取っており明治大に強い高校といえるが、今年は22人減とやや後退している。

 5位の横浜翠嵐は、昨年の4位から順位は下がったものの、合格者は14人増えている。

■東京、神奈川と共に千葉、埼玉の合格者も多い

 明治大は、東京に御茶ノ水キャンパス、和泉キャンパス、中野キャンパス、神奈川に生田キャンパスがあるため、東京と神奈川からの合格者が多いが、御茶ノ水キャンパスは千葉や埼玉からもアクセスがよいため、両県の高校の合格者も多い。

 6位に入った千葉の市川は、昨年が3位で、2000年にはトップになるなど明治大トップ10の常連校だ。7位以下は大宮、川越、県立浦和と、埼玉の県立高が続く。3位の開智、13位の春日部も埼玉の高校だ。

 今年は上野東京ラインが開通し、埼玉からのアクセスがさらに向上する。今後の合格者ランキングにどのような影響があるか注目される。

志願者数日本一はどこの大学に?(2015)(2015.03.19配信)

■近畿大が2年連続の志願者数日本一に


 今春の志願者数日本一は、昨年に続き近畿大。総志願者は11万3704人で、前年を7814人(7・4%)上回った。志願者が増えた翌年は反動で減少するケースが多いが、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した「近大マグロ」に代表される研究力や、完全インターネット化により紙の願書を無くしたエコ出願などによる近畿大のブランドイメージが確立したことが、更なる志願者増につながったようだ。
 
 2位は昨年に引き続き明治大で10万5702人。ここ数年志願者の減少が続いてきたが、今春は190人(0・2%)増と反発した。3位の早稲田大も昨年と同順位。近年、志願者の減少が続いてきたが、今春は1・8%減で留まっている。

■東洋大の志願者が昼間部として史上最多に

 志願者が増えている大学に注目すると、立命館大は大阪いばらきキャンパスの新設の影響もあり、733人増の8万7668人。移転予定の経営学部と政策科学部の志願者が増えている。
 
 今春、志願者の伸びが顕著なのは、8万3546人で2万1189人(34%)増となった東洋大。今春の志願者は昼間主のみの集計で同校としては過去最多になりそうだ。主に少数科目方式を減らした影響で昨年は志願者が減少したが、今春はその反動と共にスーパーグローバル大学(SGU)に選定されたことも志願者増の要因となった。センター方式の検定料を割り引くなど、出願し易い環境作りも功を奏したようだ。
 
 立教大も昨年、志願者が減少した反動で2417人(3・8%)増えて8万7668人になった。東洋大と同様に立教大もSGUに選ばれていることも、志願者増につながったとみられる。
 
 国公立大の志願者は今春も減少している。国公立大を諦めた受験生が私立大に出願したケースも多いとみられ、私立大全体の志願者数は昨年に引き続き増加するとみられている。


青山学院大学に強い高校ランキング2015(2015.03.12配信)

■桐光学園が初の1位


 青山学院大学の高校別合格者数ランキングは、昨年2位だった桐光学園が10人増の87人で、過去30年で初の1位になった。同校はもともと青山学院大学に強い学校で、1997年から常に2位または3位を続けてきたが、今春はトップに立った。

 2位は山手学院で20人増の83人となり、昨年の4位から順位を上げた。一方、過去30年間で29回トップになったことがある桐蔭学園は、今年は18人減の73人で3位だった。

 4位以下は合格者が伸びている学校が多い。4位の厚木は16人増の69人、5位の国学院大学久我山は23人増の62人、7位の湘南は21人増、鎌倉学園は23人増でともに59人だった。

 今年の青山学院大学は合格者を昨年より623人増やしており、それも増加校が多い理由のひとつと見られる。

■神奈川からの人気高い キャンパス再配置で東京からも増加

 青山学院大学の高校別合格者数ランキングの特徴は、神奈川の学校が多いこと。トップ10の内、9校が神奈川の学校だ。また11位から20位までは、東京の学校が多い。青山学院大学は、昨年から主として文系学部は青山キャンパス、理系学部は相模原キャンパスで4年間一貫教育が受けられるようになった。そうしたキャンパス再配置の影響もあり、神奈川と東京の学校の合格者が多いようだ。

2015首都圏中学入試は人気復活の兆し(2015.03.05配信)

■併願校数がアップ

 大手中学受験塾の日能研によると、公立一貫校を含む首都圏中学入試の受験者数は5万5600人で昨年比2100人減、受験率は0.5%ダウンの18.5%だった。
 
 受験生が減ったのは、小学6年生数が前年比で3200人減少したことと、公立中高一貫校で応募者が減った学校が多かったからだ。国立と私立中だけを見ると、増加傾向で、併願校数は4.9校から5.0校に増えた。

■学校改革校が大きく人気アップ

 今年の入試では、これまで同様、男子校の人気が続き、開成や麻布、駒場東邦、早稲田など難関校の志願者が増えた。攻玉社や本郷、鎌倉学園なども増加し、これらの学校では厳しい入試になった。さらに足立学園や聖学院、佼成学園、桐蔭学園中教なども増加しており、男子校人気はしばらく続きそうだ。
 
 女子校は、2月1日が日曜日にあたる「サンデーショック」の入試となり、キリスト教系プロテスタント校が試験日を変更した。女子御三家の桜蔭と女子学院が併願可能になったり、もともと1日入試校の鴎友学園女子や吉祥女子などと2日に試験日を変更したフェリス女学院や横浜共立学園、立教女学院などの志願者が増加した。しかし、前回2009年のサンデーショックほどではなかった。これは、志望校を厳選し、行きたい学校以外は受験しない傾向が強まっているからという。
 
 また、学校改革を実施した中堅校が大きく志願者を増やした。女子校から共学化する三田国際学園と開智日本橋学園、大学との連携を強化する東洋大京北と横浜英和女学院(16年に青山学院大の系属校提携)、新コース設置の麗澤などだ。

難関国公私立大の入試はどうなる?2015(2015.02.26配信)

■難関大文系学部の志願者が増加傾向

 これまでに確定した難関大の志願状況を精査すると、文系の人気が低く理系の人気が高い「文低理高」の学部志望状況に変化がみられる。難関国立大の志願状況を見ると、北海道大、東北大、東大、一橋大、名古屋大と9校中5校で経済学部の志願者が増えた。法学部は東大、大阪大など4校、文学部は北海道大、神戸大など3校というように、文系の志願者が増加傾向なのだ。大学生の就職状況の好転により、文系学部を目指す受験生が増えているようだ。
 
 私立大は国公立大以上に文低理高の傾向が薄れている。国公立大の文系は、基礎とはいえセンター試験で理科が2科目必要なため、科目負担増を嫌った受験生が私立大に流れているようなのだ。文系学部の定員が多い私立大は、慶應義塾大や上智大、青山学院大、明治大、立教大、立命館大などの難関大で大学全体の志願者が増えている。

■医学部の志願状況は西高東低

 理工系は理論の理学系より実学の工学系の志願者が増えている。実学面で注目されるのは、青色発光ダイオードの開発によるノーベル物理学賞。名古屋大の工学部は、受賞者の天野浩氏と赤﨑勇氏の2人の関係者がいるこもあり志願者が276人増。東京工業大の工学部に進学する2、4、6類や大阪大の工と基礎工、神戸大・工も志願者が増えている。
 
 国公立大医学部(医学科)の志願状況は、東日本の大学で志願者が減る大学が多い。東大・理Ⅱと医学部の両方を視野に入れていた受験生が、東大を選ぶ傾向が強まったことが一因とみられる。医学部志向が強い西日本は、医学部の志願者が増えている大学が多く、医学部の志望状況は「西高東低」となっている。
 
 私立大の理工系は東京理科大や慶應義塾大・理工、早稲田大の基幹理工と創造理工といった難関大で志願者が減少している。受験生の安全志向の表れとみられ、そうした点にも文低理高の弱まりが感じられる。

私立大の出願状況2015(2015.02.19配信)

■明暗分かれた私立大センター利用方式

 私立大の一般入試が各大学で行われている。新課程入試元年となった今年は、センター試験の平均点が昨年に比べてダウンした科目が多かった。

 センター試験の得点を主な判定資料とする私立大のセンター利用方式の出願状況は、MARCHで見ると、昨年と比べて立教大が3.9%増、明治大が3.2%増、青山学院大が3.1%増。一方、法政大5.9%減、中央大(前期)3.5%減で明暗が分かれた。その他でも、早稲田大が2.8%減となった(前期または1月締切の確定分、以下同)。

 最近はセンター試験前に出願を締め切る大学の志願者の伸びが鈍い。一昨年からセンター試験が難化し、高得点が期待できないことから出願を控える現役生もいるためだろう。関西では関西学院大が5.4%増えたが、関西大は6.3%減、同志社大は13.2%減、立命館大は4.0%減となった。

■入試改革で上智大が志願者大幅増

 一般入試の出願状況では、青山学院大が全学部日程で28.1%と大幅に増加。新設された地球社会共生学部が人気なことに加えて、箱根駅伝の優勝がイメージアップにつながったと見られる。

 また、昨年、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」事業に採択された私立大も志願者の増えた大学が多い。首都圏の採択校では、慶應義塾大、上智大、明治大(後期を除く)、立教大、芝浦工業大(後期を除く)で増加した。採択校のうち早稲田大は、1.7%減となっている。

 理工系の大学は、一般・センター合計で東京理科大(1月締切分)が5.2%減、東京農業大(1期+センター前期)9.1%減と、志願者が減った大学も目立つ。一方で芝浦工業大(後期を除く)は4.1%増、このほか先進工学部を新設した工学院大が8.1%増となった。

 魅力ある学部学科の設置やキャンパス移転、入試改革など、改革に積極的な大学の志願者の伸びが大きい。上智大は15年から外部英語試験を利用するTEAP利用型入試を導入したが、志願者数は全体で11.3%増え過去最高となった。中部地区では、センター試験と一般入試を併用するセンタープラス方式が人気だ。愛知大、愛知学院大、愛知淑徳大、金城学院大、中京大などでこの方式による志願者が増えている。

これから出願できる大学(2015/2/12現在)(2015.02.12配信)

■難関大も再チャレンジの道が残されている

 今春の私立大入試は、複数の学部の入試を1日で行う、全学部入試の出願状況が好調で、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)は全大学、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)は関西大と立命館大の志願者が増えている。芝浦工業大や東京都市大、武蔵大、明治学院大、南山大などの全学部入試も同様だ。
 
 全学部入試がダメでも学部個別入試があるが、合格の可能性が狭まったことは事実。しかし、前期で全て失敗しても、チャンスはまだ残されている。2月中旬以降に出願できる大学は数多く、難関大の一般方式では明治学院大、立命館大、関西大などに再チャレンジできる。センター方式なら中央大や東京女子大、日本女子大、明治大などに出願可能だ。

■多様な学生の受け入れを狙う後期入試

 2月の後半以降に一般方式で受験できる難関大は少ないが、次のクラスの大学は数多くある。日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)と産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)は全大学が受験可能だ。このグループでは、東洋大や龍谷大、近畿大の志願者が増加傾向で、再チャレンジのニーズが高くなりそうだ。人気が高い工科系では、千葉工業大や工学院大、芝浦工業大、東京電機大、東京都市大、武蔵野大、神奈川工科大、金沢工業大なども間に合う。

 これから出願できる大学は、科目数が少ない方式が多い。東京経済大や東洋大、関東学院大、中京大、同志社女子大、神戸学院大などは2教科以下。二松学舎大や獨協大・外国語、関西大・外国語、関西外国語大などは1教科で合否が決まる。

 多様な学生の受け入れを目的とした後期は、学科試験1科目と面接で選抜する国際医療福祉大や、小論文と面接で決まる聖学院大、小論文のみの追手門学院大などもある。前半の入試で思うような結果が残せなくても、多様な入試方式が数多く残っているので積極的に活用したい。

センター試験自己採点から見る国公立大最終志望状況2015(2015.02.05配信)

■堅調な文系学部の志望状況

 今春のセンター試験の5教科7(8)科目の平均点を前年と比較すると、理系は下がったが文系は上回った。その結果、国公立大の文系の志望状況は堅調で、旧帝大クラスでも志望者が増えている。東大は文Ⅰと文Ⅲの志望者が増えている(志望者は前期のもの、以下同じ)。文Ⅱは減っているが、出願時は文Ⅰや文Ⅲから回ってくる可能性もある。一橋大も堅調な人気で、商や社会で志願者が増えそうだ。
 
 京大の志望者は文と総合人間が増えて、経済と法は減少。東大や京大と同様に、東北大や名古屋大、大阪大、神戸大も文の志望者が増えている。このように難関大で文・人文系の人気が高まる中、志願者の量と質ともに上がって難化必至なのが東京外国語大だ。

■準難関大がエアポケットに?

 理系の平均点は下がったが、上位層は得点出来ており弱気な志望状況ではない。東大は理Ⅰが前年並みで理Ⅲはやや減っているが、上位層は増えて難化傾向。理Ⅱの志望者は、やや減少幅が大きいが、理Ⅰから受験生が回る可能性がある。京大は工の志望者が減っているが、理と農は増えている。同大は医学部医学科の人気が高く、北海道大・医とともに大幅な志願者増が見込まれる。他の旧帝大クラスは、東北大や名古屋大、九州大で工の志望者が増えて理が減少している。東京工業大も工学部に進学する2類から6類の志願者が増えそうだ。
 
 全般的に難関大の志望状況は堅調だが、岡山大や広島大などの準難関大は、理系の平均点ダウンの影響で地方国公立大に目を向ける受験生が増えると、エアポケット的に志願者が減る可能性がある。
 
 公立大はセンター試験の科目数が少ない大学の人気が高く、高崎経済大や静岡県立大、神戸市外国語大、福岡女子大などの志願者が増えそうだ。神奈川県立保健福祉大や県立広島大など、平均点が高い基礎理科で受験できる看護の志望者も大幅に増えている。

大学入試センター試験が中間集計を発表 理系の数学と理科で平均点下がる(2015.01.29配信)

 大学入試センターから、センター試験平均点の中間集計が公表された。
 
 主要14科目(国語、英語、数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・数学B、世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、「倫理、政治・経済」、専門理科の物理、化学、生物)の平均点を昨年の中間集計と比較すると、国語、現代社会、政治経済を除く11科目が昨年よりダウンした(23日発表の「中間集計その2」による)。
 
 なかでも大きく下がったのが、新課程初年度となった数学と理科だ。新課程の数学Ⅱ・数学Bが、昨年の同科目より17.23点下がり39.28点にとどまった。ここ数年は50点台で緩やかに上昇していたが、得点率4割は1998年の数学Ⅱ・数学B41・38点(最終集計)に並ぶ過去最低レベルだ。理科では、化学が11.54点、生物が7.14点下がった。
 
 このほか、地理Bが12.90点、「倫理、政治・経済」が9.42点、倫理が8.46点ダウン。英語など他の科目は5点以内のダウンでほぼ昨年と見ていい。
 
 一方、過去2年、平均点が50%に届かなかった国語(100点満点に換算)は、10.81点上がり59.61点。国語の平均点上昇を受けて、5教科7科目の合計点は、文系では昨年より上がりそうだ。理系は数学Ⅱ・数学Bと専門理科のダウンにより、下がると見られる。来週月曜から始まる国公立大2次の出願は、安全志向も重なって、理系では慎重になりそうだ。

■理科が得点調整の対象に

 数学と理科は、新旧両課程あわせて、数学10科目、理科は14科目の問題が用意された。数学、理科ともに旧課程問題の平均点が新課程を上回った。
 
 理科では旧課程の物理Ⅰが69.93点になり、新課程の生物とは、21.54点差となった。センター試験では、同じ教科の選択科目間で20点以上の平均点差があった場合、得点調整が行われる。23日、大学入試センターは、1990年のセンター試験開始以来2回目となる得点調整の実施を発表した。受験者数が1万人未満の科目には適用されないため、地学は対象外だが、新課程の物理、化学、生物、旧課程の化学Ⅰ、生物Ⅰは調整後の得点が適用される。

2015国公立大入試直前情報(2015.01.22配信)

■国公立大志望者は安全志向

 今春の国公立大入試は、超安全志向と言われた昨春よりも志望者が少ない弱気な志望状況となっている。旧七帝大に東京工業大、一橋大、神戸大を加えた難関国立10大学の志望者も前年より少ない。文理別で見ると、文系は旧帝大を中心とした上位大学から地方の国立大クラスまで志望者が減っているのに対し、理系は最上位層が増え、次のクラスも文系ほど減っていない。

 地方公立大クラスは、文系と理系ともに志望者が増えている。特に看護などの資格系や、センター試験の教科数が少なく、新課程の数学や理科を避けられる大学が人気で、高崎経済大や首都大東京、横浜市立大、都留文科大など、センター試験の負担が軽い学部(学科)または方式がある大学の志望者が多い。
 
 このように安全志向の影響で国立大を中心に志願者が減少しそうだが、教育課程が切り替わる年はセンター試験の問題が易しくなる傾向があり、平均点が上がると国公立大の志願者が増える可能性もある。
 

■東大と京大は対照的な出願状況に

 東大は文科類の志望者が大幅減。理科類は理Ⅰが前年並みで理Ⅱと理Ⅲは減少しているが、成績上位層は多いようだ。東京の難関大では、東京工業大が工学系の2、4、6類の人気が上がる一方、一橋大は東大の文科類以上に志望者が減っている。

 東京学芸大やお茶の水女子大など東京の国立大は志望者が減るケースが多い。国立の総合大学が少なく例年倍率が高くなるため、安全志向から敬遠されているようだ。そうした中、東京外国語大は、世界史必須だった2次試験で日本史の選択が可能になるため志願者が増えそうだ。

 京大は東大とは対照的に志願者が増えると見られている。今春から文系学部のセンター試験の科目指定が一般的な大学と揃うため、法や文、総合人間の志望者が増えているのだ。この科目変更の影響で大阪大の法や文、人間科学の志望者が減っている。大阪大は東京外国語大の志望者増の影響で、外国語も志願者が減少しそうだ。グローバル系では、人気が高かった国際教養大の志望者が首都圏を中心に減っている。

模試の動向から見た2015年の大学入試(2015.01.15配信)

■東大文科類のハードルが下がる

 今春は文系トップ層の減少が入試状況に大きく影響しそうだ。最難関の東大の文科類では、文Ⅰから文Ⅲまで志望者が減り、難易度も複数の模試で下がっている。理Ⅱと理Ⅲは増えていないが、理Ⅰの志望者は前年を上回り、受験生のレベルも高いという。文系学部のみの一橋大は大学全体で文系トップ層の減少の影響を受けている。成績上位層の減少幅も大きく競争が緩和されそうだ。
 
 東大とは対照的に京大は文系学部の志願者が増えそう。京大は法や文、総合人間の地歴・公民の科目指定が一般的な大学と異なるため他大学と併願しにくかったが、今春から一般的な科目指定になったため志望者が増えている。京大の志願者増の影響で大阪大の法や文、人間科学が狙い目になる可能性がある。他の難関国立大は、北海道大と名古屋大が難化含みの一方、このままの志望状況が続けば九州大と東北大は志願者が減りそうだ。

■難化含みの慶應義塾大と上智大

 私立大では慶應義塾大の志願者が増えそう。試験日を前倒しして国立大の二次試験や早稲田大と離れるため、商や法の志望者が増えている。難関私立大で慶應以上に志願者が増えそうなのが上智大。個別試験の英語の代わりにTEAP(アカデミック英語能力判定試験)のスコアを使用し、個別入試は英語以外の2科目で済むTEAP型の志望者が増えている影響だ。慶應と試験日が離れる早稲田大は、現時点で志望状況に大きな動きは見られない。理工系大で最難関の東京理科大は志願者が減りそう。他の首都圏の私立大では中央大で倍率が下がる学部が多そうだ。
 
 関西では関西学院大と同志社大の志願者減少が見込まれる一方、今春、大阪いばらきキャンパスを新設する立命館大は、移転する経営と政策科の志願者が増えて難化しそう。立命館大のキャンパス新設に伴い志願者減が見込まれていた関西大は、社会安全や法など倍率が上がりそうな学部が多く、昨年、志願者日本一となった近畿大は今春も難化含みだ。

医歯薬系の大学入試はどうなる?2015(2015.01.08配信)

■医学部の定員増も最難関入試は変わらず

 2015年入試の医学部(医学科)の定員は前年を65人上回る9134人。医学部の定員は08年から増え続け、07年比1509人増は、15大学以上に医学部が新設されたのに等しい。16年には東北薬科大が医学部を設置予定で、東北医科薬科大に名称変更する。医学部の新設は1979年の琉球大以来だ。
 
 ただ、増加分の多くは、AOや推薦入試で募集する地域枠や僻地医療枠なので、一般枠はそれほど増えない。そのため、全体として医学部入試の緩和はなさそうだ。旧帝大系は一般枠が拡大しているが、その分、志願者も増えている。
 
 学費の安い国公立大医学部は全国の大学が志望対象だが、地方の大学では定員が地域枠に回り減少している。そのため、都市部の受験生の目は私立大に向けられており、首都圏を中心に倍率が上がる大学が増えそうだ。私立大医学部人気の背景には、多くの私立大が学費を下げていることもある。

■学部(学科)新設で看護が易しくなる

 医学部と同様に看護学科も枠が広がり続け、来春も10大学以上に新設予定だ。これに伴い、首都圏や近畿圏を中心に入試のハードルが下がると見られる。看護学科は大半の大学で国家試験合格率が9割を超えているため、資格取得面で大学間の差は小さい。新設で選択肢が増えるのは、看護系志望者にとって大歓迎だ。
 
 他の系統の志望動向を見ると、資格志向を背景に人気が高まってきた薬学部の志望指数が下がり気味。歯学部の志望者は、国公立大は前年並みだが、私立大は医学部との併願者が多く、大幅にアップしている。

2015年の新設学部(学科):グローバル系学部編(2014.12.25配信)

■アジアについて学ぶ青山学院大・地球社会共生学部

 グローバル系は04年の国際教養大や早稲田大・国際教養から始まり、少しずつ設置数が増えてきたが、ここにきて新設が急テンポになった。これは文科省による「国際化拠点整備事業(グローバル30)」や「グローバル大学育成推進事業」「スーパーグローバル大学(SGU)創生支援」など、相次ぐ施策が打ち出されたことにより、大学のグローバル化の機運が一気に高まったことが一因だ。
 
 ここ数年は同志社大や上智大などの有名大で新設が相次いでおり、来春も複数の大学で新設予定だ。首都圏では青山学院大が地球社会共生を新設し、同大の国際政治経済とともにグローバル人材の養成を目指す。フィールドワーク型のアジア留学を必須とするコンセプトが明確な学部で、アジアを中心としたグローバル系の学びを考える受験生の注目を集めそうだ。同学部は海外の協定校から多くの留学生を受け入れ、学内にいながら異文化交流ができる環境を作るとしている。

■京都市内に国際学部を開設する龍谷大

 関西では龍谷大が国際文化を国際に改組し、瀬田キャンパス(滋賀県大津市)から京都市内の深草キャンパスに移転する。グローバルメディアスタディーズ学科は留学が必須で、卒業要件としてTOEICなどの外部英語試験で一定以上のスコアが求められる。都心のキャンパスへの移転は受験生から好感を持たれており、多くの志望者が集まっている。
 
 青山学院大と龍谷大以外にグローバル系学部を新設するのは、国立では山口大・国際総合科。私立では千葉商科大・国際教養や山梨学院大・国際リベラルアーツ、名古屋外国語大・外国語(世界教養)、名古屋学院大・国際文化などがある。12月18日時点で認可申請中だが、順天堂大・国際教養は、東京都心の文京区に設置される同大初の文系学部となるため、注目が集まっている。関東学院大は文学部の一部の学科を改組して国際文化を設置予定だ。

2015大学入試センター試験の志願者数が確定(2014.12.18配信)

■現役志願率が過去最高の42・5%に

 15年の大学入試センター試験の志願者数が確定した。
 
 志願者数は55万9131人。14年と比べて1541人(0.3%)の減少で、ほぼ前年並みの志願者数となった。現浪別では、現役生が1万2073人(2.7%)増加。来春の高校卒業見込者が昨年より約1万8000人(1.7%)多いためだ。現役志願率(現役生のセンター試験出願者が高校卒業予定者に占める割合)は42.5%で、前年を0.4ポイント上回り、過去最高を更新した。
 
 一方、浪人生の志願者は11.8%減少。14年の3.9%増に対し大幅減となった。15年から数学と理科で始まる新課程入試を前に、14年の受験生が新課程入試不安から例年より現役志向を強めたことで、浪人生が減ったことが大きな理由だ。

■文系受験生は国公立大敬遠の傾向

 15年のセンター試験では、理科と数学で旧課程履修者に対する経過措置が取られる。新課程の科目は新旧どちらの課程履修者も受験できるが、新課程履修者は旧課程科目を受験できない。
 
 大きく変わるのは、理科では新しく理科①として「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」からの2科目選択が加わることだ。基礎ではない理科は理科②として課され、理科①とは試験開始時間も異なる。この理科①は主に文系受験生が受けることになるが、基礎とはいえ文系受験生にとって理科2科目は大きな負担で、国公立大敬遠の動きが出ている。そのため、私立大の文系人気が高まると見られ、今まで続いてきた“文低理高”の学部志望動向に変化の兆しも出ている。センター利用入試でも、3教科型が人気になりそうだ。
 
 現役受験生にとっても、15年のセンター試験の出題がどうなるか不安は大きい。ただ、過去の新課程入試への切り替えの時を見ると、平均点は前年よりアップしているが、今回は科目負担が増加する初めてのケースだけに予断を許さない。
 
 センター試験参加大学数も過去最多を更新し、689大学。新たに参加するのは、14年に開学した公立の敦賀市立看護大、私立の京都看護大、大和大と、札幌保健医療大、札幌大谷大、武蔵野学院大、大阪歯科大、奈良学園大の8大学。参加を取りやめるのは尚美学園大と人間環境大だ。

高校進路指導教諭が予測する2015年の大学入試(2014.12.11配信)

 いよいよ今年も残すところあと1カ月を切ったが、来年の大学入試はどのようなものになるのだろうか。大学通信が今年、全国716進学高校の進路指導教諭に聞いたアンケートでは、来年入試の傾向についても聞いている。その結果を見ていこう。

■新課程入試に注目集まる 不安感から安全志向継続か

 来年の大きな特徴のひとつが、数学と理科での新課程入試の開始だ。そのため、今春の受験生は、センター試験や各大学で浪人生に配慮した出題を行うと発表されていたにもかかわらず不安が大きかったようだ。その結果、「浪人できない」「後がない」との弱気な受験になり、今年は例年以上に安全志向が強まった。結果として現役で進学する受験生が増えたと見られる。
 
 こういった傾向は続くのか聞いたところ、「現役での進学志向がさらに強くなる」が最も高く46.8%、次いで「新課程入試の内容がわからず、安全志向がさらに強まる」41.1%、「地元志向が強まる」30.7%と続いた。近年の入試は「現役志向」「安全志向」「地元志向」が強いのが特徴だが、来年もこの傾向が続くと見ているようだ。
 
 また、来年の国公立大人気について聞いたところ、「国公立大人気は今年とあまり変わらない」が40.2%、「国立大人気は少しアップする」23.5%、「公立大人気は少しアップする」23.0%のあと、「センター試験の結果によるので何とも言えない」が調査開始以来最高の17.6%で続いた。新課程入試への不透明感を感じている進路指導教諭も多いようだ。

2015首都圏中学入試の狙い目校は?(2014.12.04配信)

■男子校が人気

 志願者減が続いてきた首都圏中学入試だが、流れが変わり始めている。昨年は中学入試の3大模試の受験者合計は5%程度減っていたが、本番の入試の受験者数は微減だった。模試をあまり受けずに、中学入試に臨む受験生が増えているからだ。今年の10月の3大模試の受験者は0・1%減なので、来年入試の受験者は今年を上回りそうだと見られている。
 
 男子では、男子校の人気が高くなっている。その中で、攻玉社、巣鴨、世田谷学園、東京都市大付、桐朋、逗子開成などが狙い目だという。近年大学合格実績が伸びて難化し、少し敬遠傾向の学校が多い。桐朋は周辺に早稲田実業など競合する人気校が多く、競争が緩和されている。もともと教育力には定評があり、新校舎もできて期待が高くお買い得だ。東京都市大付は説明会などで休み時間に、生徒が伸び伸びと過ごしているのを見て、保護者が安心して出願しているようだ。

■女子はサンデーショックに注意

 
 女子で狙い目になりそうなのは大学付属校が多い。中央大付、中央大付横浜、日本女子大付、学習院女子、共立女子、明治学院、成蹊などだ。付属校と言っても、進学校として認知されている学校も多い。
 
 ただ、女子の来年入試は不安定な要素もある。それはサンデーショックの年だからだ。プロテスタント系の主に女子校は、日曜日に入試を実施しない。昨年2月1日に入試を実施していた女子学院、立教女学院、東洋上岩女学院、フェリス女学院などが2日に試験日を移動する。サンデーショックの年には、女子の動向がかなり揺れ動く。2日に試験日を移動した学校と、試験実施校が減る1日校に人気が集まり、もともと2日に入試を実施していた学校の志願者が減る傾向があるのだ。このことを念頭に置いて併願プランを考えたほうが良いだろう。

生徒に人気がある大学ランキング2014(2014.11.27配信)

 まもなく12月、いよいよ来年のセンター試験まであと2カ月をきった。今春の入試では、近畿大が明治大を抜いて初の志願者数日本一になり大きな注目を集めたが、来年はどんな大学が人気になるだろうか。大学通信が今年、全国716進学高校の進路指導教諭に聞いたアンケートの中の「生徒に人気がある大学ランキング」を見ていこう。

■首都圏の難関私立大が多数 旧帝大、地方有力国立大も人気


 1位は明治大で、昨年の2位から順位を上げた。今春入試の志願者数では僅差で2位に後退したものの、昨年まで4年連続で志願者数日本一を続けた明治大の人気は相変わらずのようだ。昨年4月、アクセスの良い東京・中野に新キャンパスを開設したことも追い風になったと見られる。
 
 2位は昨年1位の早稲田大で、昨年よりポイントをやや減らしたが、442ポイントと下位を圧倒している。この上位2校は志願者数でもそれぞれ全国2位、3位の大学であり、人気がそのまま反映されているようだ。
 
 3位は昨年と同順位の立教大。メインキャンパスが交通至便な池袋駅近くにあり、ミッション系でイメージが良く、女子からの人気も高い大学だ。4位は日本最難関大の東京大、5位には早稲田大と並ぶ難関視立大のトップ、慶應義塾大が入っている。上位5位までは、順位こそ違うものの昨年と同じ顔ぶれで、安定した人気があるようだ。
 
 ランキング全体を見ると、知名度の高い私立総合大と、旧七帝大、地方の有力国立大で占められている。受験生は偏差値はもちろんのこと、知名度やイメージからも大学選びをしているのが読み取れる。

私立大のセンター利用入試の最新動向(2014.11.20配信)

■センター方式は一般方式より低倍率

 大学入試センターが発表した今春のセンター試験の出願数は55万9156人(締切日時点)で、前年の確定出願数を1516人下回った。現役生は1万2064人増えたが、浪人生が1万3580人減っている。
 
 センター試験を利用する私立大のセンター方式は、大学が求める科目を受験していれば、大半は出願するだけで合否が決まる入試方式。かつては高倍率で厳しい入試と言われたが、最近は一般方式の倍率を下回ることも珍しくない。今春の有名大の一般方式とセンター方式の倍率を比較すると、青山学院大・経済は一般方式6・3倍に対しセンター方式3・3倍、明治大・法は一般方式3・7倍に対しセンター方式2・6倍、立教大・社会は一般方式6・2倍に対しセンター方式3・9倍、関西大・法は一般方式4・1倍に対しセンター方式1・9倍などとなっている。

■経済・体力的な負担が少なく合格できる

 多くは出願するだけで合否が決まるセンター方式は、大学個別の試験を受ける必要がないため、体力や精神面の負担が少ない。自宅にいながら首都圏や近畿圏の有名私立大を受験できるので、地方の受験生にとって交通費や宿泊費などを節約できるメリットがある。
 
 私立大のセンター方式のデメリットは、センター試験を受験する前に出願を締め切る大学が大半なので、自分の持ち点が分からずに出願する点だが、模試で良い判定が出ている大学なら合格は近いと言われる。思うように得点が取れなかったと感じても、平均点が低ければボーダーラインも下がるので、必要以上に気にしないことが大切だ。ただ、センター方式の難易度は一般方式より高いケースが多いので、確実に合格校を確保するためには、志望校のレベルを下げることも必要だ。
 
 センター方式を採用する大学は増え続け、来春は691大学が参加予定だ。実施していない大学は少数派で、有名大学では慶應義塾大、上智大、学習院大くらいしかない。現在の私立大入試は、センター方式の積極活用が併願作戦のキーポイントとなっている。

首都圏推薦入試で早慶付属校の併願が可能に(2014.11.13配信)

■早稲田大高等学院が面接日を短縮

 首都圏の私立高入試には、推薦入試と一般入試がある。推薦は一般入試より先に実施されるため、合格を早く決めたい受験生の人気が高い。来春は、千葉では一足早く1月17日から、東京と神奈川、埼玉では22日から開始され、多くの学校で実施されている。
 
 来春は早稲田大高等学院の自己推薦入試の日程が変更される。今春までは面接試験の日程が、学校が指定する1月22日か23日の内1日だったが、来春から22日のみになるのだ。出願時にはどちらの日程になるか分からず受験しにくい面があったが、それが解消される。

 早慶大の付属校狙いの男子受験生は、早大学院と慶應義塾、慶應義塾志木の推薦と一般入試を可能な限り併願する受験生が多い。慶應と慶應志木では、書類選考後の2次試験(面接)が23日に行われる。そのため、早大学院に志願しても23日が面接日に指定されたら、今までは早慶のどちらかを選ぶしかなかった。

■志願者が増加?

 来春からは早大学院と慶應義塾大の付属校が併願しやすくなるため、今まではやむをえず慶應の付属を選んでいた受験生も早大学院を併願することができ、早大学院の志願者が増えるかもしれない。同様に慶應志木や慶應も増加しそうだという。

 リーマンショック以降、国立大に進学可能な都立上位校の人気がアップし、早慶の付属校に合格しても都立高に進学する受験生が現れている。早慶といえども安泰ではなく、志願者減少によるレベルダウンを避けるため、入試のテコ入れを図っている。
 
 今春は、慶應義塾女子が募集人員を10人増やし、さらに各中学1人のみの人数枠を撤廃して志願者が56人から103人に倍増した。早稲田大本庄高等学院では、女子の募集人員を増やして志願者が増えた。早大学院でも入試改革の効果が出るか、注目が集まる。

慶應義塾高の試験日変更で難関校の受験地図が変わる!?(2014.11.06配信)

■試験日を前倒し

 
 来春、神奈川の慶應義塾が試験日を変更する。慶應は1次試験で国語と数学、英語の筆記試験を行い、その合格者が2次の面接を受けて最終的に合格者が決定する。来春は1次を今春の2月13日から12日に、2次を今春の16日から15日に1日ずつ前倒しする。神奈川県立高の学力検査日が、今春の14日から来春は16日に変更されるため、慶應の2次試験日と重なるからだ。慶應は例年約2000人の志願者を集め、県立高との併願者も多い。
 
 慶應が12日に移動することで、もともと12日に試験を行っている学校の志望者が減少しそうだ。同じ難関大付属校の明治大付明治や青山学院では、上位学力生が慶應を受験すると予想されるため志望者が減り、難度が下がりそうだ。城北の2回目や国学院大久我山、中央大付横浜なども志望者が減って狙い目になるという。

■桐蔭学園で書類選考入試を実施

 
 一方、慶應と試験日が重なることを避けて、試験日を移動させる学校もある。青稜は試験日を12日から13日に変更した。山手学院はB入試を13日に、日本大は14日に移動した。東京と神奈川の私立高入試解禁日は10日なので遅い日程になるが、いずれも慶應と併願しやすくするためだ。
 
 さらに桐蔭学園では、他校との併願が可能なB方式入試を、学科試験を行わない「書類選考入試」に変更する。内申などの出願基準を満たしていれば、書類審査で合格が決まる可能性が高い。
 
 13日は筑波大付駒場、筑波大付、東京学芸大付などの国立大付属高の入試日でもある。今春までは慶應と同じ試験日だったため、上位学力生はどちらかを選択しなければならなかった。ところが来春は、併願が可能になった。慶應を受験する生徒の中でも学力上位生は、国立大の付属を併願する生徒が多い。国立大の付属では各校とも志望者が増加しており、来春は難化必至のようだ。

2015年首都圏私立中入試で人気アップ校はどこ?(2014.10.30配信)

■注目される学校改革実施校

 首都圏では学校改革を実施して、教育内容が大きく変わる学校に注目が集まっている。
 
 戸板は三田国際学園に校名を変更し、女子校から共学校に移行する。さらに教育改革を行って、一方的な詰め込み型の授業ではなく、グループディスカッションやプレゼンテーションを取り入れた相互通行型の授業を実施する。英語力、サイエンスリテラシー、ICT教育を重視し、将来グローバル社会で活躍できる人材を育成する。本科クラスのほかに、英語で授業を行うイマージョン教育をベースとしたインターナショナルクラスを設置する。
 
 日本橋女学館は、開智日本橋学園に校名変更し共学化する。埼玉の開智や開智未来とは教育提携校になる。アクティブ・ラーニング型の授業で探求力、創造力、発信力、コミュニケーション力を養い、国際社会のリーダーを育成する。難関大進学を目指すクラスのほかに、国際バカロレアプログラムを導入して海外大進学を目指すクラスも設置する予定だ。

■大学付属校でも改革

 大学付属校の動きも活発だ。京北は、男子校から共学化し、校名を東洋大京北に変更する。さらにキャンパスをより都心に移転して交通至便になる。また、横浜英和女学院は青山学院大と教育提携し、2016年から系属校になる。青山学院大への推薦入学が可能になり保護者の期待が高い。さらに18年からは共学校に移行する予定だ。
 
 これらの学校では、いずれも志望者が大きく増え、来春入試では難度がアップする勢いになっている。


入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校ランキング2014(2014.10.23配信)

 入学時の偏差値が高い学校は、当然ながら大学合格実績もよい。しかし、中には生徒の学力を大きく伸ばし、入学時の偏差値に比べて高い大学合格実績をあげている学校もある。そういった学校は、難関校より入学のハードルが低い分、お買い得だといえる。
 
 大学通信が首都圏の319の学習塾の塾長・教室長に実施したアンケートで、「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い学校」について聞いた回答をまとめた。

■評価の高い京華が多くの項目でトップ 男子校が上位に


 トップは4年連続で京華だ。同校は「面倒見が良い」、「生徒や保護者の入学後の満足度が高い」のランキングでも1位で、高い評価を集めている。
 
 2位が青稜、以下、足立学園、城北、横浜隼人、淑徳、聖徳学園、世田谷学園と続いている。
 
 今年の大学合格実績を見ると、入学時の偏差値が高い学校も含まれているが、足立学園は東大に2人合格、城北は東大と京大合計で21人合格、攻玉社は東大に過去最高の21人、京大にも3人合格だ。淑徳は早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)の一般入試合格者が10年前の10人から88人に伸びた。同じく横浜隼人はMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)が10年前の41人から130人、東京成徳大は45人から187人に激増している。
 
 ただ、表を見ると、女子校は3校しか出てこない。教育関係者によれば、女子校に進学させたい保護者のニーズが、大学合格実績に集中しているわけではないからだという。部活動やしつけ、学校行事など、学校への期待はいろいろあり、女子校の場合、学力以外の点も求められていることの表れのようだ。


面倒見が良い中高一貫校ランキング2014(2014.10.16配信)

 近年、学校選びの情報が多すぎて、何を最優先に選べばいいのか迷うとの声が多い。そこで、大学通信は首都圏の319の学習塾の塾長・教室長にアンケート調査を実施し、お勧めの中高一貫校を聞いた。

 公立の中高一貫校も増えてきているが、私立中高一貫校の最大のメリットは、私立ならではの面倒見の良さだ。では、私立中高一貫校で面倒見の良い学校はどこだろうか。同アンケートで具体的な校名を聞いた結果をまとめた。

■京華が5年連続トップ、男女別学校の評価が高い


 トップは5年連続で京華だった。2位は北豊島、3位は昨年7位から躍進した八雲学園、4位は帝京大、5位は東京都市大等々力と続く。京華の面倒見の良さについては、男子校のもつ特徴をうまく生かしていることが大きいという。女子がいないので生徒が飾らず、生活を把握しやすい。教員はそれを基に生徒と向き合い、高い目標を持たせる。勉強でも部活動でも達成するプランを一緒に考え、いいところを伸ばしていこうと取り組んでいる成果のようだ。
 
 2位の北豊島、3位の八雲学園は女子校だ。また、上位20校のうち半数を超える13校が男女別学校で、京華のように、男女別学ならではの面倒見の良さが評価されているようだ。


職員室の雰囲気を変えた!アクティブ・ラーニングに取り組む教員の団体戦(2014.10.09配信)
[コラム:まっちゃんの中高散歩より]

今回訪問した学校は東京・世田谷区にある女子校、戸板中学校・女子高等学校です。
この学校は、明治35年創立の伝統校ですが、来年「三田国際学園中学校・高等学校」に校名が変わり、さらに共学校として再出発することが決まっています。

今回は広報部長の今井誠先生にお話しをお聞きしました。

同校が昨年から、実践・研究している教育手法が「アクティブ・ラーニング」です。

■相互通行型の新しい授業
「アクティブ・ラーニング」とは、先生が教壇に立って「先生→生徒」の1方向で教える講義形式ではなく、生徒自身(同士)が課題を解決したり、プレゼンテーションを行ったりという能動的な授業のことを言います。

例えば先生が「トリガークエスチョン」という、授業のテーマ、きっかけとなる質問を生徒に投げかけます。それについて「生徒と生徒」→「生徒グループ」という形で議論の輪を広げていき、意見を発表しあうという授業の流れです。

もちろんこのような授業形式は今までもあったと思いますが、年間の授業の中では少数派です。そうではなく「アクティブ・ラーニング」を学校教育の中心においているところが同校の特長なのです。

■職員室の空気が変わった!
このような新たな教育に挑戦している同校に対し、中高時代は従来型の講義式授業がほとんどだった私がはじめに疑問だったのが、「アクティブ・ラーニングばかりでは、授業の中で新たな『知識』を身につける時間が無いのでは」ということです。議論をしようにも、その前提となる「知識」がなければ、議論自体がうまくいかないのでは、と。

実はこの「知識取得」と「アクティブ・ラーニング」とのバランスについては、新生・三田国際学園中高の先生方も試行錯誤しているようです。

「知識」を教える時間は授業のなかで必要です。そこからもう一歩踏み込んで、そこで得た知識を使って生徒自身が能動的に学ぶような仕組みを作るにはどうすればよいか。
先生方は日々、ロールプレイング形式で模擬授業を行い。学内のインターネット上で自分の授業を他の先生とも共有し、研鑽を積んでいるといいます。

ある国語の先生が、授業ロールプレイングの際に映画の一場面を見せて、キャラクターの心境の変化を話し合う授業を行いました。それを他の先生と共有した時の感想が「これも国語なんだ…」という驚き(発見)だったそうです。
この驚きと発見をこの1年間繰り返し、職員室の雰囲気は以前と比べてがらりと変わったといいます。と同時に、研鑽の積み重ねでアクティブ・ラーニングにも磨きがかかり、生徒の反応から手ごたえも感じているそうです。

教室で授業を行う先生は「一国一城の主」とも言われ、その手法は「個人」の中で磨かれるものでした。しかし、新生・三田国際学園の先生方の取り組みは、さながら「団体戦」の様相を呈しているように思えました。

■子どもたちの目を輝かせる授業を
アクティブ・ラーニングは「21世紀型教育」と言われることがありますが、まだその取り組みは始まったばかり。前例のない開拓の分野でもあります。
しかし、それだけに取り組む同校の先生方のモチベーションは、「自分が新しい教育を作るのだ」という意識で非常に高いということでした。

講義型の授業に比べ、「アクティブ・ラーニング」は教材の作り込みに相当手がかかります。そのような環境下で、先生方はより良い授業のために協力し合って高みを目指している雰囲気が感じられました。

今年実施した受験生向けの説明会では、体験授業を受けた9割の受験生が「同校を受けたい」「受ける気になった」という結果だったということです。

同校の大橋学園長は「子供たちの目を輝かせる授業をしよう」という言葉を先生方と共有しているそうです。
授業はもともと楽しく、エキサイティングなもので、それを実感させてくれる仕組みが「アクティブ・ラーニング」なのだと私は思いました。


入学後の生徒の満足度が高い大学ランキング2014(2014.10.02配信)

■難関大学が上位を占める


「入学後に学生の満足度が高い大学」のトップは東京大、2位は京都大、3位は早稲田大で、以下、東北大、慶應義塾大、明治大と続く。難易度が高い大学が上位で、合格することが厳しいため、入学した段階でかなり満足度が高いとも言える。

MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の中で明治大のポイントが抜けて高いのは、昨年まで連続で志願者日本一となった効果で、「難関を突破した」という満足度がより高まった結果と見られる。

■難関大の中で検討する武蔵大

難易度面で最上位クラスの大学がランキングに並ぶ中、18位の武蔵大は高く評価できる。少人数による丁寧な教育が行き渡っているのだろう。特に、1年次から全員がゼミに参加して切磋琢磨する中で、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」といった社会人基礎力が醸成され、結果として就職力が高いことが大きな要因ではないか。
 

充実した教育で見直される大学付属校(2014.09.25配信)

■入りやすくなっている大学付属校

 大学全入時代を迎え、少子化と大学の定員増加により大学入試が易しくなっている。競争が厳しいのは、最難関と言われる一部の国私立大だけで、選ばなければ確実に大学に合格できる時代だ。そのため、首都圏では、大学付属校の志望者が減って入りやすい状況が続いている。より難度が高い大学へ合格させたいと、受験指導に熱心な進学校を志望校に選ぶ保護者が多くなっているからだ。
 
 しかし逆に、大学付属校は「狙い目」とも言える。受験教育に特化せず、豊かな教養教育やグローバル教育に力を入れるカリキュラムは魅力的だ。高大連携教育の実施や、大学の充実した施設を利用する機会も多い。付属校の良さが見直され始めている。来年入試では、難関大付属校で人気アップの学校も見られるという。

■進む大学との教育提携

 首都圏では新たに大学の付属校となったり、教育提携を行う動きが目立つ。
 
 京北は、2011年に東洋大と法人合併したが、来春より学校名を東洋大京北に変更し、同時に文京区白山に新校舎を建設して移転、男子校から共学校へ移行する。東洋大の付属校は茨城に東洋大付牛久高(15年に中学を新設予定)、兵庫に東洋大付姫路中高があるが、都内では初めてで、大学に隣接する地に誕生する。東洋大への推薦枠が設けられるだけでなく、国公立大をはじめとする難関大への進学も可能なカリキュラムが用意される。模試では志望者が大きく増えて、偏差値が数ポイントアップするほど人気が高くなっているという。
 
 また16年より横浜英和女学院が青山学院大の系属校となることが発表された。両校とも同じキリスト教メソジスト派に属する。横浜英和女学院は18年より共学校に移行し、校名を青山学院横浜英和(仮称)に変更予定だ。16年度入学生より青山学院大への推薦制度が開始されるという。
 
 神奈川の聖園女学院は南山大と法人合併の協議が開始されているが、聖園女学院の教育内容や校名に変更はない予定だ。
 

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